よっちゃんのおててつないで

よっくんとカブの夫婦ウオーキングブログです。
2018年12月長崎出島~東京日本橋完歩。

関門海峡ウオーキング

2014-05-13 10:48:53 | JR九州ウオーキング

5/10は、JR九州ウオークで関門海峡を歩きました。

この日は、JR九州のお買いものきっぷでスタート地の門司港駅に行きました。

この切符は、博多~門司港まで往復の特急自由席(一部電車では指定もOK)に乗れ、しかも博多駅、小倉駅のアミュプラザで使えるお買いもの券(1000円)がついて3060円です。

通常、博多~門司港は、快速で一時間半かかり料金も片道1470円ですのでかなりのお得な切符です。

    

門司港駅を8:52に出発し、門司港レトロ地区へ。

    

 

門司港と言えば、バナナのたたき売りが有名ですが、ここには「バナナマン」の像が建っていました。

余りにもリアルですので、中に人が入っているのでは?と錯覚するほどでした。

   

和布刈神社を通り、関門橋の下にある「関門人道トンネル」を通り、下関へ。

     

下関は、2012.12月私が山陽道歩きを始めた時以来です。その山陽道もあと一日で西宮にゴールします。

「赤間神社」は、寿永4年(1185)平清盛の孫、源平合戦の末敗れた「安徳天皇」を祀っています。

4月初めに山陽道歩きで神戸・須磨の一の谷に行きました。その一の谷の戦いが寿永3年でしたので約一年間戦っていたのですね。

赤間神社には、「耳なし芳一の像」もあります。耳なし芳一というと、小泉八雲の本を思い出します。

   

 『耳なし芳一物語』

赤間ヶ関阿弥陀寺(今の赤間神宮)に芳一といふ名の盲人が住んでゐました。琵琶法師としてあまりにも有名であったので、妙技入神の言葉のやうに、平家の亡霊も是非これを聞きたいと、

或夜ひそかに現われて来ました。阿弥陀寺に住んで居る琵琶法師の芳一は、呼ばれるまゝに、誘われるがまゝに引かれてゆけば、七まがり八まがりの廊下を辿り大広間に通されました。

居ならぶ武士等は威儀を正して待って居り、正面の御廉の中からは「御苦労であった、壇之浦の合戦を弾奏せよ」との事で、弾奏すれば厳然としてゐた武士たちは

涙を流し婦人等は嗚咽の声を出して泣いてゐる。芳一は自分の琵琶に半ば陶酔しつゝ其の曲を終った。「実に今日は満足した、又明日も明後日も、七日七夜は必ず頼むぞ。」と

頼まれて別れをつげて、寺に帰りました。 かくて毎夜外出することが続きましたので寺の僧侶も、ふと気のつく所と成り「是れは不思議だ、

盲目の芳一が毎夜琵琶を抱えては出てゆく果してどこへゆくのであろう……と張り込みして時の来るのを待って襖の蔭からぢっと息を呑んで見て居りますと、だれも居らないのに

一、二言ものを云ったかと思うと、ふと出てゆきました。僧侶は直ちにあとをつけたが、ヨウとして姿が見えません。 止むなく寺に引返して参りますと、

山の森の中で琵琶の音がけたゝましく聞えるではありませんか!アレあんな所に芳一が、!と大急ぎに草を分けて馳せ寄りますと、又驚きました。

目の前は真暗やみの中にお墓の前に単座して、一生懸命に弾いている芳一は、此の世の人とも思えぬ形相で、あたり一面は鬼火がゆれ、其の凄惨なること二た目と見られません。

僧侶乍らも身の毛のよだつおもいが致しました。 之を呼び起し芳一をかゝえて阿弥陀寺の和尚の前に事の一部始終をかよう~と申し伝えますと和尚は大層驚いて、

「これは平家の亡霊が恨みを以って一人でも彼の世につれ去ろうとするのだ、今宵は声を出すな、動くな、返事をするな」と固く申し渡し、身体中に般若心経を書きつゞりました、

「さ、是れでお前は安全だ」と申し置いて法事に出られて行ってしまいました。その夜のこと、 いつものように単座していると、又昨夜のようにやって来た気配がする、

生ぬるい風と共に足音がピタリと自分の前で止った、「ハテ」とおもう裡に「芳一」と呼びかけられハッと声をあやうく出そうとして和尚の云う事を思い出し口をつむんでいるうちに、

又も「芳一」と半ば大声に呼びかけられました。然し今度は、返事も声も聞えませんでした。「今宵は声も、返事も無い、姿すら見えぬ、ハテ如何した事であろう」とフト見ますと

耳だけが闇夜にはっきりと見えました、「せめてもの是れだけなりと持って帰ろう」とつぶやき乍ら、鉄の氷のような、つめたい手先で耳を持ったかと思うと、フイともぎ取っていずれともなく立ち去りました。

和尚は今日こそは芳一も無事であったろうと寺に帰って、ふと襖を開けて、驚いた、アッ!と云うたまゝしばらく范然としていましたが、耳の無いのを見て、「鳴呼全身に経文を書いたが、

耳に経文が無かったからだ」とつぶやき乍ら、命びろいをした喜びに、全山の衆僧総員して、よく亡霊を弔ったという事でございます。 爾来是れを「耳なし芳一」と呼ぶように成りました。(赤間神社HPより)

赤間神社の向え側が「唐戸市場」です。

市場の中に入りますと、美味しそうなお寿司や海鮮丼が並んでいます。ついつい手が出そうになりますが、今日は小倉で昼食をとることにしていますので、ここはじっと我慢。

   

帰りは、関門連絡船を利用して門司港に戻ります。この船は、もう6年ぐらい前になりますが、街道歩きの師匠が下関に来るということでこの船に乗って会いに行った思い出があります。

また、この船を使った「パロディ」も作りました。(笑)

  

11時00門司港駅に到着。今日は7kmのウオーキングでしたが、何か物足らない気がして小倉に行き小倉城周辺を散策しました。