2月24日~25日に宮崎県小林市で行われた「第20回こばやし霧島連山絶景ウォーク」に参加しました。
霧島連山は、現在、高千穂峰の御鉢が警戒レベル2、新燃岳レベル3、硫黄山レベル2と火山活動が活発になってきています。
また、前夜の放射冷却からでしょうか、各山々には、雪が被っています。車のフロントガラスも凍っていました。朝の気温は1度でした。
会場も前年までの総合運動公園からJR小林駅の中央ふれあい広場に戻りました。宮崎ツーデーマーチは、2012年までは、宮崎市内で行われていました。2013年から吉都線100周年という
ことで小林市に移りました。小林に移った最初の大会は、このJR小林駅ふれあい広場でした。
JR小林駅も新しくなり、モダンなデザインです。
この大会は、「おもてなし」がいいことで有名な大会です。30kmのコースでは、10か所ぐらいのお接待所があります。最初のお接待は、小林西高校野球グラウンドの前。
小林西高校は、プロ野球タイガース榎田大樹投手の母校です。
霧島連山です。真っ青な空に飛行機雲。
永久津のビーフクックくらそのでは、永久津小中学校の子供たちが作ったもち米で「きな粉餅」が振る舞われました。ここが1回目のチェックポイント。
永久井野かくれ念仏洞があります。
薩摩藩では、戦国時代末期から一向宗(浄土真宗)が禁止されていました。実際に告示されたのは慶長2年(1597)のことで、島津義弘が朝鮮出兵の際、留守に残した掟書の中の一条に
「一、一向宗の事先祖以来御禁制ニ候之条、彼宗躰に成候者曲事たるべき事」の一文があります。
禁制の理由については、宗派内の封建的性格と宗祖親鸞の平等思想が、当時の封建支配者層にとって非常に危険なものであったためともいわれています。
しかし、藩の厳しい弾圧にもかかわらず、ひそかに信仰する人は後を絶ちませんでした。信者達は信仰を守るため、人里離れた洞穴(諸県弁でガマ)などに夜目にまぎれて集まり、
講話をきいたり、念仏を唱えました。このような一向宗禁制は明治9年(1876年)まで続き、解禁後、これらの洞穴はしだいに忘れ去られていました。
永久井野地区にあるかくれ念仏洞は入り口幅約70センチメートル、奥行き18メートル、最大幅6メートルで、入り口から8メートルは大人がしゃがみ、ようやく進めるぐらいの余裕しかありません。
しかし内部は広く、50人ほどが座れ、奥に行くにつれて傾斜しています。(小林市HPより)
永久井野古里小屋があります。
高山公民館でのお接待。
2回目のチェックポイントが「二原遺跡公園」。
二原遺跡公園は、県指定史跡である東二原地下式横穴墓群を整備して公園化したものです。
地下式横穴墓は、宮崎県南部、鹿児島県肝属平野を中心に分布する古墳時代の南九州特有の墓です。 東二原地下式横穴墓群は、昭和59(1984)年畑を耕作中、1基(1号墓)が発見さ れ、
その後、平成2(1990)年に市教育委員会で発掘調査したところ、新たに地下式横穴墓15基のほか直径20メートルの円墳が発見されました。出土品については、人骨が21体分、そのほか、
副葬品には鉄鏃、骨鏃、刀子、剣、 直刀、鏡、貝輪、朱玉などがあります。これらの出土遺物等から、東二原地下式横穴墓群はおおよそ5世紀末から6世紀前半(約1500年前)に
造られたものと考えられます。(小林市HPより)
東方体育館にやってきました。毎年ここでは、中学生が応援してくれます。中学生のパワーをいただき、三之宮峡へ向かいます。
三之宮峡は、霧島ジオサイトの1つで約34万年前加久藤カルデラの噴火の際に火砕流によって形成された、雄大な景観美と豊かな植生を今に残す美しい渓谷です。
約1kmの遊歩道は、昭和30年代まで木炭や木材を運ぶトロッコ道として利用されており、子どもでも歩きやすく、絶好のウォーキングコースとなっています。
遊歩道には、大小11か所のトンネルがあります。
三之宮峡の最後には、急勾配の階段が待っています。昇った所が「橋満橋」です。今年は、倒木の為通行できません。
橋満橋は、昭和18年地元の人たちが材料を購入し、奉仕作業で造られました。戦争中だったため、鉄の代りに竹を使った竹筋コンクリートと石材を使った珍しい橋です。
今年のコースは、昨年に比べアップダウンが多いような気がします。私の持病のひざ痛が悲鳴を上げかけています。
ダイワファームに来ました。ここで18km地点。ダイワファームは、ソフトクリームがおいしいとのことで私と家内分を買っていただきました。
甘さもちょうどよく、しつこくない味でした。おいしかったです。
「陰陽石」にやってきました。ここでは、牛乳、ドーナツ、日向夏の接待です。
陰陽石:夫婦岩とも呼ばれる2つの奇石、陰陽石。霧島火山帯の溶岩が造り出した自然の妙技で、男石(陽石)が高さ17.5メートル、女石(陰石)が周囲5.5メートルあり、
男女一対であるのは世界でも珍しいものです。よろず生産の神、また子宝の神としても信仰されています。(小林市HPより)
田の神様(たのかんさあ)は、江戸時代の島津氏が統治していた、薩摩、大隅、 日向の一部地方のみの風習だったのです。 田の神. 田の神(たのかみ)は、日本の農耕民の間で、
稲作を見守り、豊穣をもたらすと信じられてきた神です。
田の神様から真方体育館の方に行きます。ここでは、ミルク鍋が振る舞われました。
コースも終盤です。市立病院、吉都線の踏切を超え、永田平公園に向かいます。ここが最後の昇りですが、私の膝が痛くなったので、ゆっくりゆっくり昇ります。
永田平公園は、大正時代から公園として利用され、とくに夜景がすばらしいそうです。若いカップルには、いいでしょうね。
永田平公園が最後のチェックポイントです。
永田平公園を下り、JR小林駅を通ると、ゴールです。14:30無事ゴールしました。
ゴール後の抽選会では、ノンアルコールビールが当たりました。
ゴール時間は、昨年と変わりませんが、今年はアップダウンが多かったのか、少々疲れました。
然し、この大会は本当に「おもてなし」が多く、お昼のお弁当も要りませんでした。
明日は、雨の予報です。午前中位持ってくれればいいのですが・・・・・