そのうち好きな本のことも書いてみたいなあと思いながら、「最初に何を書こう」と迷って過ぎていましたが、今年になって久しぶりに川上弘美さんの本を読んだので、これっきゃない!とご紹介です。
川上弘美。もう大好きで大好きで大好きです。小説ももちろん好きですが、エッセイがたまらなく好きです。
芥川賞ほか数々の賞を受賞している川上さんの文章、言葉遣い、かな遣い、私はいつもうっとりしてしまうのだけれど、その独特の世界がふわふわと、そしてすすっと入ってくるエッセイや書評は、いつも私を私たるところに連れていってくれる、そんな存在です。
川上さんのエッセイには大きく分けて2種の展開があるように思うけど、私が思うゆるいほうの、この「東京日記」のシリーズはもう私にとってはたまらんです。
今までの2冊もおもしろかったけど、シリーズ3作目にしてまた川上ワールド炸裂で、「ほんとうのこと率」十分の九らしいけど、ほんとにそうだったらとってもヤバいくらい、とにかくへんてこなのです。
最近私は自分でかなり「へんてこ度」がアップしてるように思えて「ちょっとまずいんじゃないか」と自分にひやひやしてるのですが(家族にも指摘を受けているので・・・)、でも、この本を読むと「いや、私の方が十分大丈夫だ」とか、「そうそう、同じやん」とか思えてきて安心します。
・・・うーん、これっていいことなのだろうか・・・(^^;)。ま、いいっか。
カワカミさんは散歩したり、お酒を飲んだり、人を尾行したり(!!)、夢を見たり、モノをなくしたり、ビクビクしたり、また散歩したり・・・。
とにかく日常に次から次へと起こる珍事の数々、とっても味わい深いです。
また、この本の装幀がよいのだなあ。カバーをはずして眺めるところまできっちり行うのが、この本の正しい?楽しみ方だと思います。ぜひぜひ手にとって、さわってカバーの質感をまず楽しんで、カバーをはずしてじっくり見て、それから中味を見る、読む・・・とフルコースで味わってほしいです。
落ち込んでいたときは、この大好きな川上さんのどの本でさえ開けなかったけど、今回読んでみて、自分の中で血が沸き起こるような楽しさを覚え、もう一度全部読破してみたいような衝動に駆られてます。
まずはリハビリで、東京日記1、2からだなー。
あー、楽しいなあ。ゆるゆるするなあ。
ところで、本の紹介したくても表紙の画像は写したりできないしなあ・・・と思っていたら、ブログのサービスでできたできた。この不器用な私にでもできた!!
早速、ほら・・・↓ へへへ(^^)v 上もね。 これからいろいろ本やCDのことなども書いてみようかなって思っています。
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川上 弘美 | |
平凡社 |