寒狭峡に伝わる伝説を後世に伝えたいと、
郷土研究会のメンバーが、語り方や挿し絵のイメージを固めるため
現地を訪れた。台風の余波で昨日まで荒れていた川が今日はウソの
ように穏やか。まるで、寒狭峡が自ら身繕いをしたようだ。
『あの岩に淵の主が約束書きをしたのではないか?』
『此処に大海の神様が流れ着いたのか・・』
伝説を読み、現地に来ると淵の主の龍神や、流れてくる御神体を
待ち受ける人々姿が目に浮かぶ。
川があり、人がいて、時が流れ、物語がうまれる。
今こうして川をながめている我々も、何かの縁に導かれている
のだろう。
※平成28年9月10日