こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

り ん ご 病

2009-05-16 21:17:54 | Weblog
マジョリティの意思は 国の意志

これが 民主主義というもの

分母成分が劣化した民主主義は

その構成員である国民のすべてを 

苦しめる

負圧というものは

マイノリティに対しても平等にかかるもの

日本の現状を知れば知るほど

その事実が よく伝わってくるだろう


太陽光発電が温暖化を防止するという認識は

世界中の知識人を劣化させてきた結果である

火力発電所が動いているから

二酸化炭素が生成して

温暖化による気候の変動が生み出されたのだった

太陽電池を普及させても

火力発電所を無くさない限り

二酸化炭素の増産はこれからもつづく


文明がやらなければならないことは

太陽電池の普及ではなく

交流送電の速やかな停止である



世界中で太陽電池の需要が拡大しはじめた

これは マジョリティが生み出した結論が誤ったものだったから

自然エネルギーをどんなに増やしていっても

交流送電を全廃しない限り

二酸化炭素濃度は 高まり続けて止まらない


交流の電気は 貯めておくことができない

消費されなかった電力は

直ちに捨てなければならない

流れることができなくなった交流電流は

電圧を上げて

漏電という現象を生み出す

発電所が常時働いているからだ

電気製品による火災はその結果の一つである

安全対策として

アースがとられるようになっている

プラグの大きくなっている方が

接地線のある差し込み口へ入るべき端子

コンセントの左側の受け入れ口には

アース線が繋がっている

プラグの左右を刺し違えたとしても 問題はまったくない

交流の使いやすさは この点にある


住宅火災の多くが漏電によるものだった

接地技術が進化したことによって

感電死や火災の発生が極端に下った

電気は

交流直流を問わず

生命にとって

基本的にとても危険なものである


マジョリティが誤った認識を掴んだとき

世界全体が破局へと至る道を歩みだす

太陽光発電の普及を手段とする

グリーン・ニューディール政策とは

最終的に経済から活力を奪い去り

温室効果を着実に高めながら

人類をより早く淘汰するものとなる


分母の成分が劣化していくとき

生命の環境は破滅へと至る道を歩み始める

止まらない温暖化は

人類に対するその警告であった


国民生活の困窮は

多数を構成していた者が行った選択の結果である

誤った政策判断に基づいて

国から莫大な富の漏出を促した事実が確定している

その結果

労働者が真っ先に不遇の洗礼を受けることとなったのだ


民主主義とは

標準値の指標となったマジョリティが

鎮まっていたマイノリティを

否応なしに道連れにするというシステムのこと

政治の劣化が

国民から就労機会を奪い去り

出生率の低下を促し それを尚加速させている

年金と後期高齢者医療制度の実態をみれば

そのことが よく わかる

国民の多くが この決定を行った政権の継続を是とした過去が

この現実をもたらした

大多数を占める真のマジョリティは

政治に関心を持たなかった層全体であったのだが

低い投票率に基づいて多数派となった意志の総体が

国民全体の意思と看做されるようになったために

日本というこの国を 大きく貶める結果を導いた


大多数の成分である無党派層は 政治に対する不信感を懐いていた

問題のある選挙制度に参加すること自体を回避し

国の将来を他に委ねた

投票に参加したマイノリティの中の多数派を占める意思の集合を

国の代表として扱うようになっていったのである


当選した政治家が

安全保障という名の不平等条約に惑わされ

アメリカに富を献上する拙い政策を 

歴代内閣に実施させてきたのである

とりわけ

外資導入政策を自主的に実行したというそのことが

いらざる円高(ドル安)を促して

輸出産業から国際競争力を奪っただけでなく

ドル資本に国内資産を買収させるよう仕向け

収益を悉く本国へと持ち去らせることを容易にしたのだった

国内市場で回るはずだった潤沢な資本は

このようにして

制御された為替市場で

円安になり過ぎないレベルでドルへと転換され

三か月以内に日本から悉く出て行ったのである


日本市場でカネが回らなくなったのは

外資を導入する政策をとった内閣の

誤った判断が原因となって起きたことなのだ

労働者の困窮は

有害な政策をそれと知らずに実行した

浅はかな政党に属する全ての代議士が

ひとしく引き受けなければならない結果であった

有効投票を行った多数派を占める国民の錯誤が

親米政権を生み出し

労働市場から最終的にダイナミズムを葬り去ったのである


劣化したこの国の政治に敢えて距離を置いていた多くの国民が

本来の政治意識を取り戻すようになるには

アメリカの呪縛から解放されているという状況が必要だ

それを可能にするのが

エネルギーの安全保障という 

日本の自立を阻んでいた地下資源による絶対的な呪縛からの離脱である


エネルギーを自給自足することができるようになった国は

世界市場を統括する責任を果たす義務を負わなければならない

自立していない国が指導者になることはできない

リーダーとしての自覚をもったとき

日本からエネルギーを自給自足するための方法が登場する

温暖化が止まるのは

その副次的な結果のひとつに過ぎない

為替市場が真に平等で公平なものであったのなら

ドル余り現象など起きるはずはなかった


ドルが基軸通貨になっている時代には

温暖化が止まることなど あり得ない

ドルの価値を裏付けているのが

石油の利権になっているからだ

この石油・ドル本位制を支えてきたのが

IMF体制と呼ばれている金融保障システムである


アメリカが金本位制から一方的に離脱したときから

富の偏在が生まれ出た

ドル通貨の発行権をもつ国は

世界にスタンダードとなる価値を強制することができるのだ


石油が欲しい国では

なにがどうあっても ドルを先に買っておかなければならない

その決済能力の有無を見るための指標が

外貨準備高というものであった


石油を手に入れるために

あらゆる国がドルを買い求めるようになっていった

ドルの需要が増えて通貨価値が上がったために

アメリカではドル高となり 貿易収支が悪化した過去がある

輸出が減って 輸入が増えていったのだ

この状態を改善するためにとられた措置が

いわゆるドル安政策というものであった

ドルを需要以上に供給すると ドル安の状態が簡単に実現する

それには 基軸通貨の発行権を最大化すればよい

石油の価値がドルの裏付けとなっていたのだから

原油相場を高値へと誘導すれば

ドルの発行量をいくらでも増やすことができる

このドル安政策とは

基軸通貨の発行権をもつ国であるアメリカにしかできないことなのだ


アメリカが国家として為替操作をする訳にはいかない

だが

ドル資本がドルの過剰流動性を逆手にとってそれをビジネスとするならば

余ったドルをいくらでも外国に売りつけることが可能になる

アメリカはこれまでドル安(円高)という状態の継続を

ファンダメンタルズの結果だと嘯いてきた

実際は イラク戦争で使うための戦費を調達するために

原油相場を上げ続けていたのだ

ドルの需要をもっと喚起するために である

ドルを際限なく発行して抑えが利かなくなってしまったということが

最終的にアメリカ経済から信頼性を奪い去ることとなったのだ


日本から資本の流出がおきるようになったのは

発行しすぎて余らせたドルで ドル資本が買収工作に奔ったから

その象徴的存在となったのが ホリエモンだった

日本資産は 過剰発行されたドルの仕向け先として

国際金融資本の手に大挙して落ちていったのである

その結果

国内経済からは流動性の厚みが失われ

企業は資金繰りに窮するようになったのだ

労働者がそのシワ寄せを真っ先に受けたのだったが

経緯を明確に説明する経済通は 今も尚 皆無 

という状態にある


腐ったリンゴが増えると

樽の中のすべてのリンゴがダメになる

日本の現状は

そのよい見本になっている
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする