太陽電池が世界の注目を集め
資本の力でその普及を急ごうとするようになった
温暖化防止にそれが有効だと信じられているからだ
PV と呼ばれるこの発電装置は
能力に於いて確かに優れてはいるのだが
使い方が正しくなければ
その特徴を活かすことは
できない
日が照っているときでなければ発電しないのは固よりのことだが
入射光の密度が変化するだけで
発電出力に大きな変動が現れる
安定性を担保するための工夫が必要なのだが
交流送電に繋ぐことで
電流密度や電圧に影響を及ぼす出力変動が
吸収されている
と勝手に思いこまれているようだ
事実関係を検証するプロセスをきちんと経ていれば
単純な誤りを犯すことなどありえないことだった
この両者
すなわち
交流送電とPVとは
それぞれ単独で
温暖化を防止する能力を持たない
交流送電は 二酸化炭素の最大の発生原因となっており
その排出量を減らすために導入されたPV は
火力発電の稼働率を減らす効果があると信じられている
だが
実際に二酸化炭素が減ったという事実は
確認されたものが何一つとして
ないのだ
理論値を積み上げて得た名目上の数字に実効があるはずもなく
従って
地球表面の大気層にある二酸化炭素の濃度は
毎年20ppmずつ着実に増加し続けている
人類が交流送電をこのまま継続していくのなら
二酸化炭素の排出量は一貫して増え続ける
遠隔地にある発電所から輸送されてくる電気は
変圧が容易な交流でなければならない
高い電圧にしておけば
電流損失を減らして遠くまで電力を効率よく届けることができる
遠路はるばる需要地までやってきた電力は
電機製品を動かすために必要な電圧へと落とされる
住宅なら電灯用電力の100ボルトが一般的
その変圧の役割を果たしているのがトランスの中にあるコイル
高圧のコイルから
低圧の電流を「誘導発生させる」コイルへと
電流は「非接触」状態で転移していく
この作用を「電磁誘導」という
交流送電では電線が繋がっていたのでは
変圧することができない
間に磁場を介することによって
電流を変圧しながら移転させているのだから
コイルを磁化するための電流は
そのまま地底へと消えていく
一方 誘導されて生まれ出た電流は
次の変電所まで下って行き
そこで別のコイルに電流を発生させるための地場を形成し
そのまま地下へと落ちてゆく
交流送電とはこの電場と磁場の連携で成り立っているもの
消費者が節電したところで
地下へ落ちた電流を引き返させることなどできはしない
変圧行程はひとつだけではない
100万ボルトから100ボルトの電圧の間に
いくつもの変電所を通過してこなければならない
コイル間同士が直接繋がっていると
変圧を成り立たせることができない
電気エネルギーは磁気エネルギーとなることによって
電圧を変えた電気エネルギーとなることができるのだ
高圧側のコイルが電磁石となって磁場を発生させているからこそ
低圧側のコイルに電流が誘導される状態が保たれている
この誘導電流は
消費者が電気製品のスイッチを入れた時にだけ
その製品が要求する消費電力に相当する電流を
電気製品の回路へと最終的に誘導発生させている
電力需要がそこに発生しなければ
高圧側の電流はエネルギーを転移させることなく
そのまま接地点から地下深くへと直行しなければならない
節電で二酸化炭素を削減したという実際の結果が得られていなかったのは
交流送電の仕組みに潜む欠陥を誰も指摘しなかったからである
発電に要した炭素系資源が
節電したその時間の分だけ削減されている
と勝手に決めつけてきたのは
事実関係を確かめもせずに
問題を引き算で解こうとしていたからであった
発電所では
絶えざる燃焼を続けていなければならいという切実な事情を抱えている
蒸気発電では
一定の蒸気圧を維持していなければ
巨大なタービンを高速で回転させておくことはできない
電磁誘導では タービンを回転させることで磁場変化を与え
永久磁石がもつ磁束密度に対応した電流を
発電機のコイルへと誘導発生させている
周波数とはタービン軸が回る周期のことなのだ
磁石のS極とN極とが切り替わるその頻度が
毎秒50回であるのなら
50ヘルツの周波数をもつ交流電流をそこに誘導発生させることができる
消費者が節電したからといって
発電機の回転する速度を落とすことはできない
異なった周波数を混在させることになるからだ
発電所では安定した電力を得るために
蒸気圧を常時一定に保っていなければならない
つまり
燃焼炉の火を小刻みに落とすことができない
ということ
24時間365日稼働している発電所をベース電源と呼ぶ
その割合は約65%に達する
残りの35%が需要の増加に対応するために待機している発電所
このグループは調整用電源と呼ばれている
電力需要の減った深夜になっても
ベース電源では安定した発電がおこなわれている
需要が50%以下になっても
65%の電力が供給されている
このため
電力会社では深夜電力料金制度を設けて
深夜の電力需要を創出しなければならなくなったのである
消費者が節電した分だけ発電機を止めておけたのなら
温暖化がこれほど早く深刻化することはなかっただろう
交流送電という方式では
二酸化炭素の排出量削減は
火力発電の比率が60%になっているため
要するに不可能なことであった
日本の場合 電力分野で生み出している二酸化炭素の比率は50%
既存のインフラに依存する現在のシステムのままでは
二酸化炭素の80%削減などタワゴト以外のなにものでもない
輸送と工業炉などの各分野
そして家庭用のガス器具などの合計で100%になっている
自動車がすべてモーターで走るようになったとしても
それで節減できるCO2は30%に満たない
しかし
80%削減を可能にする術がないという訳ではない
既存の温暖化対策の欠陥を知れば
対応の拙さとその限界とが見えてくる
真実にはやく気が付けば
温暖化を止める有効な方法を突き止めることができる
問題を誤って理解したままでいるのなら
ソリューションの総てが実効のないものとなっていく
温暖化がすすみ 生命が奪われていくだけではなく
経済も委縮し
貧困の蔓延によるテロまでが増えていくようになるだろう
有効な対策は一つしかない
残されたその方法を知るには
交流送電の限界を早く見極めて
実効ある対応策を見出す努力をする以外に
歩むべき道はない
資本の力でその普及を急ごうとするようになった
温暖化防止にそれが有効だと信じられているからだ
PV と呼ばれるこの発電装置は
能力に於いて確かに優れてはいるのだが
使い方が正しくなければ
その特徴を活かすことは
できない
日が照っているときでなければ発電しないのは固よりのことだが
入射光の密度が変化するだけで
発電出力に大きな変動が現れる
安定性を担保するための工夫が必要なのだが
交流送電に繋ぐことで
電流密度や電圧に影響を及ぼす出力変動が
吸収されている
と勝手に思いこまれているようだ
事実関係を検証するプロセスをきちんと経ていれば
単純な誤りを犯すことなどありえないことだった
この両者
すなわち
交流送電とPVとは
それぞれ単独で
温暖化を防止する能力を持たない
交流送電は 二酸化炭素の最大の発生原因となっており
その排出量を減らすために導入されたPV は
火力発電の稼働率を減らす効果があると信じられている
だが
実際に二酸化炭素が減ったという事実は
確認されたものが何一つとして
ないのだ
理論値を積み上げて得た名目上の数字に実効があるはずもなく
従って
地球表面の大気層にある二酸化炭素の濃度は
毎年20ppmずつ着実に増加し続けている
人類が交流送電をこのまま継続していくのなら
二酸化炭素の排出量は一貫して増え続ける
遠隔地にある発電所から輸送されてくる電気は
変圧が容易な交流でなければならない
高い電圧にしておけば
電流損失を減らして遠くまで電力を効率よく届けることができる
遠路はるばる需要地までやってきた電力は
電機製品を動かすために必要な電圧へと落とされる
住宅なら電灯用電力の100ボルトが一般的
その変圧の役割を果たしているのがトランスの中にあるコイル
高圧のコイルから
低圧の電流を「誘導発生させる」コイルへと
電流は「非接触」状態で転移していく
この作用を「電磁誘導」という
交流送電では電線が繋がっていたのでは
変圧することができない
間に磁場を介することによって
電流を変圧しながら移転させているのだから
コイルを磁化するための電流は
そのまま地底へと消えていく
一方 誘導されて生まれ出た電流は
次の変電所まで下って行き
そこで別のコイルに電流を発生させるための地場を形成し
そのまま地下へと落ちてゆく
交流送電とはこの電場と磁場の連携で成り立っているもの
消費者が節電したところで
地下へ落ちた電流を引き返させることなどできはしない
変圧行程はひとつだけではない
100万ボルトから100ボルトの電圧の間に
いくつもの変電所を通過してこなければならない
コイル間同士が直接繋がっていると
変圧を成り立たせることができない
電気エネルギーは磁気エネルギーとなることによって
電圧を変えた電気エネルギーとなることができるのだ
高圧側のコイルが電磁石となって磁場を発生させているからこそ
低圧側のコイルに電流が誘導される状態が保たれている
この誘導電流は
消費者が電気製品のスイッチを入れた時にだけ
その製品が要求する消費電力に相当する電流を
電気製品の回路へと最終的に誘導発生させている
電力需要がそこに発生しなければ
高圧側の電流はエネルギーを転移させることなく
そのまま接地点から地下深くへと直行しなければならない
節電で二酸化炭素を削減したという実際の結果が得られていなかったのは
交流送電の仕組みに潜む欠陥を誰も指摘しなかったからである
発電に要した炭素系資源が
節電したその時間の分だけ削減されている
と勝手に決めつけてきたのは
事実関係を確かめもせずに
問題を引き算で解こうとしていたからであった
発電所では
絶えざる燃焼を続けていなければならいという切実な事情を抱えている
蒸気発電では
一定の蒸気圧を維持していなければ
巨大なタービンを高速で回転させておくことはできない
電磁誘導では タービンを回転させることで磁場変化を与え
永久磁石がもつ磁束密度に対応した電流を
発電機のコイルへと誘導発生させている
周波数とはタービン軸が回る周期のことなのだ
磁石のS極とN極とが切り替わるその頻度が
毎秒50回であるのなら
50ヘルツの周波数をもつ交流電流をそこに誘導発生させることができる
消費者が節電したからといって
発電機の回転する速度を落とすことはできない
異なった周波数を混在させることになるからだ
発電所では安定した電力を得るために
蒸気圧を常時一定に保っていなければならない
つまり
燃焼炉の火を小刻みに落とすことができない
ということ
24時間365日稼働している発電所をベース電源と呼ぶ
その割合は約65%に達する
残りの35%が需要の増加に対応するために待機している発電所
このグループは調整用電源と呼ばれている
電力需要の減った深夜になっても
ベース電源では安定した発電がおこなわれている
需要が50%以下になっても
65%の電力が供給されている
このため
電力会社では深夜電力料金制度を設けて
深夜の電力需要を創出しなければならなくなったのである
消費者が節電した分だけ発電機を止めておけたのなら
温暖化がこれほど早く深刻化することはなかっただろう
交流送電という方式では
二酸化炭素の排出量削減は
火力発電の比率が60%になっているため
要するに不可能なことであった
日本の場合 電力分野で生み出している二酸化炭素の比率は50%
既存のインフラに依存する現在のシステムのままでは
二酸化炭素の80%削減などタワゴト以外のなにものでもない
輸送と工業炉などの各分野
そして家庭用のガス器具などの合計で100%になっている
自動車がすべてモーターで走るようになったとしても
それで節減できるCO2は30%に満たない
しかし
80%削減を可能にする術がないという訳ではない
既存の温暖化対策の欠陥を知れば
対応の拙さとその限界とが見えてくる
真実にはやく気が付けば
温暖化を止める有効な方法を突き止めることができる
問題を誤って理解したままでいるのなら
ソリューションの総てが実効のないものとなっていく
温暖化がすすみ 生命が奪われていくだけではなく
経済も委縮し
貧困の蔓延によるテロまでが増えていくようになるだろう
有効な対策は一つしかない
残されたその方法を知るには
交流送電の限界を早く見極めて
実効ある対応策を見出す努力をする以外に
歩むべき道はない