こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

経 営 判 断

2012-05-06 06:58:45 | Weblog
日本にあるすべての原発が

きのう

止まった

生命にとって極めて有害な方法である

核分裂反応

で熱を取り出し

水を沸騰させて蒸気をつくり

これを更に加圧することによって

高温を導く


水は100°Cで蒸発してしまうのだが

気体となった水は

かかっている圧力の度合いにより

最大5000°Cまで高められる

蒸気圧が強くなればなるほど

熱は上昇する

熱が上限を超えると

水分子は個々の元素成分へと分解される

そこでは

水素分子 H2



酸素分子 O2

とに分かれ

化合物の形態である 

H2Oという状態が

成り立たなくなる


水素分子の濃度が4~5%となる領域を超えはじめると

水素爆発がいつ起きてもおかしくはない

その最も低い水素濃度を4%とすると

酸素分子の濃度が96%以下であれば

あの頑丈に作られた原子炉建屋を吹き飛ばす程の

威力を発揮するという条件が整う


空気の成分比率は窒素分子N2が78%

酸素分子が21%

そして他の元素群の1%で構成されている

温暖化の原因物質である二酸化炭素は

年々高まっているのだが

昨年で僅か0.4%(400ppm)程度の水準に

過ぎない

だが

その濃度に達するまでに

既に重大な影響を惑星全体に及ぼし

各地の気候はそれにより

かつてなかった異変に苦しむことを余儀なくされた


密閉された原子炉建屋で

核燃料が熱暴走状態となるメルトダウンに陥ると

そこにある冷却水の温度は急速に増加し

沸点を超えてどんどん圧力を高めていく

水素分子の密度が4%から75%に達するまでに

熱は水の熱分解がおきる下限である2000°Cを超え

密閉状態そのものが圧力源として作用する

水が元素へと分解されるような条件になったとき

水素の膨張圧力は急速に増す

水素分子同士は互いに相手を遠ざける

という抜がたい性質を強く持つ

このため

水の熱分解が始まると

建屋内部の密閉圧力は急速に上昇する

圧力が高まれば高まるほど

蒸気の熱は増加する

この循環がはじまりだすと

水素爆発は時間の問題となる定め


問題は水素爆発へと至るその機序を

当事者のすべてが

まったく知らずにいた

ということにある

水素爆発を引き起こしたメカニズムを説明する報道は

まだ一件もない


原発の安全性が何かの理由で失われたら

放射能を閉じ込めておくことは不可能となる

その意味で

核の平和利用は

論理として

そもそも成り立っていなかった


原発の建設に熱心であったということが

電力分野に於ける原発の比率を30%以上へと高めさせていた

その比率が昨日

やっとゼロになったということなのだ

この状態になっても

電力不足は起きていない

夏のピークを乗り切れるかどうか

ということが目下の当面するその課題


節電という行為では

励磁電流をまったく減らすことができない

そこから派生させた誘導電流を消すことができるのみ


低廉な核燃料が使えなくなったことから

高価で温室効果のある

有害な炭素系資源が

大量に消費されるようになった

電力会社の経営は連動するかたちで悪化し

その結果

産業用電力の料金を引き上げただけでなく

その必要をもたない電灯用電力さえ

値上げするという計画を

実施するよう経営陣を追い立てた

住宅用の電力は

誘導電源が増殖させたものであるため

電力コストは大幅に希釈されている


当初

産業用電力だけが15%の値上げの対象とされていた

これでは整合がとれないという理由で

家庭で使う電力である電灯用電力の料金までもが

10%の値上げの対象とされたのだった


消費者が節電をどれほど実施したとしても

電力会社にメリットはまったくない

節電して電力消費を減らしたその分だけ

現金収入は減っていく


このことから

電力業界は節電という方法よりも

供給力を補強する必要に迫られていた

励磁電流をリサイクルすると

その回数分だけ誘導電流を増やす効果が引き出せる

猶予期間は一年以上与えられていた

業界がどのような対策をとったのか

というその選択の成果が

今年の夏

いよいよ試されることになる
コメント (1)
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