公共工事というものに
経済を成長させる能力
がまだある
と思うべきでは
もう
あるまい
かつての神通力は
失せた
経済を成長させる公共工事とは
それをすることによって
人とものの移動が
新たに生まれる
ときにのみ
有効なものとなり得る
インフラが既に完備されている現況で
既存の設備を
どれほど更新していったところで
新規の需要が
新たに
生まれでるようなことは
ない
劣化してしまった公共財が
天候異変で
二次災害を生まないようにする
程度の補強工事に
どれほど多くの資本を投入したところで
後ろ向きの投資
にしかなりようがない
有効需要に結びつかない公共工事というものは
新規の需要創出に寄与する能力それ自体がなく
二次災害を回避するための
保険
の役割しか果たせない
失われた20年と呼ばれていた時代の
公共工事には
経済を牽引するに足る
需要の創出能力が
おしなべて
欠けていた
効果のない対策を連ねていながら
現実の貧しさを見ようとせず
根拠の乏しい
希望としての経済回復を
ただ待ちわびていた
だけ
そんな暮らしが
もう
20年以上にわたって
続いている
円安効果を享受できるのは
輸出産業に連なる
系列を為す企業に過ぎず
国民の大多数は
理不尽なインフレ誘導政策に
苦しみ喘ぐ
ことしかできずにいる
高度経済成長期となっていた
ベルエポック
と呼ばれる過去の一連の華々しい実績から
公共工事が経済成長に重要だ
とする理解で
専ら実効性を検証することなく
公共工事の類が
精力的に実施され
それによる累々たる損失の山が
国の借金を
きわめて
膨大な規模のものへと押し上げた
損失にしかならない公共工事であったからこそ
国の債務である借金が
嵩んでいく一方となったのであり
累積債務の総額が
20年ほどの間に
1000兆円超
という規模にまで
短期間で
膨らんでしまうこととなったのだ
これまでのように
経済に寄与することができる
公共工事であったのなら
人とものの移動に伴う
新規の需要が直ちに発生していなければならず
それによって需給関係は大いに刺激され
財の移動が
帯同して活発化
するようになっていた筈だ
所期の効果が不在の政策を
実施していたその期間のことを
失われた20年と呼ぶ
経済成長は停滞し
デフレ効果で経済は委縮し
時の経過とともに疲弊していった
国家予算は増大する一方のままとなり
歳出欠陥をより一層募らせて
はかばかしい効果が何一つ得られないまま
相変わらず
不毛な投資を繰り返し続けることで
国会と国民とが
共に満ち足りている
という錯誤の時代がやってきた
このような状態が続けられていたのだったからこそ
経済は一向に浮揚せず
環境は劣化の一途を
邁進するようになっていた
過去に産み落とした損失の合計が
国の累積債務の規模の巨大さに
あらわれている
国会には問題認識能力それ自体がなく
国民の血税を
党益と省益の確保のために
専ら予算化する
という展開を繰り広げ
違和感なく
最善を尽くしたと思い込んでいる
これほど愚かな行為は
ほかに例えるものがない
日銀は単年度の一般会計予算と同等規模の流動性を
市中へと意欲的に供給し
円安効果を導くことを決定したが
それによって輸入物価は
おしなべて上昇し
国民は消費増税の実施に
折悪く遭遇し
可処分所得をひたすら失っていき
需要創出となるべきところを
需要消失へと反転させた
企業は金融緩和で
内部留保に執着する義務を解かれ
設備投資を進めながら
労働分配率の改編に
取り組むことが可能となった
株式市場は資本を集約する機能を
既に失ってしまい
マネーゲームの主戦場と化すばかり
パワープレイヤーたちが跋扈跳梁し
善意の一般投資家が持ち寄った資本を
金融資本に
ただ
持ち去らせるがままに放置した
政府系の投資ファンドが株価を高値に誘導すると
対抗勢力が引き上げられた株価を
意図的に引き下げ
それぞれの傾斜で
有利な条件となるタイミングで
売買を繰り返しながら
利益の獲得競争を
世界中で展開するようになっている
この変化が顕在化したことによって
国の富を金融資本の所有へと帰せしめることが
ゲームの主眼目となり
資本効率を競うための市場が
金融資本によって
効率よく運営されるようになっている
こうして国際収支から
健全性を奪い去らせるようになっていき
株式市場は経済指標としての役割を夙に失い
金融資本供の暗躍する市場を創設して
尤もらしい説明をして
したり顔で
経済を云々する輩を増やしている
日本の株価には
重い天井
が
金融資本の手によって
夙に
設定されている
上値の重い状況が
アベノミクスがロケットスタートで発進して以降
ずっと
つづくようになっている
この状態が
国家の損失
とその安定的増加
を意味しているということに
気付く人は
まだ
少ない
金融当局が事実関係を承知していたのであれば
富の漏出を放任していたということになり
反対に
承知することができていなかったのであれば
認識能力の欠如と
それによる意図的な怠慢が
富の海外への移転を黙過させ
国民から豊かさをひらすら奪う
という展開を盤石なものにする
当事者のすべてが
国際的な略奪の主犯
であったということになる
とてもシンプルな はなし なのだ
ドルの過剰流動性はあらゆる通貨へと姿を変えた後
為替差の傾斜を利用して
最終的に円市場を経て
元の姿であるドルへと
戻され
投資家へと
獲得した利益を
効率よく
還元するための原資となり
無辜のドル通貨
へと戻すことにより
一切の罪咎を浄化し
はれて解放された身分へと
ドルの価値を復権させる
もとを糺せば
地下資源と陳腐化した米国製の兵器を
世界中が輸入することで
生み出した
ドルに対する
特徴的な偏り
が
経済不均衡と
環境劣化の
共通原因となっていた
文明が地下資源を消費し続けている限り
気候の変動と貧困の蔓延は
とまらない
だが
地下資源を消費しない
エネルギーモデルが登場する時代になると
状況は一変する
その方法は複数ある
ドルの需要を低下させれば
ドル余り現象はおきない
世界標準となる基軸通貨は
どこかの国のローカル通貨
であってはならない
特定のバイアスが通貨価値間に発生すると
1%のための利益を
99%が底辺で支える
という構造から抜け出せなくなる
現状が既にそうなっている
環境負荷のないエネルギーモデルは
エネルギーコストを最低下させ
あらゆる地域で
自給自足体制を成り立たせ
国際収支に健全性を呼び込む
基礎となる
問題の所在を文明が見失っていると
人類の生息環境は劣化し
生命を維持するための麗しい環境は
失われてしまうことになる
地球には寿命がある
太陽系の惑星は
恒星がエネルギーを失い
膨張していったその果てに
赤色巨星となる過程のどこかで
軌道ごと
取り込まれて恒星の一部とならざるを得ず
冷えて錆びついた
一つの死んだ星となる
定め
45億年後の地球は
太陽の一部へと
取り込まれている
温暖化を放置しているのであれば
21世紀中に
生命は環境の変化に
適応することが
できなくなる
未来の宇宙に待ち受けているものとは
すなわち
静謐
だけである
経済を成長させる能力
がまだある
と思うべきでは
もう
あるまい
かつての神通力は
失せた
経済を成長させる公共工事とは
それをすることによって
人とものの移動が
新たに生まれる
ときにのみ
有効なものとなり得る
インフラが既に完備されている現況で
既存の設備を
どれほど更新していったところで
新規の需要が
新たに
生まれでるようなことは
ない
劣化してしまった公共財が
天候異変で
二次災害を生まないようにする
程度の補強工事に
どれほど多くの資本を投入したところで
後ろ向きの投資
にしかなりようがない
有効需要に結びつかない公共工事というものは
新規の需要創出に寄与する能力それ自体がなく
二次災害を回避するための
保険
の役割しか果たせない
失われた20年と呼ばれていた時代の
公共工事には
経済を牽引するに足る
需要の創出能力が
おしなべて
欠けていた
効果のない対策を連ねていながら
現実の貧しさを見ようとせず
根拠の乏しい
希望としての経済回復を
ただ待ちわびていた
だけ
そんな暮らしが
もう
20年以上にわたって
続いている
円安効果を享受できるのは
輸出産業に連なる
系列を為す企業に過ぎず
国民の大多数は
理不尽なインフレ誘導政策に
苦しみ喘ぐ
ことしかできずにいる
高度経済成長期となっていた
ベルエポック
と呼ばれる過去の一連の華々しい実績から
公共工事が経済成長に重要だ
とする理解で
専ら実効性を検証することなく
公共工事の類が
精力的に実施され
それによる累々たる損失の山が
国の借金を
きわめて
膨大な規模のものへと押し上げた
損失にしかならない公共工事であったからこそ
国の債務である借金が
嵩んでいく一方となったのであり
累積債務の総額が
20年ほどの間に
1000兆円超
という規模にまで
短期間で
膨らんでしまうこととなったのだ
これまでのように
経済に寄与することができる
公共工事であったのなら
人とものの移動に伴う
新規の需要が直ちに発生していなければならず
それによって需給関係は大いに刺激され
財の移動が
帯同して活発化
するようになっていた筈だ
所期の効果が不在の政策を
実施していたその期間のことを
失われた20年と呼ぶ
経済成長は停滞し
デフレ効果で経済は委縮し
時の経過とともに疲弊していった
国家予算は増大する一方のままとなり
歳出欠陥をより一層募らせて
はかばかしい効果が何一つ得られないまま
相変わらず
不毛な投資を繰り返し続けることで
国会と国民とが
共に満ち足りている
という錯誤の時代がやってきた
このような状態が続けられていたのだったからこそ
経済は一向に浮揚せず
環境は劣化の一途を
邁進するようになっていた
過去に産み落とした損失の合計が
国の累積債務の規模の巨大さに
あらわれている
国会には問題認識能力それ自体がなく
国民の血税を
党益と省益の確保のために
専ら予算化する
という展開を繰り広げ
違和感なく
最善を尽くしたと思い込んでいる
これほど愚かな行為は
ほかに例えるものがない
日銀は単年度の一般会計予算と同等規模の流動性を
市中へと意欲的に供給し
円安効果を導くことを決定したが
それによって輸入物価は
おしなべて上昇し
国民は消費増税の実施に
折悪く遭遇し
可処分所得をひたすら失っていき
需要創出となるべきところを
需要消失へと反転させた
企業は金融緩和で
内部留保に執着する義務を解かれ
設備投資を進めながら
労働分配率の改編に
取り組むことが可能となった
株式市場は資本を集約する機能を
既に失ってしまい
マネーゲームの主戦場と化すばかり
パワープレイヤーたちが跋扈跳梁し
善意の一般投資家が持ち寄った資本を
金融資本に
ただ
持ち去らせるがままに放置した
政府系の投資ファンドが株価を高値に誘導すると
対抗勢力が引き上げられた株価を
意図的に引き下げ
それぞれの傾斜で
有利な条件となるタイミングで
売買を繰り返しながら
利益の獲得競争を
世界中で展開するようになっている
この変化が顕在化したことによって
国の富を金融資本の所有へと帰せしめることが
ゲームの主眼目となり
資本効率を競うための市場が
金融資本によって
効率よく運営されるようになっている
こうして国際収支から
健全性を奪い去らせるようになっていき
株式市場は経済指標としての役割を夙に失い
金融資本供の暗躍する市場を創設して
尤もらしい説明をして
したり顔で
経済を云々する輩を増やしている
日本の株価には
重い天井
が
金融資本の手によって
夙に
設定されている
上値の重い状況が
アベノミクスがロケットスタートで発進して以降
ずっと
つづくようになっている
この状態が
国家の損失
とその安定的増加
を意味しているということに
気付く人は
まだ
少ない
金融当局が事実関係を承知していたのであれば
富の漏出を放任していたということになり
反対に
承知することができていなかったのであれば
認識能力の欠如と
それによる意図的な怠慢が
富の海外への移転を黙過させ
国民から豊かさをひらすら奪う
という展開を盤石なものにする
当事者のすべてが
国際的な略奪の主犯
であったということになる
とてもシンプルな はなし なのだ
ドルの過剰流動性はあらゆる通貨へと姿を変えた後
為替差の傾斜を利用して
最終的に円市場を経て
元の姿であるドルへと
戻され
投資家へと
獲得した利益を
効率よく
還元するための原資となり
無辜のドル通貨
へと戻すことにより
一切の罪咎を浄化し
はれて解放された身分へと
ドルの価値を復権させる
もとを糺せば
地下資源と陳腐化した米国製の兵器を
世界中が輸入することで
生み出した
ドルに対する
特徴的な偏り
が
経済不均衡と
環境劣化の
共通原因となっていた
文明が地下資源を消費し続けている限り
気候の変動と貧困の蔓延は
とまらない
だが
地下資源を消費しない
エネルギーモデルが登場する時代になると
状況は一変する
その方法は複数ある
ドルの需要を低下させれば
ドル余り現象はおきない
世界標準となる基軸通貨は
どこかの国のローカル通貨
であってはならない
特定のバイアスが通貨価値間に発生すると
1%のための利益を
99%が底辺で支える
という構造から抜け出せなくなる
現状が既にそうなっている
環境負荷のないエネルギーモデルは
エネルギーコストを最低下させ
あらゆる地域で
自給自足体制を成り立たせ
国際収支に健全性を呼び込む
基礎となる
問題の所在を文明が見失っていると
人類の生息環境は劣化し
生命を維持するための麗しい環境は
失われてしまうことになる
地球には寿命がある
太陽系の惑星は
恒星がエネルギーを失い
膨張していったその果てに
赤色巨星となる過程のどこかで
軌道ごと
取り込まれて恒星の一部とならざるを得ず
冷えて錆びついた
一つの死んだ星となる
定め
45億年後の地球は
太陽の一部へと
取り込まれている
温暖化を放置しているのであれば
21世紀中に
生命は環境の変化に
適応することが
できなくなる
未来の宇宙に待ち受けているものとは
すなわち
静謐
だけである