地下資源を燃やすことによって
熱エネルギーへと変える仕組みの
最初の動力源
となったのが
蒸気機関
というもの
産業革命は石炭を燃やして
蒸気圧を高めること
によって
動力を取り出すことに成功し
文明をそれまで
考えられないほどの速度で
豊かなものへと
押し上げた
エネルギー効率の向上は
資本効率の進化と発展を伴い
市場原理に基づいた
資本の論理
で
それ以降の経済を
弛むことなく
成長増殖させていき
間断なく
活性化するよう
しかと方向づけする展開を維持し
現在の相へと
過去を繋げてきた
その後
液状の石油が発見されたことによって
外燃機関は内燃機関
へとシフトすることとなり
熱エネルギーは
石炭窯
という形式の開放系の炉から
シリンダーという形式の
閉鎖系が生み出す高い運動エネルギーを
動力とするようになった
動力源は
これ以降
急速に小型化され
自動車などの機械産業で
流れ作業による大量生産を
可能にしただけでなく
世界大戦中に於いて
航空機の発展にも
大きく寄与してきた
その航空機による爆撃
を多用したことによって
前線で戦っている
兵士以外の無辜の民を
大量殺戮する
という不幸な結果へと繋がった
その最初のナチスドイツによる航空機爆撃が
スペインで7000人の犠牲者を生み
その村の名であるゲルニカ
と呼ばれる絵画の大作を
ピカソに描かせた
空軍を充実させていった国は
アドバンテージを手に入れ
航空機からの攻撃を
効率的に遂行することが
可能となった
更に下って
大量破壊兵器を搭載する能力をもつ
大型の爆撃機が誕生するに至り
核攻撃で戦争を終結させはしたものの
核実験競争が始まり
核分裂反応による原爆のエネルギーで
核融合反応を引き出す
方式の水爆の開発競争へと発展し
危機感を募らせた大国同士が
そこへ至って漸く
核がもたらす深刻な危機
に対する文明の認識能力を高めさせ
核実験を大気圏内で行うことを
核保有国の間で相互に禁止する
という取り決めが合意され
成立した
それ以降
核爆発が起きるその直前で
反応を止める
という未臨界核実験へと移行した
石炭と石油
そして
天然ガスなどの地下資源は
核燃料と対比して
化石燃料と呼ばれるようになり
温暖化の原因物質である
二酸化炭素を大量に排出する
有害なエネルギー資源
と位置づけられた
そこで自然エネルギーが注目されたのだったが
太陽光発電と風力発電では
出力を安定させておくことができない
という制約から抜け出せず
水力発電と地熱発電だけが
「有効な」自然電源だと見做された
文明は
要するに
旧来の化石燃料を
遠ざけることができなくなっていた
のである
そこで少しでも炭素系酸化物
つまり二酸化炭素CO2を少なくするために
天然ガスの比率を高めていったのだったが
それは降水量を増やす
という別の副作用をもっていた
天然ガスを燃やすと
それに含まれている水素が
酸化反応を引き起こし
水分子H2Oを量産して
降水量を増加させ
洪水を世界各地に生み出しながら
山崩れなどの土砂災害を
新たに発生させる
という経過を生むこととなった
天然ガスの基本成分はメタンであり
これは
炭素原子一つに
水素原子四つが結びついている
化合物
CH4と表記する炭化水素のことであり
総体的に
温室効果ガスを少なくする効果がある
として天然ガスの消費比率が
次第に高められるようになっていった
天然ガスの主成分であるメタンは
炭化水素を代表する気体
ガス係の地下資源は
温暖化の原因となっている
二酸化炭素を相対的に減らしたが
温暖化の結果である
海面水位の増加を逆に急がせた
単純な水素酸化物が
水だということは
子供でも知っている
基本中の基本
その事実を
高等教育を受けている筈の
知識階級に属する全員が
想起できなくなっている
これこそが
教育制度の欠陥が引き起こした
稚拙
な事態
炭素を燃やせば二酸化炭素になることを
承知している知識人たちが
水素を燃やせば水になる
ということを
何故かすっかり忘れ去っている
思考力を涵養することに価値を置かない
高等教育が
この状態を文明へと連れてきた
炭化水素係資源を
地底から
効率よく取り出す術が
アメリカで開発され
シェール革命と呼ばれる変化となった
既存のエネルギーコストを高くする
という相対化がその段階で生じることとなり
高価な資源である原油価格を
連日のように引き下げている
この変化が
世界市場から流動性の厚みを消し去らせ
経済成長率を鈍化させ
デフレが循環を繰り返す
スパイラル構造へと
市場経済を引き込んだ
国際経済全体が
デフレ化の圧力を強く受け
GDP成長率を停滞させるようになったのは
エネルギーコストの低下による
資本力の喪失に先立つ
環境投資の失敗
の連鎖
がその根源となっている
温暖防止対策は
いまや世界中で実施されているのだが
その効果はいつまでたっても
ゼロのまま
大気中の二酸化炭素濃度は
年々着実に増えつつけるようになっており
400ppmの壁を
二年前の段階で
既に突破してしまっていた
この環境投資のすべてが
実効なき温暖化対策
という共通認識を成り立たせたのだったが
その原因がどこにあるのか
ということを文明は探ろうとしてこなかった
これが環境投資のすべてから
有効性を奪っていながら
損失の巨大さに
誰も気づけない
という状態へと引き込んでいた
その理由
結果として損失を積み重ねる
という無駄な経過を
世界規模で強要し
経済成長率を抑制してきただけでなく
いまや
世界規模でのデフレ経済へと
文明社会全体を
こうして追い詰めた
経済を成長させることのない
無駄な投資のあれこれが
悉く損失の原因となっている
これは
総ての国家が
有効需要の創出に失敗した
ということを意味していた
経済の国際的な低迷は
環境投資の一律な失敗
に基づく
止まらない温暖化を産み落とした
メカニズムを発生させた
背景を追及せずに
効果のないことが分かっている
既存の方法を
相変わらず踏襲し続けている
というそのことが
国際経済に強い負圧となって作用し
国家財政を
一斉に赤字化
させているその一方で
温暖化の結果である
気候変動にまつわる
降水量の増加を
ガスの燃焼量を増加させたことで
一層募らせ
海岸線を縮小させながら
南太平洋に点在する
島嶼国家群を水没させる
行為から
エネルギー消費国のすべてを
離れられなくさせている
水は水素と酸素の化合物
それぞれの分子が
不安定な状態でいることを
絶えず強いられており
安定化するための相手との結合を
切実に求めあう
という特殊な関係性を
お互いに保ちつづけている
ということが
極めて活性の高い
水素と酸素とを結びつかせ
安定した化合物である水
が大量に生まれるメカニズム
を地表に成り立たせている
水は自然条件の下では
絶対に分解しない
化合物としての
高い安定性をもっており
それが地球を水の惑星
と呼ばせている
炭化水素を燃やすことは
温室効果をもつCO2と
分解することのない安定な物質
つまりH2Oとを
同時に生み出す
というプロセス
を与えるということ
水素と酸素の関係性は
独身の男女間のそれ
とよく似ている
婚活に熱心な独身者同士が
結婚して安定した家庭をもつ
その姿
に擬えることができるだろう
炭化水素の燃焼は
大気中の酸素を得ることで
安定性を確保し
一酸化炭素ではなく
安定した二酸化炭素になると同時に
気体と液体の水を
それぞれ生成させることになる
一旦水となった化合物は
外部から電気エネルギーを与えるか
または
二千度以上の高い熱を作用させない限り
地球を緩慢に水没させてゆく
温暖化という現象は
要するに
環境の劣化と経済の劣化を
伴って
文明が築き上げてきたその成果を
意味のないものにする
それは
文明に対する
地球からの報復
という意味をもつ
変化のこと
一切の起源は
有効需要を失っていることにさえ気づかない
指導者たちと
無効な投資に終始してきた
豊富な知識をもつ
だが
その使い方をまったく知らない
強欲で愚かな
ヒトびと
がもつ意識の中
に埋もれている
熱エネルギーへと変える仕組みの
最初の動力源
となったのが
蒸気機関
というもの
産業革命は石炭を燃やして
蒸気圧を高めること
によって
動力を取り出すことに成功し
文明をそれまで
考えられないほどの速度で
豊かなものへと
押し上げた
エネルギー効率の向上は
資本効率の進化と発展を伴い
市場原理に基づいた
資本の論理
で
それ以降の経済を
弛むことなく
成長増殖させていき
間断なく
活性化するよう
しかと方向づけする展開を維持し
現在の相へと
過去を繋げてきた
その後
液状の石油が発見されたことによって
外燃機関は内燃機関
へとシフトすることとなり
熱エネルギーは
石炭窯
という形式の開放系の炉から
シリンダーという形式の
閉鎖系が生み出す高い運動エネルギーを
動力とするようになった
動力源は
これ以降
急速に小型化され
自動車などの機械産業で
流れ作業による大量生産を
可能にしただけでなく
世界大戦中に於いて
航空機の発展にも
大きく寄与してきた
その航空機による爆撃
を多用したことによって
前線で戦っている
兵士以外の無辜の民を
大量殺戮する
という不幸な結果へと繋がった
その最初のナチスドイツによる航空機爆撃が
スペインで7000人の犠牲者を生み
その村の名であるゲルニカ
と呼ばれる絵画の大作を
ピカソに描かせた
空軍を充実させていった国は
アドバンテージを手に入れ
航空機からの攻撃を
効率的に遂行することが
可能となった
更に下って
大量破壊兵器を搭載する能力をもつ
大型の爆撃機が誕生するに至り
核攻撃で戦争を終結させはしたものの
核実験競争が始まり
核分裂反応による原爆のエネルギーで
核融合反応を引き出す
方式の水爆の開発競争へと発展し
危機感を募らせた大国同士が
そこへ至って漸く
核がもたらす深刻な危機
に対する文明の認識能力を高めさせ
核実験を大気圏内で行うことを
核保有国の間で相互に禁止する
という取り決めが合意され
成立した
それ以降
核爆発が起きるその直前で
反応を止める
という未臨界核実験へと移行した
石炭と石油
そして
天然ガスなどの地下資源は
核燃料と対比して
化石燃料と呼ばれるようになり
温暖化の原因物質である
二酸化炭素を大量に排出する
有害なエネルギー資源
と位置づけられた
そこで自然エネルギーが注目されたのだったが
太陽光発電と風力発電では
出力を安定させておくことができない
という制約から抜け出せず
水力発電と地熱発電だけが
「有効な」自然電源だと見做された
文明は
要するに
旧来の化石燃料を
遠ざけることができなくなっていた
のである
そこで少しでも炭素系酸化物
つまり二酸化炭素CO2を少なくするために
天然ガスの比率を高めていったのだったが
それは降水量を増やす
という別の副作用をもっていた
天然ガスを燃やすと
それに含まれている水素が
酸化反応を引き起こし
水分子H2Oを量産して
降水量を増加させ
洪水を世界各地に生み出しながら
山崩れなどの土砂災害を
新たに発生させる
という経過を生むこととなった
天然ガスの基本成分はメタンであり
これは
炭素原子一つに
水素原子四つが結びついている
化合物
CH4と表記する炭化水素のことであり
総体的に
温室効果ガスを少なくする効果がある
として天然ガスの消費比率が
次第に高められるようになっていった
天然ガスの主成分であるメタンは
炭化水素を代表する気体
ガス係の地下資源は
温暖化の原因となっている
二酸化炭素を相対的に減らしたが
温暖化の結果である
海面水位の増加を逆に急がせた
単純な水素酸化物が
水だということは
子供でも知っている
基本中の基本
その事実を
高等教育を受けている筈の
知識階級に属する全員が
想起できなくなっている
これこそが
教育制度の欠陥が引き起こした
稚拙
な事態
炭素を燃やせば二酸化炭素になることを
承知している知識人たちが
水素を燃やせば水になる
ということを
何故かすっかり忘れ去っている
思考力を涵養することに価値を置かない
高等教育が
この状態を文明へと連れてきた
炭化水素係資源を
地底から
効率よく取り出す術が
アメリカで開発され
シェール革命と呼ばれる変化となった
既存のエネルギーコストを高くする
という相対化がその段階で生じることとなり
高価な資源である原油価格を
連日のように引き下げている
この変化が
世界市場から流動性の厚みを消し去らせ
経済成長率を鈍化させ
デフレが循環を繰り返す
スパイラル構造へと
市場経済を引き込んだ
国際経済全体が
デフレ化の圧力を強く受け
GDP成長率を停滞させるようになったのは
エネルギーコストの低下による
資本力の喪失に先立つ
環境投資の失敗
の連鎖
がその根源となっている
温暖防止対策は
いまや世界中で実施されているのだが
その効果はいつまでたっても
ゼロのまま
大気中の二酸化炭素濃度は
年々着実に増えつつけるようになっており
400ppmの壁を
二年前の段階で
既に突破してしまっていた
この環境投資のすべてが
実効なき温暖化対策
という共通認識を成り立たせたのだったが
その原因がどこにあるのか
ということを文明は探ろうとしてこなかった
これが環境投資のすべてから
有効性を奪っていながら
損失の巨大さに
誰も気づけない
という状態へと引き込んでいた
その理由
結果として損失を積み重ねる
という無駄な経過を
世界規模で強要し
経済成長率を抑制してきただけでなく
いまや
世界規模でのデフレ経済へと
文明社会全体を
こうして追い詰めた
経済を成長させることのない
無駄な投資のあれこれが
悉く損失の原因となっている
これは
総ての国家が
有効需要の創出に失敗した
ということを意味していた
経済の国際的な低迷は
環境投資の一律な失敗
に基づく
止まらない温暖化を産み落とした
メカニズムを発生させた
背景を追及せずに
効果のないことが分かっている
既存の方法を
相変わらず踏襲し続けている
というそのことが
国際経済に強い負圧となって作用し
国家財政を
一斉に赤字化
させているその一方で
温暖化の結果である
気候変動にまつわる
降水量の増加を
ガスの燃焼量を増加させたことで
一層募らせ
海岸線を縮小させながら
南太平洋に点在する
島嶼国家群を水没させる
行為から
エネルギー消費国のすべてを
離れられなくさせている
水は水素と酸素の化合物
それぞれの分子が
不安定な状態でいることを
絶えず強いられており
安定化するための相手との結合を
切実に求めあう
という特殊な関係性を
お互いに保ちつづけている
ということが
極めて活性の高い
水素と酸素とを結びつかせ
安定した化合物である水
が大量に生まれるメカニズム
を地表に成り立たせている
水は自然条件の下では
絶対に分解しない
化合物としての
高い安定性をもっており
それが地球を水の惑星
と呼ばせている
炭化水素を燃やすことは
温室効果をもつCO2と
分解することのない安定な物質
つまりH2Oとを
同時に生み出す
というプロセス
を与えるということ
水素と酸素の関係性は
独身の男女間のそれ
とよく似ている
婚活に熱心な独身者同士が
結婚して安定した家庭をもつ
その姿
に擬えることができるだろう
炭化水素の燃焼は
大気中の酸素を得ることで
安定性を確保し
一酸化炭素ではなく
安定した二酸化炭素になると同時に
気体と液体の水を
それぞれ生成させることになる
一旦水となった化合物は
外部から電気エネルギーを与えるか
または
二千度以上の高い熱を作用させない限り
地球を緩慢に水没させてゆく
温暖化という現象は
要するに
環境の劣化と経済の劣化を
伴って
文明が築き上げてきたその成果を
意味のないものにする
それは
文明に対する
地球からの報復
という意味をもつ
変化のこと
一切の起源は
有効需要を失っていることにさえ気づかない
指導者たちと
無効な投資に終始してきた
豊富な知識をもつ
だが
その使い方をまったく知らない
強欲で愚かな
ヒトびと
がもつ意識の中
に埋もれている