こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

淘 汰 の 訳

2020-03-01 08:17:13 | Weblog
真実以外に価値はなく

解釈で成り立っているもの

のすべて

は真実ではない


いつの時代にも

ファクトチェックは

必要なことなのだ

大勢に靡いて

節を曲げてしまうと

過ちへと至る門の扉

がひっそりとあく

その先で破れた穴が出現し

そこから落下していながら

その事実に気付けない

という変化が起きる


正しい判断が

錯誤の上に成り立つことはなく

そこで生じた事実誤認

のあれこれが

破壊と損失を押し付ける

経済に関する錯誤は

デフレへと多くの国家を陥れ

日本では

インフレ誘導政策を導入しておきながら

不毛な結果を承知の上で導いた

無駄に過ごした7年間が

この現状を確定させた

消費税率を変更した直後

未知の感染症が蔓延し

生産活動は収縮した


2%のインフレ目標が

物価目標へと切り替った

その後になっても

相変わらず低迷状態

が続いているところに

新たな負圧が加わり

挟撃される状況に

為す術はない


日銀が市中に供給した

毎年80兆円に達していた流動性は

四年以上も継続され

累計で500兆円を

既に突破した


それでいながら

経済成長率は改善されず

消費税率が10%へと

変更された


政府当局の行ったこの判断が

瑕疵のないものであったなら

このような無様な不始末などは

生じている筈がない


金融政策を失敗させておきながら

是認することができないまま

強情を張り続けている政府と日銀は

泥沼から抜け出す道を

最初から見失っていた

そのことにずっと気付かずにいた

リフレを唱導していた御用学者一同は

言い訳を繰り返すことしかできなくなり

正当化を図ったその姿勢が

却って国民の自失を誘った

自覚なき正当化ほど

見苦しいものはない

昂然たる姿勢で正当性を

訴えることだけを

しきりに繰り返す

見るに堪えないものを見せつけられる

国民は堪ったものではない


再生可能エネルギーに

環境対策としての有効性

が少しでもあったのなら

大気中のCO2が増え続ける

という想定外の経過など

決して生じてはいなかった

犯した判断の誤ちが

止まらない温暖化を生み落し

気候変動対策としての

パリ協定を発効させた


だが

具体的なプログラムを決定する場となった

COP25では

何も決められないまま

頓挫して閉幕した


机上の計算で

発電量を減らしてみせたところで

本来削減すべきCO2の実効値は

まったく減っていなかった

大気中のCO2濃度は

一貫して増加の一途を辿りつづけ

一向に減らなかったどころか

却って増えていた


文明の認識能力を否定する結果が

多くのところで確定し

判断の誤りを告げていた

のだが指導体制は聞く耳を

もとうともしなかった


このため鳴り物入りで始まった

京都議定書はまったく役に立たず

CO2の大気中濃度を

ひたすら高め続けていた

そこで急遽登場したのが

パリ協定

問題の本質を

当事者であるIPCCが

未だに見失っている以上

有効解を導き出すと期待するのは

非現実的な夢の観測


京都議定書の失敗に学ばなければ

どのような対策も無効に終わる

自覚なき錯誤は

気候変動を高めるだけ

何の成果も得られずに

終わるのみ

近い将来実現することになる

負の経過は

既に明らか


温暖化の原因がCO2にあると

勝手に思い込んでいる以上

症状を改善させる薬はない

錯誤した認識は失敗を繰り返し

次の錯誤を引き起こす

京都議定書とパリ協定の間にある関係性

はまさしく これ


ボタンを掛け違えたということが

とまらない温暖化と

それによる気候変動を定着させた


太陽電池が化石燃料の消費を減らす

という理解は誤解でしかない

直流電源である太陽電池は

周波数で成り立っている

交流電源の発電量を

減らす能力がまったくない

止まっていることができない交流電流は

常に流れ続けていることで

磁場の変化を維持している

それを担当しているのが周波数

起電力は磁束密度と磁場変化の割合

で決まるもの

再生電源をいくら増やしても

交流電源が止められない以上

CO2の発生比率が減る

と思ったことが今に祟った


交流電流は周波数が成り立たせている

発電タービンの回転運動が

僅かでも乱れると

周波数変動が起きる

化石燃料の消費を止めることは

絶対にできないことなのだ

この事実が隠されていたために

温室効果ガスである熱水蒸気

の大量生産が恒常化し

気候変動が加速される事態となった


この部分のもつ意味

が指導体制に分かっていなかった

太陽電池を増やせば

CO2の排出量が減る

という具合に判断を完全に誤って

成果のない無駄な努力を国民に強い

損失を自発的に高めさせている


これが国連の文官たちがIPCCで

未だにやっている当のそのこと


この誤った判断を一斉に実行することで

世界中に敷衍させることを推奨し

誤った認識で世界中を惑わせた


電力会社に再生電力を買いとらせた

最初の事例が

その後

IPCCの判断を狂わせ

CO2に温暖化の罪を被せ

気候変動を

止まらないよう仕向け

世界中を狂気の渦中へと

引きずり込んだ


太陽光発電の買い取り制度を

最初に実行したのが

ドイツの地方都市であったことから

その名を用いてアーヘンモデルと呼ぶようになり

買い取り制度を普及させるきっかけとなった


これがそもそもの間違いであることは

環境対策を一斉に講じていながら

CO2がその後もまったく減ず

却って増えていた

という事実が

繰り返し証明していることである


国連の文官がこの誤った判断を

検証抜きで信じ込み

世界中にCO2の削減モデルとして

現在に至るまで

誤った理解を広く定着させてきた

この罪業の深さ重さは

計り知れないものがある


交流電流の意味を

国連の文官たち自身が

誰よりも理解できていなかった


直流電流と交流電流との違いは

周波数の有無

それだけでしかない

だがIPCCはこの電流の違いを

弁別して使ったことが一度もなかった

このため世界中が

直流と交流とを混同したままとなり

誤った認識に基づいて

再生可能エネルギーを増やしさえすれば

CO2の大気中濃度がその分だけ減る

と信じ込んでしまったのである


ところが京都議定書が終了した後

CO2の値は予期に反して

却って増えていた

という事実が発覚し

IPCCをいたく狼狽させ

パリ協定の成立を

結果として大いに急がせた


意味のない無駄な規制で縛っていた

京都議定書の第一約束期間で

状況が悪化していた事実が確定してからも

その原因を誰一人として

突き止めようとしなかった

失敗の原因を理解し兼ねていたからだ


この状況は現在でもまだ続いている

錯誤を自覚することができたとき

初めて有効な対策を

絞り込めるようになる

実に先の長いハナシとなった


人類はそれまでの間

気候変動を止めることは一切できず

耐え忍ぶこと以外に打つ手がない

という現状に耐えなければならない

自覚なき錯誤に囚われた指導体制が

長い時間を無知のままの状態で

ただ意味もなく

過ごすことをこれから先も

強いられることとなる


真実を知識の量で計ろうとした

ということが

知識の質を大きく損ない

却って思考力の不在を際立たせた

考えるための力が以前のように

知識階級に備わっていたのであれば

弁別能力が失われてしまう

ことなどあり得ないことだった

世の中はもっとマシな状態で

成り立っていた筈なのだ


交流と直流との違いの意味を

理解することができない指導体制に

再生可能エネルギーで温暖化が止まる

という誤解を刷り込んだ

ということが

そもそもの錯誤の起点

錯誤は自覚を排除する


この自らが陥った不毛極まる現実が

気候変動を加速させ

止まらない温暖化を

かくも長きに亘って

人類へと押し付けた


節電に励めば

火力発電所の負担が減り

CO2の排出量を減らせる

というのも誤解釈

消費者が節電に励んで

電力消費を減らしたところで

発電所では常に一定の電流電圧を

供給する体制をとっている

つまり発電する量を

勝手に減らすことができない

という状況に縛られている


発電装置を停止させたとしても

燃焼炉の火は減らせない

蒸気発電という方式は

発生させた蒸気を加圧することで

蒸気圧をタービン翼に吹き付ける

という仕組み

風力発電が風圧で回転する方式であるのと

それはまったく同じこと


圧力が一定にかかるようになっていれば

風力発電がそうであるように

回転ムラができて周波数が不安定化する

という変化は起きない

違いはたったそれだけ


このため消費者が頑張って

節電量をどんなに増やしたところで

CO2の発生量を減らせなかった

電力の販売益を消費者が減らしただけ

という粗末極まる経過を

業界全体に強いる結果となるばかり


再生可能エネルギーに対する投資が

環境を復元した事例は皆無

実効のない投資行為に

再投資の波が押し寄せるようなことは

おきない

無駄な投資であったということが

経済成長の足を引っ張り

アベノミクスを失敗へと

導いた


当事者の総てが

真実をみていなかったからである


現状の拙さは

思考力を失ったまま

誤った判断を信じ込み

錯誤した権威に無批判で従った

その結果

この経過は信仰へと至るプロセス

と実によく似ている


結果に基づいて冷静に判断すれば

事実関係の確認など

いとも容易にすぐできる


問題は誤った認識であることを

悟れなかった当事者のもつ

頑固で執拗なその思い込み

の強さ

権威主義の弊害は

ここに生じる


電流の違いについて理解せず

CO2のもつ比率と比重

の違いもまた見損なっている

現状の指導体制の持つ

認識能力を劣化させた

教育システムの高度化が

このような時代を

意図せずに導いた


教育の失敗が世に祟るようになるのは

これからやってくる近未来

過った情報を刷り込まれた

最初の当事者

となった世代は既に引退し

変化の経緯を思い出すことは

その時誰にもできなくなっている

それはあたかもバブル経済の崩壊

を設らえたその主役となった世代が

未だにその責任を問われないまま

鬼籍に入っていったのと

まったく同じ経過を辿る


無知ほど有害なものはない

知識があっても

知性が不在なら

それは暗闇

真実を知ることなど

永遠にできない

教育投資の一切は

その意味で

単なる不毛の資産に過ぎない

淘汰の訳はそこにある


いつか必ず気付くだろう
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