こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

開 示 義 務

2020-03-08 08:30:00 | Weblog
温室効果をもつガス

であるとされているCO2の濃度上昇

という長期間に亘ってつづく

未解決となっている課題解決

が何よりも急務

であるという認識が

一般化するようになって

既に久しい


二酸化炭素が温暖化を進めている主因

だとして指摘されるようになり

世界中がCO2の排出削減に

打ち揃って取り組んでいるものの

結果として濃度を逆に高めた

という不名誉な経過を歴史に残した


あらゆる手段を講じていながら

何の効果も引き出せないまま

状況を却って悪化せてしまった

という事実は確定した


一連の成果なき温暖化防止対策

が築きあげた失敗の山



気候変動を加速して

自然災害を狂暴化させた

こうして作られた不毛な展開

が世界中を困惑させることとなり

CO2を一層敵対視する傾斜を強めた


成果となるべきほどのものはこれまで無く

失った時間と損失だけが堆く残された

経済は低回しつづけ一向に成長せず

実施された政策の総てが無効に終わる

という想定外の現実が

国民の暮らしを

虐げるようになっただけ


CO2の濃度は高まる一方でありつづけ

温暖化を加速して

気候変動を最近頓に際立たせた

そこへ10%の消費増税が実施され

経済の推進力を失ったタイミングで

未知のコロナウィルスが新たに登場し

負の経過に厚みを加えた


さて本題に移ろう

地球上で火力発電所が稼働している以上

燃焼炉で燃やされている化石資源の消費量

は絶対に減らせない

蒸気発電というその方法は

蒸気圧を常時保っていなければならない

という制約に強く縛られているからだ


発電タービンに吹き当てる蒸気圧

が低下すれば

それは電源の回転不足を引き起こし

周波数変動を発生させる

消費者が節電にどれほど励んだとしても

交流電源は高速回転を

常に続けていなければならない

周波数を安定した状態で

保ちつづけていることが

できなくなってしまうからである


交流電源は要するに

微調整することが

まったくてきないものなのだ

常時一定の電圧と電流とを

安定的に生みだすことができなければ

品位の高い電力を

津々浦々の隅々にまで

確実に届けることはできない

この条件を与えたのが

周波数と呼ばれる

磁極を切り替えているその頻度

回転装置が不安定化してしまうと

周波数も安定性を失って

乱れる

これを避ける方法はない


乱れた周波数は電力の品位をゼロにし

使い物にならなくする

電力を効率的に生産する必要がある以上

周波数変動は精度の劣化を引き起こす

のみならず短絡の原因ともなる


売れない電気を承知の上で作り続けるのは

地下資源を無駄使いすることでしかなく

損失を徒に増やすのみ

このため電力業界は

どんなことがあっても

周波数の安定性を損なうことが

禁じられている


これが再生可能エネルギーを

大量に導入していながら

また省エネ節電に鋭意励ませておきながら

CO2の発生量を減らせずに

増やし続けているその理由


重要なのはこの事実を

すべての電力会社が隠していること

否定も肯定もしていない

という態度を貫くことで

温暖化を止まらなくさせてきた


このため世界中の知識人たちは

交流電流の意味を理解することができなくなった

再生可能エネルギーを増やせば

化石燃焼の消費が減る

という勝手な情報を国民が抱くに任せて

温暖化を防止した積もりにさせてきた


この誤った思い込みが嵩じたために

京都議定書を失敗に終わらせてすぐ

パリ協定として改めて調整した


COP1からCOP25までの

四半世紀に於いて

減らしたはずのCO2が

何故増えてしまっていたのか

という疑問に答えを出せないまま

CO2排出量をゼロ%にただ減らす

ことを先に定めた


パリ協定と呼ばれるこの措置には

罰則規定がなく

賛同しても遵守する義務はない

実効のない

見てくれだけの環境対策に

抗議するようになったのが子供たち

気候変動対策に意味がない

という事実を指摘し

指導体制は裸の王様

だとたちまち見破った


CO2を減らすことが

仮に

できたとしても

気候変動は悪化し続けて

何処まで行っても止まらない

原因を取り違えているからだ

現状でこの錯誤に気付いた者はなく

状況を変える力とは成り得ない


問題を見失っている以上

気候クライシスを止めることは

誰にもできない

IPCCと環境保護団体そして

あらゆる政府が矢面に立たされ

攻撃の的にされるようになってきた


CO2の温室効果がどのようにして

気候変動を生みだしたのか

という疑問に答えた説明は一切なく

CO2が増えた所為で

平均気温が上昇し

温暖化を現象化させて気候変動が生まれ

自然災害を凶悪化させた

という漠然たる概念の流れを刷り込み

誤った認識に執着するよう方向付け

気候変動に対抗する気分を高めた

ここに生じた世界規模の壮大な錯誤は

あってしかるべきエビデンスを

誰も確かめたことがない

という手抜かりが関わって引き起こしたもの

根拠のない風説の流布

に過ぎない勝手な解釈が

環境対策のすべて

を失敗へと一律に導いた


IPCCが京都議定書を見限って

パリ協定へと乗り換えた

その経過こそ

判断の誤ちが突き動かした

変節の真相を映し出す鏡


CO2に温暖化の罪を着せ

世界中を巻き込んで

化石燃料の消費抑制に務めていながら

結果をみると

削減どころか逆だった

この不本意な事実と遭遇したことで

パリ協定へと急いで乗り換えた

というのが観察者の立場から見た

経過と結果


国連の問題認識能力に瑕疵があった

からこそこのような事態となった

それ以外に理由はない

交流電流の意味を知らずに

直流電流と混同し

一方が増えれば他方は減る

という理解で

再生可能エネルギーの導入を急がせた

という過去の判断がそもそも間違っていた

交流電流が周波数で成り立っている

ことを考慮することができずに

直流電源が増えた分だけ

化石燃料の消費が自動的に減る

と独善的に錯誤した


火力発電所では発電機の回転力を

操作することができないものである以上

交流成分の周波数は

回転数に依存しなければならず

蒸気圧を常に一定にしておく義務がある

回転数の乱れは周波数の乱れとなって

電力を劣化させ売り物にならなくする

使えない電気

を供給する行為に意義はない

このため再生可能エネルギーを増やして

化石燃料の消費量を減らす

という思惑は

まったく意味のない対策で終始した

蒸気発電という方法は

蒸気圧が低下すれば

回転数も連動して低下する

電力会社は何が何でも燃焼炉の火を

常時維持していることが義務なのだ


蒸気圧の維持が困難となったとき

電源の回転数は下がり

周波数も連動する


これと全く同じ理由で

電力消費を減らす節電を実施しても

CO2消費量は減らせずに

恒常的に大気圏内へと

着実に放出されつづける

これ以外の方法はないからだ


この条件に縛られている電力業界は

火力発電所で常時一定の温室効果ガス

を吐き出しつづけていなければならなくなった


国連の高等文官たち一同もまた

打ち揃って

CO2の質量計算をしていなかった

という事実が既に確定し

CO2に対する冤罪を

世界中で成り立たせるように作用した

質量計算を行っていたのであれば

CO2の重さが

大気圏内に常駐することを許さない

くらいのことは分かっていた


空気より重いCO2は

上空へと昇ることが即ち不可能

地平を横に広がってゆくことしか

できない

化学に接した記憶があれば

この程度の理解は十分可能

増えてしまったCO2が

大気圏内で濃度を高めつづけることで

温室効果を発揮して

気候変動を高めている

と決めつけているIPCCにとって

エビデンスの提出は義務


大気圏内にある

もう一つ別

の温室効果ガス

である水蒸気の比重は空気より軽いため

大気圏内を上昇してゆく能力をもっている

この違いを国連の高等文官たちは

まったく考慮していなかった

物理と化学の基礎的な知識

つまり電磁気学と位置エネルギー

そしてアボガドロ定数についての記憶

が少しでもあったのなら

クイズの答えに窮することなど

まったくなかった


大気圏内にあるCO2の比率が

たった0、0004%(400ppm)でしかない

にも関わらず何故大気圏内で

濃度を高めることができているのか

という疑問は残る

温室効果ガスであるというそれだけの理由で

標高差によって異なっている温度分布を

何故均等化できるのか

更に熱交換と熱平衡の関係を考慮せず

所与の熱を何故

そのままの状態で

いつまでも保ちつづけていられるのか

という疑問ついても

見解を披露したことがない

こうした非理系であることが明らかな

高等文官たちの

無知に基づく無理解が

水蒸気の咎を見のがし

止まらない温暖化を

この地表へと定着させることに役立った


このようにみてくると

気候変動は国連の高等文官たち

による認識の誤謬が生み落したもの

と断定せざるを得なくなる


環境異変の根本的な原因は

このような知識階級の怠慢による

事実確認の義務違反

といわざるを得ない


地表に温室効果を与えている気体は

主に二種類

一つはCO2であり

水に溶け易いというその性質から

海面に落下して

保持していた熱を海水へと移し

水和した段階で

ガスと呼べないものへと変わる

もう一つの温室効果ガスである水蒸気は

飽和水蒸気と加熱水蒸気とによる

複合効果で濃度を高め

とりわけ火力発電所の蒸気発電方式が

化石燃料であるメタンを燃やした時点で

CO2とH2Oを同時生成させ

発生した蒸気に圧力を加えることで

蒸気圧を高める

この時生じた蒸気の圧縮熱が

更に加わって高温となった状態の

混合ガスつまりCO2とH2Oを

大気圏内へと放出し

その行く先を上下方向へと変えている


複合気体となった温室効果ガス

であるCO2とH2Oのそれぞれは

海面で生じた低温の飽和水蒸気と

蒸気を作る過程で生じた加熱水蒸気

だけでなく

更に圧力を加えたことで生じた圧縮熱

を随伴させた高温の熱水蒸気

を交えて混然一体と化し

これら出自の異なる三種類の蒸気が

一斉に立ち昇ることを可能にした


300℃を超えるほどの高い熱と

60%以上の高い分布比率とによって

大気圏内に不必要に高い熱を

与え続けるようになってゆく


寒気に触れるとガスは固化し

白く濁ってみえる中間体

である雲へと変わる


高い熱をもっていた温室効果ガスは

いつまでもその熱を

維持し突けてはいられない

CO2の濃度を検出することができるなら

それが持つ熱の分布も検出できる

高度毎に異なる熱の分布データが

参照されたことを示す記録が

エビデンスとして開示されたことはない


火力発電を行っている沿岸部で

高温の熱水蒸気からなる

温室効果ガスが

常時大量に大気圏へと放出されている


更に問題なのは

軽い温室効果ガスである水蒸気が

その軽さ故に上空へと移動し

その過程で

位置エネルギーを身に着ける

という経過の事実


この位置エネルギーが

雨によって地表へと落下することで解放され

水の流れが生む流体エネルギーとなり

洪水を引き起こして山塊を崩落させ

川を堰き止めて氾濫を引き起こし

土手を決壊させて

万物を押し流す破壊エネルギーへと

遷移する


この一連のプロセスが

気候変動である降水量の急増を起源とし

洪水を発生させるその一方で

山火事を多発させる原因となる


水蒸気が大気圏内で上昇することができたのは

比重が空気よりも軽いからに他ならず

重いCO2による位置エネルギーの解放はない

という単純な理由による


飽和水蒸気は太陽からの輻射熱で生まれ

太古の昔から上昇気流となって

空高くへと昇ってゆき白い雲となる

寒気に触れて凝結凝固したものが

雨となって地表へと繰り返し舞い戻る

この動因の一つとなっているのが

低気圧

その特徴である上昇する気流は

大気圏と成層圏の境界付近で反転し

重力に引き戻されて

下降気流という名の高気圧へと変容し

地表へと舞い戻る


この高気圧が乾燥と熱風を地表に与え

山火事の原因となって

あらゆるものを焼き尽くす機会を増やす


人が化石燃料を燃やしたことで

メタンCH4と

空気成分の21%を占める酸素O2

とが燃焼炉の中で結びつき

CO2ができると同時に

気体の水であるH2Oが一緒に生成し

ここで生じた二つの温室効果ガスが

比重の違いで上下方向へと分かれ

軽い水蒸気は空高く昇って雲となり

重いCO2は最終的に

地表と海面とに分かれて落ちる


これが気候変動のメカニズム

の動力源となっている

十分な知識があっても

質に於ける意味の合成がおきなければ

変化の意味を察知することはできない

国連の高等文官たちは

知識の量的拡大を急いだあまり

知識の質的劣化を引き寄せた

京都議定書を失敗に終わらせた

ということがパリ協定を誕生させた

効果を確認できない対策のすべては

無効となって終わるのみ


教育システムの変更の成否が

地球の未来を左右する

時間と費用を無駄にしているその事実に

いつまで経っても気付かない

これが教育を高度化させてきた

文明の得た不本意な到達地点


教育制度を再編成することが

問題を解決へと導く

唯一のカギ


経緯を振り返って来し方を眺めれば

事実を知ると同時に

飽きれてものが言えなくなる


高度化した文明は

自らが生み出した温室効果によって

みずからが率先して滅びる

という運命を辿りはじめた

その経過のもつ本来の意味が

やがて明瞭に見えてくる
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