大判カメラ日記。

ワイズクリエイト オフィス・木戸嘉一のブログです。

記憶の中のニューヨーク・ワールドトレードセンタービル。

2011年05月22日 | 日記
写真を整理していたらパノラマの使い捨てカメラで撮影したニューヨークの写真が出てきた。何年前の写真か記憶は無いが、私が独立して12年間は一度も海外に行っていないのでその前になるのは確かだ。写真は全てパノラマサイズできっとこの頃に流行っていたとフォーマットサイズと理解した。みなニューヨークの町並風景を俯瞰した写真ばかりなので高いビルから撮影したモノらしい。この頃特に回転の遅くなった頭脳を盛んに動かして記憶を思い起こすと、当時ニューヨークで行われていたカメラ関係の展示会に何回か出かけ、途中サボってお上りさんのごとくエンパイヤステートビルに上り土産物屋でパノラマカメラを買って撮影したのだとやや記憶の鮮明度が増してきた。写真をゆっくり見ていると「あれっ!」とあるビルに目がとまる。紛れもなく911事件で有名なワールドトレードセンタービルだった。この写真にはまだツインタワービルとして健在な姿をさらしている。2棟の巨大なビルが並び立つ姿はニューヨーク市やマンハッタンのシンボルとなっていたのだった。まさかこの数年後にあのような忌まわしい事件が起きようとは誰も思っていなかったはずだ。それにしてもこんな使い捨てカメラで撮影した写真でもこんなにいろいろ考えさせられるのだから、やはり写真の持つ力は偉大だと改めて関心してしまう。