大判カメラ日記。

ワイズクリエイト オフィス・木戸嘉一のブログです。

ホースマンカメラ用各種パネルの委託品です。

2016年11月04日 | カメラ機材

今日のブログはちょっと地味な委託品のお話です。その製品と言うのはホースマンテクニカルカメラ用の各種パネルです。ホースマンカメラは昭和35年にホースマン960型という6x9・6x7cm判のテクニカルカメラを世に送り出し、その後970型、980型、760型、985型、VH型、VH-R型、ER-1型など、一貫した中判テクニカルカメラを販売してきました。最終モデルはホースマン45FA型でフォーマットは4x5インチ判になりましたが、変わらなかったのはレンズパネルの規格でした。その規格は8x8cmサイズの俗に言うホースマンパネルでホースマンカメラのセールスポイント「軽量・コンパクト・高精度」を実現するものとなっていたのでした。ただ時代の変化により大判レンズもイメージサークルが大きくなったり、長焦点レンズが発売されたりで小さなホースマンパネルでは対応出来なくなってきました。そこでホースマン社がとった次の一手がホースマンパネルにリングを付けたりパネルをダブル加工することでした。 そんな製品の一部が今日紹介する、上からC-1リング付きパネル(コパル#1シャッターを装着し操作性を向上する)、テレタイプ用#1パネル(フランジバックの長いT400ミリレンズ等を使用できるようにリングでフランジを稼いだ)、HLパネル(ホースマンパネルにリンホフ規格パネル付きのレンズが使用可能になる)でした。ホースマンカメラは先にも書いた、軽量・コンパクト故に今でも山岳写真を撮影する写真家が使っているケースがあります。レンズを3〜4本限定すればとても使い易いカメラかもしれませんね。中古価格もかなりこなれていますし一度検討されたら如何でしょうか・・・・・。

ホースマン8cmパネルC-1リング付き 7,000円+税
ホースマン8cm角テレタイプ用パネル#1 10,000円+税
リンホフ規格パネルアダプターHL 15,000円+税

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清水 実
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木戸嘉一
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