みなさん、夏目漱石や森鴎外、伊藤博文が通った床屋さん「喜多床」をご存知ですか?「喜多床」は、明治4年に断髪令が施行された年に、旗本船越家の四男船越喜太郎氏が本郷に創業した日本で一番古い床屋さんなのです。加賀・前田家正門前に当時では珍しい洋風三階建ての床屋さんで脚光を浴び東京名所にもなったと言います。明治17年に前田邸が東京帝国大学となり「喜多床」は文士・学人らが集まるサロンとしても注目され、前述の夏目漱石や森鴎外、伊藤博文らの他にも徳田秋声、金田一京助らが顧客となっていました。また彼らの作品「吾輩は猫である」「三四郎」「大東京繁盛記」の中でも「喜多床」の名前は登場しています。大正11年には区画整理で丸の内に移転、その後渋谷に移転して現在も営業を続けています。ところが「喜多床」には渋谷の本家の他にもうひとつの「喜多床」があります。船越家の流れをくむ船越荒磯氏が現東京大学構内の御殿下に「KITADOKO」(現在はSOMETHING)を営業していたのです。数年前から御殿下の改築工事により安田講堂脇の建物に構内移転して現在も営業継続中。下の写真を見て下さい。ローソンの左隣の小さなスペースが「KITADOKO」です。一度は利用してみたいと思っていましたが、この度初めて「KITADOKO」を訪れました。「おやっ」入店して店の作りと設備に若干の違和感を覚えました。2人の女性スタッフの説明によると、以前の御殿下のお店は大きなスペースがあったので『理容院』(床屋)として看板を出していたのでしたが、移転してスペースが小さくなり『理容院』としての認可がおりずに『美容院』として再スタートを切ったとの事でした。『理容院』と『美容院』の差って知ってますか?早い話、顔を剃る事が出来るのが『理容院』で剃れないのが『美容院』ですって。何はともあれ初「KITADOKO」を体験しましたが同時に初美容院も体験してしまいました。余談ですが御殿下の改築工事が完成しても、前の場所には戻れないそうです。
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