山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

妙見山・初谷渓谷~日蓮宗霊場~上杉尾根

2023年12月16日 | 山野歩
2023年11月12日(日) 
『山野歩』
<妙見山>
<初谷渓谷~日蓮宗霊場~上杉尾根>
[コースタイム]
◆[妙見口駅]9:00 → (初谷渓谷) → 9:49 [タマゴ&キバ] 10:15 → (初谷渓谷) → 12:02 [分岐(車道に合流)] → (暫くで、左へと山道に入る) → [妙見大菩薩・鳥居] → 12:35 [妙見山・霊場裏口) → 12:47 [妙見山・三角点(660.1m)] → [星嶺の横・休憩所(お昼)] → [妙見山・山上駐車場] 13:43 → (稜線展望コース・上杉尾根) → 15:49 [妙見口駅]
◆所要時間:6時間49分
<目的はシロミノヤブムラサキの果実>
今日の妙見山山行の目的は、“シロミノヤブムラサキ”の果実をカメラに収めることであった。
6月18日にやって来たときには白い花が咲いていたゆえ、間違いなく生っているだろうと思い、“タマゴ&キバ”の処にやって来た。
三か月前の8月20日に、“イワタバコ”にかかわる掲示板がかけてあるところより、初谷川を渡渉し、
対岸の岩場辺りを探したが見つからなかった“イワタバコ”と違って、
今日の“シロミノヤブムラサキ”の白い果実は、期待通りに僕の眼前に現れた。
白い果実を嬉々として撮影した後、妙見山へと、脚腰に負担がかからないようにゆっくりとした歩みで前進する。
度々現れる初谷川の渡渉場所では、トレッキングポールに身体を預けバランスをとり、靴を殆ど濡らすことなく流れを渡る。
それは今の季節、降雨が少ないゆえ水量も少ないお陰だろうか。
今朝、NHKラジオ深夜便で放送された今日の誕生の花が“ヤクシソウ” だったので、
“ヤクシソウ”が咲いていないだろうかと探しながら歩き続けたが、残念ながら見当たらなかった。
初谷川沿いの道で見掛けたのは、峠が過ぎた“マツカゼソウ”のみで、晩秋ゆえ、仕方がないよなと思いつつ歩いた。
そんな中、10人位の老若男女に追い越される。
今日は寒かった。上半身はヤッケも含めて4枚着ていたが、最後まで1枚たりとも脱ぐことはなかったし、手袋もはめた儘であった。
また、脚にこむら返りが生じなかったこともあり、ポカリスエットは一滴も飲まず仕舞いであった。
日蓮宗霊場境内に入り直ぐに目に留まったのは“ナンテン”の赤い果実。ところがその横に、黄色っぽい実もあったのでカメラに収める。
帰宅して植物図鑑を開くと、“シロミナンテン”としての記載があった。
日蓮宗霊場境内を通り、三角点を踏みに行くときに、パラパラと雨が降り始めたが直ぐに止んでくれ、以降降ることはなかった。
その後、星嶺前を通り、その横にある椅子が設置されている、いつものちょっとした広場で、“イチョウ”の落ち葉が拡がった処で、のんびりとお昼にするが、
釣瓶落としの秋の日ゆえ、16時には下山したいよなと思い早目にそこを離れる。
階段を下り、能勢妙見山の鳥居を潜り、広い駐車場中を通り、その端より“稜線展望コース・上杉尾根”に入る。
初谷渓谷は、杉や檜を主体とした常緑樹が多いので、紅や黄の色彩はあまり見かけなかったのだが、上杉尾根もけっして多くはないのだが、紅や黄の色彩が時折現れる。
一ヶ所景色が拡がった処では、カメラを向けることとなった。
上杉尾根を半分以上下った頃、中高校生くらいの男子3人が、カナヅチに似た道具を持って歩いていたので、
「何をしているんですか?」と問うと、「クワガタムシを100匹あまり飼っている」
「その籠中にこれを入れるんです」と言って見せてくれたのは、掌くらいの木切れであった。
クワガタムシはひっくり返ると起きられない、そこにその木切れがあるとそれを利用して起き上がるのだと言う。
彼らは、倒木して間がない樹木より、幹の中にある綺麗な木切れを取り出しているのであった。「オオクワガタが欲しいんです!」という言葉もあった。
もう暫くすると町中という山中を下るとき、柿の木が目に留まった。町中にも柿の木があったのだが、
山中の柿は渋柿で、後者のそれは富有柿のように思えたのだが、定かではない。
それより10分くらい下ったときに“アケボノソウ”が現れた。もしかすると、“アケボノソウ”を目の当たりにするのは2度目かも知れない。
一度目は3年前に行った霊仙山だったのを明確に覚えている。
町中に下りてきて最初に眼に留まった花は小さなアサガオ。帰宅して植物図鑑参照の結果、“マルバアサガオ”だろうとの結論に至った。
解説に「熱帯アメリカ原産で各地に帰化する」などと書かれていた。
次は、金網で囲われたちょっとした広場に群生していた“フジバカマ”だ。
この“”フジバカマは、春にやって来たときに吉川自治会の数人方が、この広場で何か作業をしておられる。
そこで、何をしておられるのだろうかと、金網越しに眺めていると、代表と思われる方が、「この広場で“フジバカマ”を育てる」
「花が咲く頃になると、何十頭もの“アサキマダラ”が“フジバカマ”に寄って来て乱舞する」とおっしゃったのだ。
それで、そこに咲いている花が、僕であっても“フジバカマ”だと解っていた。さて、今年は“アサキマダラ”がやって来たのだろうか。その様子を見たかったものだよなと思った。
僕は“フジバカマ”をカメラに収めたことがないので嬉々として撮影する。
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マリーゴールド(NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花&花言葉)

2023年12月13日 | 山野歩
2023年11月05日(日)
『マリーゴールド』
<NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花&花言葉>
NHKラジオ深夜便を聴くと、“時代を作った声”というコーナーで、俳優&声優のイケダシュウイチ氏の語りがあった。
次の“どうする家康”では、石田三成役のナカムラシンノスケ氏の語りが続いた。
便り紹介があり、次は、ナカムラユリコ女史のピアノで“青春のロント”という調べが流れた。
続いて、[マリーゴールド]が今日の誕生日の花として紹介されました。
花言葉は「友情、生きる」でありました。また、次のような解説もありました。
「多くの品種がありますが、大きく分けると、アフリカンマリーゴールド、そしてフレンチマリーゴールドの二つのタイプがあります」
「アフリカンタイプは和名でマンジュニク、フレンチタイプはクジャクソウと呼ばれる」
「アフリカンタイプは花が大きく、フレンチタイプは小振りです」
「花壇などで眼にする機会が多いのは、フレンチタイプ」
「花言葉は友情、生きる」「太陽の花と言われているところから、生きるという花言葉になった」
「太陽からは篤い、友情という花言葉も連想できる」「嫉妬という花言葉もあるようです」などと。
今朝までの深夜便担当は、後藤繁榮アナ。
この見出し画像の[マリーゴールド]は、2021年7月26日の朝歩きのときに撮影したものです。
三井が丘にある公園の花壇に植えられていたもので、5時43分にカメラに収めたものです。
そのときの日記に「数日前、普段あまり歩かない道を行く時に、人家の壁際の花壇に植えられている植物の、
特徴のある丸みのある葉っぱに眼が留まり、サラッと触ると、至極強い芳香が手に残った。
そして今朝、毎朝通る老人ホームの花壇中にも、数日前に眼に留まったのと同じ植物が、植えられているのに気付く。
念の為に触るとやはり強い芳香があり、しかも小さな花が数個咲いていた。
その花は、仄かな青色を有した花弁の長さが1cm程の大きさであった。
その姿をカメラに収めたのを切っ掛けに、今朝は6種類の植物を撮影したのだが、すべてが名前は分からない。
なかでも、最初に撮影した芳香を有する植物の名前を知りたいと、木本と草本の図鑑を丹念に眺めたのだが、残念ながら見当たらなかった」との記述があるので、
このときは、まだスマホを購入していなかったのだろう。
いつしかスマホを購入して、そのアプリを使ってパソコン中に残してある花を検索することにより、
マリーゴールドという花名を知ったのだろう。ところで、日記にある「仄かな青色を有した花弁の長さが1cm程の大きさ」の花は、ローズマリーとのことであった。

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イヌタデ(NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花&花言葉)

2023年12月11日 | 山野歩
2023年11月04日(土)
『イヌタデ』
<NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花&花言葉>
NHKラジオ深夜便で今朝、[イヌタデ]が今日の誕生日の花として紹介されました。
花言葉は「あなたのために役立ちたい」でありました。また、次のような解説もありました。
「赤い粒のように見える花が、密集して穂のように垂れ下がる」
「広い草むらに群生していると、深い緑の中の赤い花は、ぽっとスポットライトを浴びたように輝いて見える」
「イヌタデの別名はアカマンマ」「子供達が飯事に、イヌタデを用いていたことに由来するそうです」
「花穂の花をむしり、器に盛り付けて、赤飯に見立てて遊んでいました」
「イヌタデには稀に、白い花もあるそうです」などと。
この見出し画像の[イヌタデ]をカメラに収めたのは、
2018年9月23日に、京阪・私市駅より、ほしだ園地、むろいけ園地経由で、四條畷駅まで歩いたときに、
私市駅とほしだ園地を結ぶ“かわぞいの路”で撮影したものです。
俳句歳時記にも「粒状の紅色の花を赤飯になぞらえ『赤のまんま』ともいう」「高さ20~50㌢ほど」
「夏から秋にかけて、赤色にやや白色を交えた5弁花を、枝先に穂状に群がりつける」との記載がありました。

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金剛山(カトラ谷~山頂~伏見峠)

2023年12月04日 | 山野歩
2023年10月22日(日) 
『山野歩』
<金剛山>
<カトラ谷~山頂~伏見峠>
[コースタイム]
◆[金剛登山口] 8:57 → 9:15 [車止め] → (黒栂谷道) → 9:54 [カトラ谷・出合] → (カトラ谷) → 12:34 [山頂広場(お昼)] 13:20 → 13:22[転法輪寺] → 13:29[葛城神社] 13:35 → 13:41 [一ノ鳥居] → 14:09 [伏見峠] → (念仏坂) → 14:58 [ロープウエイ前バス停]
◆所要時間:6時間01分
<カトラ谷をなんとか完登する>
今年の8月20日に、イワタバコを探して妙見山の初谷渓谷を歩いた。しかし見当たらなかった。がっかりして、“タマゴ&キバ”の処に設置してある椅子に腰掛けていると、
「川の水嵩があって渡れない」と言って戻って来られた年配の男性2人と女性2人組から、金剛山のカトラ谷に行けば、イワタバコは見られますよと教えて頂く。
また以前に、同じ初谷渓谷の道で、ヤマシャクヤクは、カトラ谷で見られると聴いたことがあったので、来年の4月と8月に、カトラ谷に行ってみようと考えた。
昭文社の解説文によるとカトラ谷は、「短い沢登りになるのでグレードは中級、とくに第三の滝の巻き道はハシゴ、源頭部はロープ頼りとなる」との記載があり、
今の僕に歩けるのだろうかと思い、来年の春に来る前に下見をしておく必要があるのではないかと、先月の24日にやって来た。
しかし24日の、カトラ谷に至るまでの黒栂谷道は花盛りで、花と戯れている間に時間が経過してしまい、カトラ谷に入ったのが11時55分であった。
上さんに渡してきた、その時の計画表と比して既に1時間40分も遅くなっていた。
順調に歩いても、金剛山山頂広場到着が15時になってしまうので、バスの最終時刻に到底間に合わないと思い、
カトラ谷出合より少し前進した処で、立った儘の姿勢でお昼にして20分間休憩する。
13時なれば引き返すことにして、偵察も兼ねてホンの少し前進すると小さな滝が現れ、
左手にロープが設置されていた。ロープ頼りでそこを上ったのだが、身体力に自信がないゆえ、そこで引き返した。
そして今日は、何が何でも完登したいと思い、24日よりも1時間早くやって来た。
前回と比して、黒栂谷道に咲く花は極めて少なく、シラネセンキュウ始め、アキチョウジなど数種類のみで、計画よりも早くカトラ谷に到着する。
併しだ、一つ目の滝をロープ便りで上って以降道が狭くなったり、踏み跡が判然としない処もあったりするようになる。
怖かったのは、沢の流れまで30㍍くらの高さの道幅が狭い所を歩かねばならない時であった。
張ってあるロープをしっかりと握り前進する。ロープが其処彼処に設置されているので、安全ではあるのだが、慎重に慎重にと呟きながら足を運ぶことが度々であった。
カトラ谷を下るのは難しいゆえ、登り切る必要があるとの思いで懸命に前進した。途中、6人に抜かされる。
傾斜が緩くなると、ちょっとした面積の平坦地に飛び出した。そこで一人の男性がお昼にしておられ、
「上は人でいっぱいだから、此処まで下りて来た」「春には此処に、ニリンソウがいっぱい咲くんです」などとおっしゃった。
最後の急坂を上り切ると、大勢の人が集う広場に飛び出す。
しかしそこは、山頂広場という様子ではないので、お昼にしておられた方に教えてもらい、山頂広場に到着すると、やはり老若男女で溢れていた。
山頂広場に設置されている気温計は「7度」で、陽射しがないこともあり寒気を感じるので、坐る処もないということもあり終始歩きながらお昼にする。
その後、転法輪寺、葛城神社へと進み、一ノ鳥居を潜り、伏見峠より計画通り念仏坂を下る。
15時過ぎのバスに乗りたいと思い、しっかりとした下り道を懸命に歩くが、幸いこむら返りに陥ることはなかった。
しかしバスに乗ってからこむら返りが生じ、慌てて芍薬甘草湯を一服呑むと、治まってくれた。



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六甲山(目的地は六甲高山植物園)

2023年11月25日 | 山野歩
2023年10月15日(日) 
『山野歩』
<六甲山>
<目的地は六甲高山植物園>
[コースタイム]
◆[阪急・六甲駅]8:38 → [六甲登山口] → 9:20 [六甲ケーブル下駅] 9:25 → (舗装道路を歩む) → 9:55 [道標(ここより山道に入る)] → (油コブシ・方面へ)→ 11:13 [休憩所] 11:54 → 12:35 [一方通行車道に合流] → 12:41 [ケーブル山上駅] 13:03 → [サンライズドライブウエイ・横切る] → 13:30 [六甲山ゴルフ場] → 14:00 [六甲高山植物園] 14:20 → 14:30 [みよし観音] → [六甲山ゴルフ場] → 15:25 [ケーブル山上駅]
◆所要時間:6時間47分
<1時間程で廻れますとの言葉があった>
六甲高山植物園に咲く、僕が知らない“シチダンカ”や“キレンゲショウマ”、そして“ヒゴダイ”という三種の花の紹介が、
ネットで6月末頃より8月下旬にかけてあり、他にもまだまだ僕が知らない植物が、高山植物園にあるに違いないと思い、
また、六甲山に高山植物園があること自体今まで知らなかったので、何処にあるのだろうか、どんなところなのだろうかと、
地図を取り出し確認して、山歩きを兼ねて先月の3日に、本当に久し振りに六甲山にやって来た。
ところが、六甲高山植物園に辿り着けなかったのだ。それは、三度も生じた酷いこむら返りが原因であった。
油コブシ経由で、何とかケーブル山上駅に辿り着き、しっかりと脚を休めて、高山植物園へと向かったのだが、直ぐに三度目のこむら返りに陥ったのだ。
結果として、ケーブル山上駅よりケーブルで下山し、続いてバスに乗り、阪急六甲駅到着であった。
こむら返りの原因として、水不足や塩不足、そして、身体の歪みに原因があると言われるのだが、さて、僕の場合のこむら返りはどれに該当するのだろうか、解らない。
そして今日もやって来た。前回と同じ道を歩いて、六甲高山植物園へと向かったのだが、歩き切る自信はなかった。
ザック中には、ゴアテックスのカッパとフリースの上着を1枚、そして薄い上着が1枚。行動食として少々の菓子パンとポカリスエットを1500ml。
ヘッドランプと地図にコンパス、そしていつもの小物と、大切な芍薬甘草湯が4袋入っていっていた。
9月3日は暑かったが、今日は快適な気候であった。その所為だろうか、山上の車道に着くまで、幸いこむら返りは生じなかった。
それでもケーブル山上駅に行き、20分程ゆっくりと休憩する。
その後、自動車道横の歩道を歩き、暫くで、自動車道を離れ坂道を上り、六甲山ゴルフ場方面へと向かうが、
この道は、疲労している我が身体には辛い道となり、敢えてゆっくりと歩みを進めた。
六甲高山植物園の入園料は¥900、6回と8回の回数券もあり、70歳以上は¥100の割引、横には駐車場もあった。
窓口で、今咲いている植物を記した書面を頂戴し、1時間程で廻れますとの言葉があったが、
下山に必要とする時間を考えたとき、現在の時刻が14時ゆえ、ゆっくりと楽しめないだろうし、
8回の回数券があるということは、おそらく1年間で8度入園しなければ、季節毎の花々を楽しめないに違いない。
また、1度入園したなら、時間をかけて周回する必要があるのだろうと思い、入園することなく帰路に就く。
やって来た道を戻り、六甲山ゴルフ場を通り、六甲ケーブルに乗り下山する。
油コブシを歩くとき、“アサキマダラ”を見掛けカメラに収める。休憩した神戸の街が望めるちょっとした広場では、“ツマグロヒョウモン”をカメラに収める。
その他2頭のキチョウも見掛けたが、ヒラヒラと翔び続けたので、キチョウなのか、それともモンキチョウなのかは分からなかった。
“アサキマダラ”も、花から花へと移動するので、撮影するのに苦労するが、
“ツマグロヒョウモン”は、「撮ってください!」と言わんばかりに僕の足元に舞い降り、翅を広げてくれた。
また、9月3日には見掛けなかった多くの花にも出合えたのは嬉しいことであった。
なかでも、ウメモドキの果実との出合いは初めてのことで、六甲高山植物園から六甲ケーブル山上駅間の道は往復歩いたのだが、
往路では目に留まらなかった、シュウカイドウやキツリフネ、そしてアキノキリンソウが、帰路では目に留まるという不思議なことがあった。
次回、六甲高山植物園にやって来るときは、六甲ケーブルを利用し山上の道まで上れば、1時間も歩けば高山植物園に到着するゆえ、
ゆっくりと園内を散策することが出来るし、僕の脚力がなくなってからでも、高山植物を楽しめるに違いないと思った次第であった。

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金剛山(カトラ谷)

2023年11月08日 | 山野歩
2023年09月24日(日) 
『山野歩』
<金剛山>
<カトラ谷>
[コースタイム]
◆[金剛登山口] 10:07 → [コンクリート製ベンチ] → [車止め] → (黒栂谷道) → 11:55 [カトラ谷・出合] → (カトラ谷) → 12:10 [休憩場所(お昼)]12:30 → 14:00 [コンクリート製ベンチ] → (車に同乗させてもらう) → [守口駅]
◆所要時間:3時間53分
<下見山行>
先月の20日に、開花しているであろう“イワタバコ”の観賞目的で、妙見山の初谷渓谷を歩いたのだが、残念ながら見当たらなかった。
しかしその時に出会った高年齢4人組にその旨を伝えると、一人の方が、赤目四十八滝や金剛山のカトラ谷へ行けば咲いているよとおっしゃるのだ。
以前、ヤマシャクヤクを求めて初谷渓谷を歩くときにも、その時に出会った方に、金剛山のカトラ谷で撮影したという、
スマホに残っているヤマシャクヤクの姿を見せてもらったことがあったので、来年の春と夏には金剛山のカトラ谷を訪れてみようと決めていた。
山と高原地図を開くと、カトラ谷道は破線で、解説文には、「短い沢登りになるのでグレードは中級、とくに第三ノ滝の巻き道はハシゴ、源頭部はロープ頼りとなる」との記載があるゆえ、
さて、僕でも歩けるのだろうか、もし無理なら戻って来ればよいと思い、今日はその下見山行であった。
バスを下車すると、駐車場の管理をしておられる方に、登山口を訊ねるところから始まり、登山口はそれよりもだいぶん下方であった。
登山口より舗装された道を上って行くと、左手にモンベルと山の豆腐という店舗が建っていて、その奥に駐車場が拡がっていた。
舗装道路の突き当たりにコンクリート製ベンチの休憩所があり、二俣になって道が分かれている。
そこで、そこに坐っておられた男性に地図を見せて、黒栂谷道へ行きたいのですがと訊ね、教えてもらう。
目的のカトラ谷へと続く黒栂谷道に間違いなく入ったようだし、後は、カトラ谷・出合の道標を見落とさねばよいだけだと安心して歩き始める。
黒栂谷道は花盛りであった。アザミ(?)から始まり、ツユクサ、ミズヒキ、ヒヨドリバナ、アキギリ、ツリフネソウ、キンミズヒキ、イヌタデ、イタドリ、
ハダカホオズキ(果実)、ヤブマメ、フウロ属(?)、カラスノゴマ、ススキ、シオン(?)、アキノノゲシ、イヌガラシ(?)、マルミノヤマゴボウ(果実)、
ヤマジノホトトギス、アキチョウジ、オタカラコウ、ヒメジョオン、シラヤマギク(?)、サラシナショウマ、シラネセンキュウ、ダイコンソウ と続き、
道標(セト&カトラ)が現れたときには、時刻は既に11時55分で、計画よりも1時間も遅く、花と戯れていると見てる間に時間が経過してしまっていたようであった。
ここの処、解説書に記されている所要時間の2倍のタイムで計画書を作成しているのだがと思いつつ、カトラ谷に入ってホンの少し進んだ処にあった額ほどの広場で、
フサフジウツギが咲く傍らで、立った儘お昼にする。
そのときに、「13時になったら前進せずに引き返そう」と決めたのだが、そんななか、単独行の女性二人が次から次へと、上へと歩いて行かれた。
カトラ谷に入ってから、目に留まった新しい花は、メナモミ、ミカエリソウ、ヌスビトハギで、
アカマダラ蝶、バッタ、ジョロウ蜘蛛の姿もカメラに収めたし、モンシロチョウやミドリヒョウモン、タテハチョウも見掛けた。
お昼にした広場よりホンの少し前進した処にあった、左手にロープが設置されている水が流れている岩肌を、
ロープに頼り上りホンの少し進んだところで、13時になったので元来た道を引き返す。
下山は速かった。二俣のコンクリート製のベンチに着いたのが14時丁度で、往路3時間、復路1時間の4時間足らずの山歩きゆえ、
余り疲労は感じていなかったが、計画通り、カトラ谷の様子を知ることが出来なかったし、金剛山山頂も踏めなかった。
また下山予定の道の様子も知ることも出来ず仕舞いで、完全なる下見が出来なかったよなという落胆の思いで、ボケッとベンチに坐っていると、前を通りかかった男性から声がかかった。
その男性とは、いつもお世話になっている守口の自動車屋さんの経営者であった。
だいぶん前に、金剛山に行っているという話を彼から聞いてはいたが、それはほんとうに奇遇であった。その後、彼の車に乗せて貰って、京阪・守口駅まで送ってもらう。
彼によると、体重が70㎏に到達したそうで、運動をしなければと金剛山歩きを始めたのだという。今日の金剛山登頂が22回目とのことであった。
ところで今日、最後に眼に留まった花はシュウカイドウで、車で登山口へと下るときに、舗装道路の左手に数多咲くシュウカイドウが眼に留まったのだが、入山時に何故気付かなかったのだろうかと不思議であった。




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御在所岳 (藤内小屋訪問)

2023年11月06日 | 山野歩
2023年09月17日(日) 
『山野歩』
<御在所岳>
<藤内小屋訪問>
[コースタイム]
◆[駐車場] 10:30 → [日向小屋] → 11:30 [藤内小屋] 13:30 → 14:30 [駐車場]
◆所要時間:4時間00分
<橋で脚が震える>
滑落事故を起こした、2013年9月14日以来、10年振りに御在所にやって来た。
それは、10年前の事故時に大変お世話になったという藤内小屋の訪問が主たる目的で、御在所岳に登ることが目的ではなかった。
仕事の関係で、最くんが来られなかったのは残念であったが、安部ちゃんが同行してくれたのは、ほんとうに嬉しいことであった。
なぜなら、滑落当時の様子を僕は殆ど覚えていないゆえ、小屋主の神谷さんに会っても、どのように話せばよいのか分からないので、
往路の車中で、安部ちゃんに色々と訊くこととなった。小屋主さんの名前が神谷さんであることを知ったのも、往路の車中であった。
僕が事故を起こしたのは、前尾根のクライミングを終え、テントへと戻る下山中で、しかも夕刻だったので、釣瓶落としの如く陽が落ちる秋ゆえ、
また、天候が悪化の方向へと向かっている中で、救援救助にかかわってくださった方々は、なかなか大変だったのだろうと思うのだが、
僕が覚えているのは、「歩けるか?」との声掛けがあったのと、タンカーに乗っているという瞬時の記憶のみで、次は、明くる日の病院中であった。
安部ちゃんによると、滑落する途中でバウンドして20㍍落ちて岩角で止まったそうだ。
それより下は滝だったらしく、そこよりも下方へと更に落ちると、命はなかったという。
僕が記憶している、「歩けるか?」と僕に声を掛けたのは、我々の近くで岩登りをしていた、名古屋の山岳会のメンバー3人のうちの一人であったという。
僕はその言葉に促されて、ロープで確保され歩いたそうだ。その場所からの脱出は、僕が歩かなければ不可能だったそうで、僕の肢体に骨折などの怪我がなかったのが、幸いしたようだ。
その後、救援救助に来てくださった神谷さんや、そのときに小屋におられた方々に助けられ、
中でも、ミムラさんという方が、ザックを上手く利用して、僕をおんぶして岩場を歩いてくださったそうなのだが、
残念ながらそのミムラさんは、6年前に病死しておられ、お会いすることができなかった。
藤内小屋では、救援救助にかかわってくださった、消防署職員さんや大勢の方々の為の炊き出しを行って頂いたそうなのだが、
9月14日は、神谷さんの誕生日だったそうで、その祝いの準備をしていたのだが、すべてがパーになってしまったと、神谷さんは笑われた。
半月お世話になった三重県立総合医療センターより、迎えに来てくれた義兄の車で我が家に帰ってから数ヶ月以上が経ったころに、
安部ちゃんから教えてもらった電話番号で、救援救助にかかわってくださった居村さんと、電話で言葉を交わす機会があった。
それは、僕の救援救助にかかった費用にかかわる請求書が届かないと、安部ちゃんから聞いたからであった。
そして、居村さんに電話を差し上げ、「山岳保険に加入しているので、救援救助に要した費用を請求してください」と申し上げたのだ。
事故後より今日まで、当時、救援救助にかかわってくださり、僕が名前を理解している唯一の方が居村さんであった。
居村さんも含めて、救援救助にかかわってくださった方々の氏名や住所を、安部ちゃんに教えてもらった上さんが、
手紙を添えて寸志を送ったりしたそうなのだが、上さんが、保険会社への申告も含め、それらのすべてを行ってくれ、
僕はそれらのことについて知らされることはなかったし、僕の体調からして、それらのことを自ら行うことは不可能なことでもあった,
今日の神谷さんの言葉の中に、丁寧な文面と筆遣いに感心しましたという、上さんの手紙にかかわる嬉しい話もあった。
藤内小屋へと向かう道に二つの橋が架かっている。
一つの橋は立派な橋へと変化していたのだが、もう一つの橋は改修工事中で、ボランティアの5人余りの方がかかわっておられたのだが、
手すりの無い幅が30㌢程で10㍍くらいの長さの木橋を渡るのが怖かった。
自分でも信じられないのだが、踏み外して落ちるのではないかという恐怖で、脚が震えるのだ。
脚が震え始めると、橋自体も震え始めるのだ。
僕の平衡感覚が鈍っているのかも知れないと、思わざるを得なかった。帰りも然り。
ところで、神谷さんとの話の中で、僕がお会いしたかった居村さんが、橋の改修工事をしている方々の中におられると聴いていたので、
橋を渡り終えたところで訊ねると、「体調不良で来ておられません」とのことで、至極残念であった。
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ススキ(NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花&花言葉)

2023年11月02日 | 山野歩
2023年09月15日(金)
『ススキ』
<NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花&花言葉>
NHKラジオ深夜便で今朝、[ススキ]が今日の誕生日の花として紹介されました。
花言葉は「活力」でありました。また、次のような解説もありました。
「秋を象徴する植物として、日本人の心に響く風情があり、日本の文化のなかで重要な植物の一つ」
「オバナという別名がある」「平地からやや高い山までの、高原や草原、そして道端や空き地に広く見られる」
「陽当たりのよい場所に群生して、草原の主要構成種となり、様々な植物が生える礎となる」
「春から秋の間のススキには、旺盛な繁殖力があり、そんなところから活力という花言葉が生れた」などと。
この見出し画像の[ススキ]は、昨年の10月30日に、私市駅を7時12分にスタートして、
ほしだ園地、むろいけ園地を通り、生駒山縦走路を歩き、
近鉄電鉄の石切駅まで歩いたときに、生駒山中の管理道を歩くときに撮影したものです。


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六甲山(目的地は六甲高山植物園)

2023年10月25日 | 山野歩
2023年09月03日(日)
『山野歩』
<六甲山>
<目的地は六甲高山植物園>
[コースタイム]
◆[阪急・六甲駅]9:18 → [六甲登山口] → [六甲台南口] → [炭山橋] → 10:00 [六甲ケーブル下駅]10:20 → (油こぶし・方面へ) → 10:31 [道標(これより山道)] → 11:48 [道標(六甲ケーブル山上駅 1.5㎞・油こぶし)] → 13:12 [休憩所・椅子あり(お昼)] 13:56 → 15:20 [車道合流] → 15:30 [六甲ケーブル山上駅] 16:05 → (先へ進むが戻る) → [ 六甲ケーブル山上駅]
◆所要時間:6時47分
<辿り着けなかった>
目的地は六甲高山植物園。それはネットで、六甲高山植物園に、僕が知らない、“シチダンカ”や“キレンゲショウマ”、そして“ヒゴダイ”という三種の開花する花の紹介が、3回に亘りあり、
他にもまだまだ僕が知らない花が高山植物園にあるに違いないと思ったからだ。また、六甲山に高山植物園が存在すること自体、今まで知らなかったので、一度覗いて見たいと思った。
そんな訳でやって来た久し振りの六甲山。しかし六甲高山植物園には辿り着けなかった。それは、こむら返りが生じたのが原因で、3度芍薬甘草湯を服用することになる。
1度目は油コブシの道を歩くときで、2度目は車道との合流地点。3度目はケーブル上駅で服用する。こむら返りが生じると、一歩たりとも歩けない状態に陥ってしまう。
痛みに耐えながら、直立して脚を伸ばし、薬を呑んでこむら返りが治まるのを待たなければならない。
山は自分の脚で上り、自分の脚で下らねばならないという思いで、阪急六甲駅をスタートし、一路、六甲ケーブル下駅へと向かう。
いつものことだが僕は、山におけるその日の行動予定表を、我が家に置いてくるゆえ、その予定表通り歩かねばならないので、地図を見ながら上り勾配の街中の歩道を進む。
その行動計画表のコースタイムは、昨年の白山山行以降、“山と高原地図”に記してあるタイムの2倍で設定することにしていて、
今日は“六甲高山植物園”到着が14時30分の予定であり、その後、“有馬温泉”へと下山する計画であった。
阪急六甲駅から続く街中の道を懸命に上るときに、“ムラサキカタバミ”が眼に留まり、カメラに収める。そして漸く辿り着いた“六甲ケーブル下駅”のベンチに腰掛けゆっくりと休憩する。
これに乗れば、直ぐに山上に着くよなと思いつつ、後ろ髪を引かれる思いで右手の坂道を歩むと、10分程で道標が現れた。
その道標には、「← 六甲ケーブル山上駅(油こぶし)」と「渦森台(高羽道)1.5㎞」と書いてあり、これより山道になるのだが、
さて、この“油こぶし”とはどういう意味なのだろうかと思ったが、分る筈もない。
山道に入ると、次から次へと花が現れる。先ずは“メマツヨイグサ”、そして次は“ツユクサ”、次は“ヤブラン”、そして“ヘクソカズラ”、“ヒヨドリバナ”、“カタバミ”、“アキノタムラソウ”へと続いたのだが、
唯一つ、初めて目の当たりにする花があった。それは、山吹色の数多の小さな花を付ける6花弁の植物であったのだが、
帰宅して、アプリで検索すると“カエデドコロ”との回答、植物図鑑を紐解くと、間違いなく“カエデドコロ”であった。
それ以降も、花を探しつつゆっくりと足を進めるが、樹林中の道が続く所為か、それとも我が身体が疲労困憊状態にあり、花を探す心身の余裕がなくなっている所為か、
“アキノタムラソウ”以降、山上の車道に着くまでの間、まったく花を眼にすることがなかった。
また、かなり疲れた身体を休める為に、腰を下ろせる恰好の場所がないだろうかと探していると、眼前にその場所が現れたのだ。
それは、額ほどの広場の草叢中の、1㍍四方くらいの床几状の2ツの腰掛で、僅かに日陰になっている様子の奥の方のそれに腰を下ろしてお昼にする。
しっかりと休憩したし、そろそろ歩かねば、目的地に辿り着けないかも知れないと思い立ち上がると、眼前の低木に、僅かだが花がくっ付いているのに気付く。
ハギのようではあるが正確な名前が分からない。その花をカメラに収めてザックを担ぎ歩き始めると、足下にハギのような花が眼に留まる。
しかしやはり名前が分からない。帰宅してこの2ツの花を、植物図鑑で確認すると、前者は“ヤマハギ”、後者は“ミヤギノハギ”と判明。
それまでの疲れを癒さんと、ゆっくりとお昼を済ませる。そしてだ、其処より十数歩歩むと、左手に東屋が現れた。
目と鼻の先にこんなに良い休憩所があったなんてと残念に思い眺めていると、そこに坐っておられた男女二人と言葉を交わすこととなった。
「若く見えますが、もう還暦なんですよ」「今夏は、二人で乗鞍に自転車で行って来ました」とおっしゃる。
「昔、上さんの家族と、車で乗鞍スカイラインを走りましたよ」と僕が続けると、「今は、マイカー規制で車は入れませんよ」との返事があった。
また「山上までどのくらい掛かかりますか」という僕の問いには、スマホの六甲の地図を見せてくださり、「今、真ん中くらいですね」とおっしゃった。
その10分間ほどの会話中に、2頭の“モンキアゲハ”が飛翔し、華麗な姿を見せてくれたし、ツクツクボウシ主体のミンミンゼミとの合唱が、其処彼処で続いた。
まだ真ん中やねんと思いつつ歩き始める。今の歩き方で、さて、山上には何時頃に着くのだろうかと、疲れ切った脚を鼓舞し只管歩く。
1時間くらい歩いたときに、1度目のこむら返りが生じる。2度目のこむら返りは、車の走行音が聴こえ始めてからであった。
車道との合流地点で薬を呑み、六甲ケーブル山上駅へと向かい、人形が横たわる椅子に坐り、脚を伸ばしてゆっくりと休む。
ケーブルの最終便が21時10分であることを確認して、山上の起伏のあまり無い道なら、昭文社の案内にあるタイムで歩けるに違いないと考えた。
案内では、ケーブル山上駅より高山植物園往復で1時間くらいゆえ、17時過ぎには帰って来られるだろうし、その後、ケーブルで下山すればよいと思い、高山植物園へと向かうが甘かった。
ほんの少し歩いたところで、また脚が攣り始めたので、ケーブル山上駅へと戻らざるを得なかった。








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妙見山・初谷渓谷~日蓮宗霊場~上杉尾根(目的は唯一つ、イワタバコであったが見当たらず)

2023年10月09日 | 山野歩
2023年08月20日(日) 
『山野歩』
<妙見山>
<初谷渓谷~日蓮宗霊場~上杉尾根>
[コースタイム]
◆[妙見口駅]8:45 → (初谷渓谷) → 9:50 [タマゴ&キバ] 10:30 → (初谷渓谷) → 12:36 [分岐(車道に合流)] → (暫くで、左へと山道に入る) → [妙見大菩薩・鳥居] → 13:16 [妙見山・霊場裏口) → 13:26 [妙見山・三角点(660.1m)] → [妙見山・山上駐車場] 14:10 → (稜線展望コース・上杉尾根) → 16:43 [妙見口駅]
◆所要時間:7時間58分
<目的は唯一つ、イワタバコであったが見当たらず>
今日の目的は唯一つ、“イワタバコ”をカメラに収めることにあったのだが、残念ながら見当たらなかった。
それは、初谷渓谷に入ってそれほどに歩かない処の金網に、“イワタバコ”にかかわるちょっとした掲示板がかけてある。
それゆえ、僕であっても、“イワタバコ”が咲いているであろう場所が特定できる。
そして今日は、その掲示板が設置されている金網横から土手を下りて、初谷川を渡渉し、
対岸の岸壁辺りを暫くの間、丹念に見つつうろうろしたのだが、“イワタバコ”は残念ながら見つからなかった。
がっかりしてやって来た“タマゴ&キバ”の処に設置したある椅子に腰掛け、
さてこれから、妙見山へ向かおうか、それとも帰ろうかなと思案していると、
男性2人と女性2人のグル-プが、「川の水嵩があって渡れない」と言って戻って来られた。
この高年4人組は、初谷渓谷に入ってから出会い、“イワタバコ”の掲示板のところまで、言葉を交わしながら歩いた人達で、
4人の中の1人の女性は僕と同い年、1人の男性は10歳も年配であった。
同い年の女性に“イワタバコ”が見つからなかったという話をしたところ、
以前に、掲示板にあったあの場所の堰堤付近で、花は見なかったがそれらしき葉っぱを見たことがあるとおっしゃり、
続いて、8月の中頃に“赤目四十八滝”に行くと、“イワタバコ”がいっぱい咲いているよとおっしゃるのだ。
その方は花には詳しいという様子で、金剛山のカトラ谷でも見たことがあるともおっしゃったのだ。
その話を聞いた僕は、今年はもう駄目だけど、来年に赤目四十八滝か金剛山に行けば、“イワタバコ”に出合えそうだと思うと、
俄かに活力が湧いてきて、計画通り妙見山山頂まで上り、上杉尾根を下りようと決心するが、椅子に腰掛けてから既に40分が経過していた。
今日、初谷渓谷で眼に留まった花は“マツカゼソウ”のみで、春と違って盛夏に開花する花は“マツカゼソウ”以外にはまったくなかった。
しかし、初谷渓谷に至るまでの田圃の際に咲いていた白花に気付き撮影していて、
帰宅して植物図鑑を紐解くと、その白花は“オモダカ”という今迄に僕がカメラに収めたことがない花であったので殊の外嬉しかった。
ところで、吉川自治会掲示板の記載によると、初谷渓谷にて7~8月にかけて咲いている花は、
“イワタバコ”始め、“ヒオウギ”、“オオヒナノウスツボ”、そして“イヌホオヅキ”なのだが、残念ながらすべてが眼に留まらなかった。
上杉尾根を歩くときに、脚にこむら返りが生じ、その時々に芍薬甘草湯を服用する。
大腿部や足指、脹脛と脛などであったのだが、なかでも、度々生じた大腿部のこむら返りは、まったく歩けない状態に陥るのが常で、
痛みに耐えながら、薬を呑み、脚をしっかりと伸ばし直立していると漸次に治まってくれる。
治まると、またゆっくりと歩き始めるのだが、倒木が現れると難儀をする。
それは、倒木を跨いだり、潜ったりすると脚が攣るのだ。通常ではない脚の動きが原因のようだ。
そのこむら返りが原因かも知れないのだが、上杉尾根の最後の最後で、足が滑り転倒しひっくり返ってしまったのだ。
しかし、肘辺りを擦り剥いたのみで大事には至らなかったのは幸いであった。
滑らないように、こけないようにと、終始注意しつつ歩いているのだがやってしまった。
しかしそのときに直ぐに気になったのは、我が身体ではなく、トレッキングポールが折れていないだろうかということであった。
これまでに3度トレキングポールを折っていて、その内2度は転倒が原因だからだ。記憶に新しいのは、昨年7月の白山山行時だ。
緊急通報立て札の3番を過ぎた辺りだっただろうか。下方で、懐中電灯の灯が動く。
下って行くと、小さな網と採集籠を持った小学校3年生くらいの男児と男性が、樹木やその周辺を懐中電灯で照らし、何かを探しているという様子。
そこで僕が、「何を探したはるんですか」と問うと、「クワガタ」との回答であった。
男性は男児のお父さんで、「クワガタムシの採集です」「堺からやって来ました」「ここにはカブトムシはいません」「クワガタだけです」等とおっしゃった。
男児が提げている籠には、クワガタムシが溢れていた。男性によると、上杉尾根はクワガタムシで有名だそうで、どうもネットで、そういう情報があるようであった。
僕が目の当たりにした昆虫は蝶々で、クロアゲハとモンキアゲハだ。
中でも、上杉尾根では、一頭のクロアゲハと一頭のモンキアゲハとの優雅な競演を見ることとなった。
また鳴声のみではあったが、三種の蝉の声を楽しむことが出来た。初谷渓谷では、ミンミンゼミの鳴き声から始まり、
妙見山山頂が近づくと、ツクツクボウシの声が加わり、そして上杉尾根を下るときには、ヒグラシのカナカナという鳴声も耳に入るようになった。
ポカリスエットを1500ml用意してきたのだが、芍薬甘草湯を服用するときに必要だったこともあり、すべてを飲み干してしまう。
妙見口駅に着いたとき、ザック中には、カッパ以外に重たい荷物はなかった。
能勢電車に乗って暫くすると、予想外の激しい雷雨となり、山中でなかったことに安堵するばかりであった。

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