山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

くろんど園地(滑落事故後、初めての山野歩行)

2013年12月26日 | 山野歩

Pc230103

◆写真撮影:2013年12月23日、ほしだ園地にて

(この鳥は、何という名称なのでしょうか?)

20131223日(月)

『山野歩』

<くろんど園地>

[コースタイム]

[私市駅]12501308[月ノ輪滝]→1330[すいれん池]14101438[くろんど池]→(くろんど池コースの道)(さわわたりの路)1500[キャンプ場]→(管理道)→[すいれん池]→1615[私市駅]

◆所要時間:3時間25

<滑落事故後、初めての山野歩行>

「歩いてきたら」という上さんの言葉に背中を押されてやって来た“くろんど園地”は、意外なほどに暖かい大気に包まれていた。もっとも身体を冷やすことに強い危惧感を抱いている僕は、上半身に五枚重ね着をしているゆえ、寒気を感じないのは当然のことかも知れないのだが、着過ぎで汗をかき逆に身体を冷やしてしまうのではないかとも心配したが、暑さを感じることもなかった。また、転倒することだけは避けたいと念じ足下ばかりを見続けた山野歩でもあった。空を見上げたのは一度だけで、キャンプ場から“すいれん池”へと向かう管理道から見上げた狭い空には、大きめの積雲数個がどっかりと腰を下ろしていた。朝9時ごろ、我が家の頭上を覆っていたのは、絹雲や絹積雲の薄くて淡い雲のみで、雲の向こうで太陽が暖かい輝きを放っていて、その輝きに誘われ、また上さんの言葉に促されてやって来た“くろんど園地”は、滑落事故後、初めての三ヶ月振りの山野歩行となった。

冷気が漂うこの季節、森中は山野を愛する人々のみが集うような気がする。私市駅より“くろんど池”へと向かう道で出逢った人々は30人近い老若男女で、その殆どの方々と挨拶を交わしたことで僕は、何故か穏やかで満ち足りた安らぎを覚えた。“くろんど池”に到着するほんの少し手前、頭上に咲き乱れる山茶花を見上げるとき、マウンテンサイクルに乗る若者から「自転車で走れる道がないか?」と尋ねられた。自転車に乗り始めてまだ浅いのだという20代と思われる彼は、本来の自身のアウトドアはカヌーだとも言った。また、住まいが四条畷だとも言うので、僕が知っている生駒山系の道を説明し始めたのだが、「…園地という処は自転車の乗り入れが禁止されている」「大阪府下では自転車の通行禁止の処が多い」と彼は返した。

予てから走っているルートに沿って歩くつもりであったのだが、左へと曲がらねばならない分岐点をうっかりと直進してしまい、仕方なく東側からキャンプ場へと這入り“すいれん池”方面へと向かった。また途中、水舞台へと向かう分岐点に「やまごえの路、みはらしの路合流分岐より、水舞台、こだちの路への園路は、現在土砂崩れ・陥没・倒木等で通行が出来ません」と書かれていたためにそちらへ向かうのは諦め、その儘“すいれん池”へと下った。その“すいれん池”で僕を待っていてくれたのは鯉と鳥で、水量が減ってしまい、まだ僅かに水嵩がある西端の凍えそうな水中を泳ぐ紅と黒の姿を写真機に収め、帰ろうと歩き始めたときに、茂みの裏側の浅瀬を、小魚を狙うかの如く抜き足差し脚忍び足で前進する、脚と嘴が長い大形の淡い水色の色彩の鳥の姿があった。さてこの鳥は何という名称の鳥なのだろうか、知りたいものだ。

コメント
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