2024年07月29日(月)
『チングルマ』
<NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花と花言葉>
NHKラジオ深夜便で今朝、[チングルマ]が今日の誕生日の花として紹介されました。
花言葉は「可憐」でありました。また、次のような解説もありました。
「一面の白い花畑、大群落。遠くから見ると、黄色に見えて、近くにあると、白い花弁が可愛らしい花です」
「一つひとつの花は、3㌢にも満たない可憐なもので、花言葉は可憐です」
「中部地方から北の多くの高山で見ることができて、高山植物の代表格です」
「茎の下の部分から手数枝分かれして、地表を這って伸び、マット状になって群落になります」
「花弁は白く、雄蕊と雌蕊が多数あり、黄色に見えるほどです」などと。
今朝までの深夜便担当は、山下真アナ。
この見出し画像の[チングルマ(稚児車)]は、2003年8月17日に、涸沢より上高地へと下山するときにカメラに収めたものです。
その当時の山日記の一部に、次のような記述がありました。
「涸沢ヒュッテを出る。殆どの登山者が出発してしまった後で小屋中はガランとしていた。僕達が最後の客かも知れない。
兄貴は事故や怪我について殆ど語らない。傷口が如何なっているのやら痛いのやら痛くないのやら全く分からない。
頭部以外にも打ち身等で痛みがあるのだろうが、それについても全く語らない。僕に対する配慮だろう。
入山日同様、森中は晴れやかな日光をいっぱいに浴びる。一昨日の豪雨により大気も草木も、より一層煌き生気で満ち溢れる。
深山大根草の黄の色彩は華やかだ。稚児車の群落は僕達に優しく語り掛ける。
事故が幸い大事に至らなかったことを祝福するかのように、鮮やかな緑葉よりスッと幾つも顔を出し満面笑顔で語り掛ける。
もう僅かだから気を付けてと。軽快に距離を稼ぐ。
入山日同様兄貴は相変わらずの速歩だ。何事も無かったかのように軽快に歩く。走っているようにも見える。
釣鐘形淡紫の岨菜の花は林中より、さよなら元気でと話し掛けてくる。
入山時には見落としていたのだろう。キク科の花の群落が路傍に広がる。
黄花の甲斐宝香、白花の山母子も然り。これらの花達には謝らねばならない。
折角出迎えてくれているのに知らぬ顔して通り過ぎてしまってと。
明神を過ぎて暫くで、サカハチチョウに出合う。ゆったりと羽を広げて見送ってくれた。
今度来る時には、しっかり準備をしてと、語っているようであった」と。