イヌセンボタケ
2024年05月04日(土)
『山野歩』
<赤目四十八滝>
<赤目渓谷入口~百畳岩・往復>
[コースタイム]
[赤目滝バス停] → 10:03 [渓谷入口(日本サンショウウオセンター)] 10:22 → 10:40 [不動滝] → 11:27[千手滝] → 11:47 [布引滝] → 13:08 [釜ヶ渕] → 13:13 [百畳岩] 13:25 → 14:24 [渓谷入口(日本サンショウウオセンター)]
◆所要時間:4時間21分
<二度目の赤目四十八滝>
初めての経験があった。それは、乗り物で席を譲ってもらったことである。
赤目渓谷歩きを終え、バス乗り場が見える処にやって来るとバスが停まっている。
速足で歩きバスに乗ると、そのバスは超満員で、乗車口より中に入れないほどの混みようであった。
仕方がないよなと思い、ザックを足元に置きぼさっと立っていると、外人さんが席を譲ってくださったのだ。
瞬時、お断りしようと思ったのだが、外国語は話せないし、外人さんの優しさに甘えることにした。
先月の7日に、下見のつもりで赤目にやって来て、今日が2回目であった。
その様子の渓谷なら、様々な花に出合えるに違いと思ったからであった。
また7日の夕方、渓谷入口の受付におられた女性に、僕が渓谷でカメラに収めた“ショウジョウバカマ”に似た白い花が、
何という花なのかと訊ねたところ、手元に持っておられた花の写真の一覧表を見せてくださり、
その白花が“シロバナショウジョウバカマ”であることを教えてくださったのだ。
“ショウジョウバカマ”は淡い紅紫色と思っていた僕にとって、白花の“ショウジョウバカマ”の存在は新発見であった。
そのとき僕は、親切丁寧に対応してくださった受付の女性に、お礼を言って帰路に就いたのだ。
今日も、20種類近い植物をカメラに収めたなかで、僕が利用している植物図鑑を見ても、
おそらく名称が分からないに違いないと思われるものが多数あった。
その中でこの植物は、植物図鑑を紐解いても、おそらく名前が分からないだろうと思い、
赤目の入口受付におられた女性に、カメラに残っている映像をお見せしたところ調べて下さり、
それが“イヌセンボタケ”というキノコであることを教えてくださったのだ。
今日の赤目渓谷は、東洋人は勿論、西洋人もアラブ系の方をおられ、様々な言葉が飛び交っていた。
そんな中、杖を突いて歩いているのは僕のみであったように思し、僕の歩みがもっとも遅かったように思う。
また渓谷は、絶壁に沿って道を確保してあるところもあったりして、そんなところは通路が狭い。
それゆえ、行き交うことができない箇所が現れ、前からやって来る人があれば、壁側に背中を寄せて立ち止まり道を譲り、
後から来る人があれば先に行ってもらうということを何度も繰り返した。
先月の7日は、初めて赤目にやって来たということもあったのだろうか。
また、赤目を抜けて、落合のバス停へと歩く計画であったからだろうか。
赤目渓谷の最後の滝であるという岩窟滝に辿り着いたのだが、
今日はその道程の半分あまりとなる百畳岩で折り返した。
それで、渓谷内の所要時間は、7日が5時間35分。そして今日は4時間21分となった。
もしも岩窟滝まで行ったなら、もっと多くの植物に出合えたかも知れないと後悔すること頻りであったのだが、
今の僕には、これで丁度良かったのかも知れない。
ところで今日、目に留まった植物以外の生き物は、アカマダラ蝶とモグラ、そしてオオサンショウウオだ。開花していた花は、ヒメレンゲ、アギスミレ、ウシハコベ、タニギキョウなど、その他、シダ類始め、数多の植物をカメラに収めることとなった。
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