『 仰ぎ見る 』
於・奥裾花自然園
奥裾花自然園入り口の真ん前に雪が残る「平成の森広場」があります。
少々の休憩後、身支度を整え自然園の中に足を踏み入れる。
配布された絵地図の番号と案内標識の番号で現在置の確認ができます。
まず、ひょうたん池にて今回初の水芭蕉を見て、急勾配の坂道を登りきると、今池湿原の土手に出ます。
↑ 今池湿原(標高1.250m)を高台から望む
開けた湿地には、まばらに水芭蕉が見え隠れ。
水芭蕉群は湿原の奥くに咲き、湿原をほぼ半周して、やっと群生に出会いました。
水芭蕉開花の前は、ふきのとうやコゴミが芽吹いていたようです。
でも、植物の採集は固く禁じられています。
この地は湿地なのですが、水辺は少なく堆積している枯れ葉の中から顔をす水芭蕉。
カメラ下手な私には難しい被写体でした。
今池湿原とこうみ平湿原を巡り終え帰路の山道を歩きます。
辺り一面はブナの芽吹きの萌黄色。
小鳥の鳴き声、足元の小さな花、手付かずのブナの森、なにもかもが癒しの世界。
リーダーが突然立ち止まりました。
指さす方向を見ると、「え!リス??」何かが木の上を走っています。
「キバシリ」とのこと。
鳥類なのに、木上では結構な速さで走るのです。
カメラを向けましたが、標準キットのレンズですから無理というもの、、、。
リーダーは、その場で過去に撮ったキバシリの写真をスマホから出しました。
地味目ながらも、メッチャ可愛い姿です。
※キバシリ参考サイト ←鳴き声やさえずりも視聴可能です。
☆私にとって特別な高山植物
山荷葉(サンカヨウ)
初めて見るサンカヨウにも花と葉の対比さに驚かされました。
長い間、いつかは見てみたいと思い続けてきた憧れの花です。
朝露や雨に濡れると、花びらは透明に変化しガラス細工のようになります。
サンカヨウから離れ数分後に雨が落ちてきたのですが、団体行動ゆえ後戻りできません。
総面積約122.6ヘクタールの自然園は、水芭蕉の湿原コースとブナ林コース。
いつか、野鳥の宝庫のブナ林も歩いてみたいものですが、、、。
歩行距離約8.6㎞・歩行時間約3時間、白馬村からバス乗車時間約3時間。
おかげさまで達成感をも湧き出る楽しい奥裾花自然園ハイキングでした。