野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

風はロイヤルズへ(スラッガー・2月号)

2008-01-05 21:43:09 | Slugger
 風はカンザスシティーへ……日本人メジャーリーガーの≪パイオニア≫野茂英雄が、ロイヤルズとマイナー契約。あの(北海道日本ハムファイターズ前監督)トレイ・ヒルマン「新」監督のいるロイヤルズ、薮田安彦(千葉ロッテ・マリーンズ)が加わったばかりのロイヤルズだ。これがメジャー(マイナーを含む)実に10チーム目。此処が安住の地となるか、それとも……? 

 タイムリーなことに(このSlugger・2月号で)「ヒルマン新監督はロイヤルズを強くできるの?」という特集記事がある。過去11シーズンで90敗以上が8回、そのうち100敗以上が4回と低迷を続けるカンザスシティー。昨シーズンも69勝93敗で(アメリカン・リーグ中部地区)最下位。ヒルマン監督には≪建て直し≫が期待されている。
 昨シーズン65試合に登板したブルペン(中継ぎ)エースのデヴィット・リスキーが、FAでミルウォーキー・ブリュワーズに移籍しており、薮田にはその≪穴埋め≫が期待されている。昨シーズンの岡島秀樹(ボストン・レッドソックス)のようなフル稼働(酷使)を覚悟しておいた方がいいだろう。

 そして黒田博樹(ロサンジェルス・ドジャース)。『Slugger』恒例の企画、メジャーリーグ某チーム現役スカウト部長による、本物の<スカウンティング・レポート>によって、3年3520万ドル(約38億7200万円)の男の≪力量≫が診断されている。
 松坂大輔(ボストン・レッドソックス)との比較論で、コマンド(狙ったスポットに投げる能力)は松坂より「上」の評価。スライダーのポテンシャル(潜在能力)が高く評価されていて、15勝、防御率4点台前半の予想を立てている。
 しかし、それでは、松坂の1年目と同じ数字ではないか? 黒田の持ち球(球種)の中に「シュート」が含まれていないし、このスカウト部長の目は≪節穴≫か? 逆に言えば、メジャー界隈では(未だ)黒田が<シュート>を投げることが「知られていない」のかも知れない。……これはお得な(!?)情報だ。

野茂がロイヤルズへ マイナー契約も招待選手(MAJOR.jp)

SLUGGER (スラッガー) 2008年 02月号 [雑誌]