野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

黒田の広島時代の背番号は「15」(メジャーリーグ2月号)

2008-01-14 20:55:55 | Slugger
 一瞬、表紙(中央)は誰かと思ったら、テリー・フランコーナ監督(ボストン・レッドソックス)だった。左にイチロー(シアトル・マリナーズ)から首位打者(打率.363)を奪ったマグリオ・オルドニェス(デトロイト・タイガース)、右に元阪神タイガースのセシル・フィルダーの息子で、ナショナル・リーグ「本塁打王」(50本)プリンス・フィルダー(ミルウォーキー・ブリュワーズ)。……一般のファンからは誰も顔と名前が一致しないであろう、マニアックな選定だ。

 野球にマニアックな割には、ロサンジェルス・ドジャースに入団した黒田博樹のことを『背番号は広島時代と同じ「18」に決定している』と「とんでもない」紹介の仕方をしている。こんな間違いをするのは、テレビ東京(スポ・パラ)だけかと思ったら、野球の専門誌で「これ」。恥を知れっ。

 広島東洋カープの背番号「18」といえば、長年「エース」の座に君臨してきて、昨シーズン限りで引退した佐々岡真司氏。同じ右投手、佐々岡氏の後は、黒田が「エース」の座を継いだから、混同したのかもしれないが、それにしても……
 その黒田。獲得競争は、マリナーズとドジャースの一騎打ちになったが、春先や秋口に冷え込むシアトルよりも、温暖なロサンジェルスを選んだ。日本時代に<ヘルニア>に悩まされた斎藤隆が、ドジャースでの2年間に殆ど症状が出なかった。この事例を大いに参考にしたようだ。

 そして野茂英雄藪恵壹。野茂は昨年の10月17日からベネズエラに渡り、ウインターリーグに登板して、メジャーリーグ復帰を目指していたが(この時点では決まっていなかったが)、晴れてカンザスシティー・ロイヤルズとマイナー契約を結ぶことができた。
 一方、同じく39歳の藪は昨年の10月にアリゾナで数球団のテストを受け、見事サンフランシスコ・ジャイアンツからのオファーを得た。実はサンフランシスコは、FAでメジャー挑戦を決めたとき、一番プレーしたい希望の球団だったらしい。念願が叶った藪……

 しかし二人ともマイナー契約。スプリング・トレーニングの招待選手に過ぎない。これから、メジャーのチャンスを掴まなければならない。だが藪は1年間のブランクを感じさせない≪力強い≫ボールを投げていたらしいし、野茂も投手陣が非力なカンザスシティーでチャンスを貰える可能性は「ある」。
 この二人に桑田真澄(ピッツバーグ・パイレーツ)を加えて(何故か)39歳の同期生達が、メジャーのマウンドに再び立てることを夢見て、頑張っている。もう“功なり名を成した”偉大な3人だが、それでも≪夢≫は続いている……

野茂と桑田に届いた「招待状」の意味<菊田康彦>(MAJOR.JP)

Major LEAGUE (メジャー・リーグ) 2008年 02月号 [雑誌]