絶対合格

熱血塾教師35年+教育コメンテーターのオールマイティー井澤が 「受験」、「子育て」の成功法を公開!

子供に「勉強しなさい!」と言うと、口答えをして、勉強しません。ではうるさく言わないようにしたら、それ

2012年06月15日 11時36分07秒 | 受験・学校

 

  人はいつもいつもやる気に燃えているというわけではありません。それは大人も子供も同じです。ただ大人は生計を立てる仕事であれば、「やる気が出ないから、気が進まないから仕事をしない。」とは出来ません。気がすすもうが、気がすすまなかろうがやるべきことををしなければなりません。それはそうで、どんな仕事にも「お客様」(労働を買う人)がいるので、責任がありますし、自己都合で仕事をさぼると相手方だけでなく同僚や上司・部下にも迷惑がかかります。人は一人で生きているわけではありません。自分に期待してくれたり、自分を支えてくれている人々が必ずやいます。そういう人々に心配をかけたり、迷惑がかかるので、気分で気軽に仕事をサボったり辞めたりはできないのです。<o:p></o:p>

 

<o:p> </o:p>

 

 ところが、子供はやる気が出ないからと言って、簡単に家庭学習をやらなくなります。<o:p></o:p>

 

宿題も「やればいいだろう!」という感じで適当にやったりします。なぜでしょうか?<o:p></o:p>

 

<o:p> </o:p>

 

それは、次のようなやりとりからその原因が推定できます。<o:p></o:p>

 

母親:「勉強をしなかったり、学校をサボると困るのはあなたよ。将来自分が困るのよ。」<o:p></o:p>

 

    「○○に行けなくなるわよ。」<o:p></o:p>

 

娘:「別にいいもん。困るのは私でお母さんは困らないのだから、うるさく言わないで!」<o:p></o:p>

 

   「私は別に○○になんか行きたくないし、お母さんが○○に行かせたいんでしょう?」<o:p></o:p>

 

母親:「あなたのことが心配だから、お母さんは言っているのに・・・・・」<o:p></o:p>

 

娘:「だから、放っておいて!私の人生なんだから。私は私で好きにやるから・・・」<o:p></o:p>

 

<o:p> </o:p>

 

小学生はここまでは発言しないかもしれません、中高生のお子さんと母親とのよくある会話です。<o:p></o:p>

 

<o:p> </o:p>

 

何が問題なのでしょうか?<o:p></o:p>

 

まず、「何のために勉強をしたり、なぜ精一杯努力をするべきなのか?」という価値観が違っていると思います。<o:p></o:p>

 

<o:p> </o:p>

 

幼少期から「自分のために勉強をする。」とだけ教えてきたから、「勉強をサボっても自分が困るだけ。それで自分はいいと思う。だから勉強しない。」と開き直るのです。<o:p></o:p>

 

<o:p> </o:p>

 

では、どう教えるべきでしょうか?<o:p></o:p>

 

「勉強や仕事は自分のためだけにやるものではない。」「自分を愛し、自分に期待し、自分を支えてくれているすべての人達のためにやるものだ。」<o:p></o:p>

 

「そして、大人になったらどんな仕事でもいいから、その仕事を通じて人々の役になって欲しい。ひとりひとりがそう思って勉強し、仕事をしたら、きっと世の中全体ももっともっと良くなる。」と教えるのです。<o:p></o:p>

 

人はスポーツでも勉強でも仕事でも「自分だけのためより自分を支えてくれている人々のため」と思ったほうが頑張れるものです。ワールドカップやオリンピックの選手もそう言っています。<o:p></o:p>

 

<o:p> </o:p>

 

そう教わって来たお子様は小学6年生でも、<o:p></o:p>

 

「今日の算数の勉強は自分がテストで100点をとって自慢するためではない。生まれてからずっと自分を育て、大事にしてくれた両親の喜ぶ顔が見たいから、勉強をするのだ。中学受験も自分が合格して自慢をしたいから勉強しているのではない。将来「人々を助け、人々の役に立てる人」になるために必要だから中学受験をするのだ。」と言います。<o:p></o:p>

 

 <o:p></o:p>

 

 現代日本であまり「世のため、人のため」を強調しすぎると<o:p></o:p>

 

「なんか宗教っぽい。」といわれたり、<o:p></o:p>

 

戦前の「お国のために・・・・」という考え方と誤解されたりしますので要注意です。<o:p></o:p>

 

 <o:p></o:p>

 

私がここで申し上げたいのは、<o:p></o:p>

 

「部活でも、勉強でも、自分のためだけにやっている人は弱いし、苦しくなったら、逃げ出します。しかし、自分を支えてくれている周囲の人々のために努力している人は強いし、苦しくなっても踏みとどまり、頑張れるものです。」ということです。<o:p></o:p>

 

<o:p> </o:p>

 

無論、自分を支えてくれている周囲の人のために努力するというのは自分が犠牲になって人々を救うという意味ではなく、「自分自身も幸せになった上で、人々の役に立つ。」という意味です。自己犠牲を賛美したり、自己犠牲を強いているのではありません。<o:p></o:p>

 

<o:p> </o:p>

 

最後に<o:p></o:p>

 

人は何のために生まれてきたのでしょうか?<o:p></o:p>

 

「自分が幸せになるためですか?」そう思うと、自分自身が幸せと思えないときは無意味な人生となり、自殺をしたりするのです。<o:p></o:p>

 

しかし、<o:p></o:p>

 

「自分と周囲の人々を幸せにするために生まれきた。」そう思うと、「人々の役に立ちたい。」という向上心をもって生きていこうと思えます。自分だけの人生ではないので自殺なんてできません。<o:p></o:p>

 

どちらの考え方をとって、子育てをしてもそれはご両親様の自由ですが、お子様が人々の役に立とうと思って努力するほうが、人々から好かれ、慕われ、結果的に成功するものです。<o:p></o:p>

 

私自身も常日頃自己観照し、「自己確立した上で、人々のために生きよう。」と思います。<o:p></o:p>

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする