人として大切なことは幼少期から御父母様が意識してお子様に教えてあげないと身につきません。たしかに人間は生存本能からくる食欲等は生まれつき持っています。しかし、「年長者を尊重する」とか、「弱い者いじめをするな」とか、「卑怯なことをするな」とか「素直な心を持とう。」「正直に生きよう。」等はご両親様を初めとする周囲の大人達が意識して教えてあげないとお子様の価値尺度になりません。
また、周囲の大人達がお子様に対して、「嘘をつくな」と指導しても、それと裏腹な行動をお子様の目の前で大人達がやっていれば、お子様は「な~んだ、嘘をつくなって言っているけど、ああして嘘だとわからないように言えばいいんだ。」と体験で憶えてしまいます。
この意味で幼児に日々接するご両親はもちろん、幼稚園・保育園の先生、習い事の先生、そして幼児教室や塾の先生の責任は重大です。日々悪い見本を見せて、幼少期にその性格をひねくれさせてしまうのか、素直で正直なお子様に育て上げるかはご両親様の親としての腕の見せ所です。
実社会では醜いことは多々あるし、悪い人もいますのでお子様達は放っておいても成長するにしたがって嘘も憶えるし、大人達の汚いことにも気づかされます。だからと言って、わざわざ幼少期から「世の中そんなものだ。」と教えてずる賢い子供にする必要はありません。
ずる賢い人は要領よく立ち回って自分ではうまく世渡りしているつもりでも、世の中は捨てたものではなく、1~2年もすれば周囲の人々はその人の不誠実さに気づきます。その後は周囲から信頼されなくなり、距離をとられるようになります。商売であればお客様が減りますし、組織では評価されず、重要な仕事を任されなくなり、もちろんリーダーにもなれません。
だから、「誠実な人柄」としてお子様を育てあげることは、実は人生で真に成功するために必須条件の一つなのです。
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是非、各ご家庭の「子育て作戦」で試してみて下さい。<o:p></o:p>