お父様、お母様はお子様をおうちではなんて呼んでいますか?
例えば、お名前が「さち子」であれば、「さっちゃん」「さち」「さ~ちゃん」などと呼んでいませんか?0歳児や2~3歳児ならそれでも良いのですが、この4月から年長さんになり、しかも、小学校受験をするのならお子様を呼ぶときは「さちこ」または「さちこさん」が良いと思います。なぜなら、子供達は名前の呼び方一つで心の成長のペースが変わるからです。5歳~6歳になったのに2~3歳のときと同じように「さ~ちゃん」と周囲の大人達が呼んでいると、いつまでも心が幼く2~3歳のままとなりやすいです。
そこで、周囲の大人達が意識して年齢に応じて呼び方を変えていくのです。お子様の名前の呼び方を変えるとお子様の自覚が高まり、精神年齢も自然と上がるのです。昔の日本ではそれがよくわかっていて、幼名と元服後では呼び方(名前)をはっきり変えていたのです。無論今は江戸時代ではありませんから、そこまではしなくて良いのですが、良いことは周囲の大人達が意識して実行しましょう。
基本的には「我が子をどう呼ぼうが我が家の勝手で、そんなことまで干渉されたくはない。」ですが、「名前の呼び方一つで精神年齢が上がるなら、やってみても損はない。」ですよ。
つぎに、お子様にご両親のことをなんと呼ばせていますか?「ママ、パパ」ですか?それとも「マミー、ダディー」ですか?これも、「どう呼ばせようが各家庭の自由で、他人に口出しされたくない。」ですが、小学校受験する家庭では「おかあさん、おとうさん」が普通で、「おかあさま、おとうさま」もあります。さすがに「母上、父上」と呼ばせている家庭は少ないでしょう。では「ママ、パパ」と呼ばせている家庭と「おかあさん、おとうさん」と呼ばせている家庭ではどちらが精神年齢が上がりやすいでしょうか?いうまでもありませんが、長年の塾教師経験から精神的に幼い子にかぎって、「ママ、パパ」ですよ。
これも呼び方一つで精神年齢が上がるのですから、ここは一つ試しにこの4月から年長になったのをきっかけとして、呼び方を変えると良いと思います。
いつも語っていますが、子供達は形・習慣から入るものです。良き習慣づけが私立小学校合格を生み出すのです。だから、お子様の呼び方も親の呼び方もすべて習慣ですので、あるべき姿に変えていきましょう。
ちなみに、最悪なのは、受験のために必要と言われ、おうちでは「ママ~、パパ~」と呼んでいるのに、人前だけ「おかあさま、おとうさま」と言わせている家庭です。これは「目的のためには手段を選ばない人」や「裏表の激しい人」を作り出す遠因になりかねませんのでおすすめしません。