絶対合格

熱血塾教師35年+教育コメンテーターのオールマイティー井澤が 「受験」、「子育て」の成功法を公開!

つかえる知識って?(No.649)

2017年08月18日 08時25分54秒 | 受験・学校

 たくさん学習すれば、いろいろな知識が身につきます。しかし、分類・整理せず関連付けにバラバラに教え込んだりすると、それは入学試験ですぐにつかえる知識とはなりません。もちろん全然学習しないよりはずっと良いのですが、やった時間数のわりには学力が上がらないのです。つまり学習効率が悪いのです。

 たくさん物を買ったけれど、整理整頓して収納していないので、どこにしまってあるのかわからない。いざ使おうと思っても探しているうちに時間切れ。または、使った後きちんと収納しなかったので紛失してしまう。-知識を分類整理せずに教え込むというのはちょうどこんな感じです。

 やはり、頭の中にきちんと引き出しを作ってあげて、そこに分類整理して収納していく。そして、それぞれしまった引き出しは関連づけてある。さらに、引き出しには内容物が一目でわかるようにレッテルが貼ってあるのですぐに欲しい物が見つかる。知識のつけ方(勉強の仕方)はこうあるべきです。このように分類整理された知識が知らず知らずのうちに生徒に身につくように教えるのが「優れた教師」なのです。

 だから、「なんでもかんでも量をやれ!」という方針と私が提唱している「量は質に転化する。」とは次元が違うのです。

 これは、私立小学校受験にとどまらず、中・高・大学受験、国家試験受験等、あらゆる受験に共通している学習のコツです。

 3~4歳の幼児のときから、こういう方針を意識してその年齢なりに教え、育てると、「勉強大好きな頭の良い子」になります。


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