人としてのあるべき姿や価値尺度を子供に話すのですが、素直に聞こうとしません。
どうすれば良いでしょうか?
子供に人としてのあり方を教える場合、いろいろ話しているうちに「お説教」になってしまうことがあります。いくら熱意を込めて話しても、「お説教」になると、子供の心に響きません。それはそうです。良いお話も説教臭くなると、お子様はなにか自分が責められているような気持ちになるからです。
そこで、そういう話をするときは、お話に説得力が必要となってきます。「お父さん、お母さんはこれこれこう思う。」だけで終わると、説得力がちょっと弱いかもしれません。その考え方が本当に正しいという補強理由を加えると良いと思います。そして、それらの補強により「うんうん、お父さんお母さんの言うとおりだ。私も(僕も)そう思う。」とお子様に言わせたいものです。補強理由にできるものは、偉人の伝記や偉人の言葉、昔からいわれてきたことわざや教訓、昔話などたくさんあります。
そこで、お薦めなのが、昔から我が国で子供の教育に使われてきたさまざまな本です。
論語、実語教、修身や道徳の本・・・。
論語については以前このブログでも紹介したように子供向けの解説本もたくさん出版されています。実語教は、あの齋藤孝教授がとてもわかりやすく、読みやすい『子供と声に出してよみたい実語教』という本を出版していますので、親子で読むことをお薦めします。
子どもと声に出して読みたい「実語教」 | |
齋藤 孝 | |
致知出版社 |
こういう本から引用して、「昔からこれこれこう言われている。それはこういう意味で、こういうことだ。お父さんも今まで生きてきて、本当にこのお話の通りだと思うよ。」というふうに持っていくのも良いです。