人生(仕事)で「風をよむ」ことが大切とよく言いますが、本当にそうですね。「風」=「人々の印象」をよんで行動しないと思わぬ失敗を自ら招いてしまうものですね。人は自分のことはわからず、他人のことはよく見えるものですが、文字通り他人事ですまさず、他山の石とすべきですね。
最近私がこれは「他山の石」としようと決意した一連の出来事できごとがあります。
大臣経験者が国会議員をやめて、知事に立候補。「当選するかどうかわからないのに地域の住民のために知事選に出る。」-と聞くと、「その潔さ、その覚悟が素晴らしい。」と思いその主張(公約)を信じ、支援した人も多かったようです。
しかし、知事になった後、地方選挙で支持基盤が大勝利してから、「国政にカムバックしても成功できるのでは?上手く運べば、一国の総理となる夢も実現するのでは?」とでも思ったのでしょうか。
本来知事としてやるべきことが山積しているのに、それを進めることよりも国政再進出の準備を優先。そして、その後解散総選挙。
知事として仕事を始めたばかりで、まだ見るべき実績をあげていないのに国政政党の代表となる。初めて当選した知事の任期半ばで2足のわらじ。知事選での公約はなんだったのでしょうか?支持者が増えたら手のひらを返すように国政へカムバック?これでは例の失言をしなくても「風」は変わります。
それはそうでしょう。国会議員を辞めて知事に立候補したときは皆拍手喝采でした。しかし、知事一期目の任期半ばで国政政党を創り、国政再進出を画策では、知事としての本来の仕事に専念していない「無責任な人」と思われます。
「な~んだ、そういうことか。」と知事選で支持した人達までガッカリさせてしまったので衆院選挙では勝てなかったのだと思います。選挙の敗因はマスコミが盛んに報道した「例の失言」だけではないと思います。「風」を読み誤ったか、わかってはいたけれど世の中(普通の人々=国民)を甘く見たのかもしれませんね。
私はしがない塾教師ですので、政治にはかかわりませんが、同じようなことを業界でも見聞しますので、「勘違い」をしないよう自らを戒めていきたいと思います。