絶対合格

熱血塾教師35年+教育コメンテーターのオールマイティー井澤が 「受験」、「子育て」の成功法を公開!

我が子を守るために親として出来る別の手を打つ(No.692)

2018年01月12日 11時52分30秒 | 受験・学校

 こんな話を聞きました。

  娘は公立小学校の小6です。うちは本当に運が悪くて、小5から同じ担任で小6の今も娘のクラスは学級崩壊状態となっていて、算数の「割合」、「比」、「速さ」などの単元がほとんど身についていません。学校に改善をお願いしてもいっこうに変わりません。

 

  公立小学校のほとんどのクラスはきちんと授業をしていますので、2年間も学級崩壊状態というのは異常だし、たしかに運が悪いと思います。しかし、だからといって、そのクラスの生徒全員が算数の重要単元である「割合」、「比」、「速さ」が身についていないのでしょうか?

  実は、そうではないと思います。学級崩壊状態のクラスにいても、学年相応にご家庭でしっかり教えたり、塾に行かせたり、家庭教師を雇ったりして、大切な学力をつけるよう手配し、対応していると思います。そういうご家庭のお子さん達はたとえ小学校のクラスが学級崩壊状態だったとしても、きちんと学力をつけて中学に上がっていくのです。さらに、そういう学級崩壊状態のクラスからも私立中学受験をして合格していくお子さんまでいると思います。

 

  ですから、学校が悪い、学級崩壊させる担任教師が悪いと言っても始まりません。そういう状態ならば、学力育成についてはクラスの授業には期待せず、学校以外の場で学力をつければ良いのです。 

  しかし、そうするとそんな学校には何をしにいくのでしょうか?

  そういう学校には「お友達と協力して何か仕上げる。」とか、「いい友人関係を築く」など、人間力を育成するために行けば良いのです。

 

  私が申し上げたいのは、人生、運、不運ももちろんありますし、学校もしっかりやってもらいたいです。本来はそういうものです。

  しかし、期待どおりではなかったら、それを個人で変えようとしてもなかなか厳しいです。ましてや「学校(先生)が×だから、うちの子は学力がつかない。」と不満を言っていても始まりません。そうこうするうちにドンドン事態は悪化します。

  学校(先生)を良い方向に変えられないのだから、我が子を守るために親として出来る別の手をすぐに打つことを強くお薦め致します


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする