今度は入学試験の点数を女子受験生だけ減点。(No.748)

「つい最近裏口入学が明らかになった医科大学で、今度は入学試験の点数を女子受験生だけ減点。」読売新聞が最初にスクープ報道。

「賄賂がわりに文科省の幹部の息子を裏口入学させるような医大だからそんな女性差別もやりかねない。」という印象を与えました。

　この報道が事実だとしたら、大変な問題です。
　
　たしかに私立大学はどういう学生を入学させるかについて自主的に決めることができます。
　　
　しかし、国から補助金を受け取っている以上あまりに不公正な入学試験は×です。大学を運営することに自ずから公益性があるからです。

「女性だから一律に減点。」その受験生が男性なら合格していて、女性だと不合格ということがおこります。これは、あきらかに男女差別です。

　他方、もしこの大学が「本学では設備その他の理由から男子学生の募集人数は９０名で、女子学生の募集人数は３０名となっている。
よって、男子枠、女子枠で別々に選考するので合格基準も異なることがある。」と
入試要項で事前に告知していれば、時代錯誤の医大と批判され、女子受験生が減ったとしても、これほど問題にはならなかったと思います。

　　問題の本質は公平に入学試験をやっているようにみせながら、実は女子受験生だけ一律減点という不公正な入学試験を実施してきたことです。
　
今後この医大はどう対処するのでしょうか？