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熱血塾教師35年+教育コメンテーターのオールマイティー井澤が 「受験」、「子育て」の成功法を公開!

私達普通の国民にも未来の日本国民に対して、文化・伝統を継承していく義務があるのです。(No.818)

2019年04月08日 13時51分01秒 | アート・文化
5月1日から元号(年号)が「平成」から「令和」になると決定しました。
今回元号(年号)が初めて万葉集から採られたとのことで注目を集めました。この新しい時代に「令和」がふさわしいとのことで国民の反応も概ね良好です。

 この元号(年号)という制度は世界中で唯一我が国だけで続いているもので、大変意義深いものであり、国民の生活に密接に結びついています。「長い歴史の中で天皇家が続いていることも元号(年号)が連綿と続いていることも世界に対し、誇りに思ってよい。そして、世界史上、日本は奇蹟の国である。」と知り合いの米国人が語っていました。私もそう思います。
以前にもこのブログで書きましたが、日本人が当たり前に思っていることが外国から見ると奇蹟に思えるとのことです。

 そんな国全体が世界歴史遺産とも言える日本文化を欧米化(世界標準)という大義名分の下で捨て去るよう主張する方もいます。もったいない、あまりにわかっていない。ある大手新聞社も西暦表示を原則とし、徐々に元号(年号)を捨て去る方向で動いているとのこと。海外で日本政府を代表する外務省まで一時的でしたが、西暦表示だけ良いとの方針を打ち出したのには驚きました。(発表後、すぐに撤回したようです。)せっかく長年大変な努力で維持し、続けてきた制度・文化をそのときの雰囲気で廃止して良い訳がありません。私達普通の国民の大多数はそう思っていると思います。

 現代に生きる私達普通の国民も未来の日本国民に対して、文化・伝統を継承していく義務があるのです。文明開化という大義名分の下、明治時代に貴重な歴史遺産とも言える各地の城を廃城令で次々に壊し、廃仏毀釈という名の下に貴重な仏像を破壊し、北斎や若冲の絵の価値に気付かず貴重な文化遺産を海外に流出させてしまったという愚を繰り返してはいけないのです。
 元号(年号)は形がないものですが、「貴重な文化」の一つですから尊重し、これからも国民生活の中で大切につかっていきたいものです。

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