「介護もトライアスロンも楽しんで」

90代両親を介護の日々ですが、合間に走って泳いで、バイクにも乗って年1回のトライアスロン大会参加を目標に楽しんでいます。

心臓ペースメーカー本体交換手術後記

2022年10月07日 16時13分01秒 | 心臓ペースメーカー植え込み手術

10月3日から2泊3日で入院手術を終えて帰宅していますが、入院中に発信したブログでは手術中のことには全く触れていませんでした。

手術後の夜はボーとしていてスマホで入力する程余力が残っておらず発信できなかったのです。以下が手術室での出来事でした。

 

まず最初に、9年前は入室前に看護師さんにデジタルカメラを預けて手術中の様子を写真撮影してもらっていたので、今回もスマホを渡して撮影してもらおうとお願いしてみました。すると先生に聞いてみます、とのこと。そして返ってきた答えは「以前はその様なことをしていましたが、現在は写真撮影はお受けできません。」ということでした。残念ながらそんなことで今回は臨場感溢れる写真の掲載はありません。

9年前の記事です。 この記事内には手術中に看護師さんが撮影してくれた5枚の写真があります。ご興味のある方はどうぞご覧ください。


午後2時に手術室に入りました。前回、最初に植え込んだ時は2階の手術室でしたが、今回は1階にあるカテーテル検査室での手術となりました。病室で軽い麻酔の入った筋肉注射を受けていて少しボーとした状態で車椅子に乗っての入室です。

手術台に横になった時に前回の硬くて狭かった手術台と比べると何とゆったりとして柔らかい、病室のベッドかと思える様な感触にまずビックリしました。そして前回は患部以外は全身を青いビニール製の布(ドレープ)ですっぽり覆われていましたが、今回は上半身だけのドレープでした。顔の上には四角い骨組みの台(これを何と言うのか?)を置き、その上からドレープを被せられるのは今回も同じです。

そしてPMが入っている箇所の皮膚の切開ですが、9年前のブログの記述は下記です。

「ポケットを作る際には電気メスで皮膚を切開したのでしょうが、麻酔をされていますからその感覚は全くありませんでした。ただ、切っている場所に刃先からアルコールを吹きかけているようなシュッ、シュッという音が聞こえたのと霧状の物が身体に掛かっているという感覚がありました。」と言うことでしたが、

今回は電気メスではなく普通のメスで切開している感覚がありました。そして液体を掛けられていることもなかったです。そして切開後はPM本体を取り出すのですが、これが部分麻酔をされていてもかなりの痛みがありました。PMが身体の組織に癒着していてちょっとずつ剥がしている感じもしたのです。取り出すのにかなりの時間を要しましたし、痛みを堪えるのに必死でした。執刀医の先生も「痛いよね、ごめんね。」と何回か言ってくれましたが、本体を引っ張りだそうとするのでしょう、その度にグッと耐えるしかないのでした。

そしてようやく取り出すことに成功、ホッとしました。しかし新たなPMを植え込む時もまたかなりの痛みがありました。傍らに立つ看護師さんが、「傷口を小さくするので切開の幅が狭いので押し込むのも大変なんですよ。」と言っていましたが、入れる時にもかなりの時間が経過していたのです。でも何とかかんとか押し込んでくれました。太って脂肪の付いている人の方が出し入れし易いそうです。筋肉と皮だけ、痩せている人の方が入れづらいみたいですね。

最後に傷口の縫合です。ここまで来るとあとちょっとなので一息つけました。手術時間は約1時間でした。

手術中はその痛みとの戦いで相当量の汗が噴き出ているのが自分でも分かっていました。そして手術台から車椅子に移る際にパジャマのズボンがしっかり濡れていることも確認できるほどだったんです。そして看護師さんから「凄い汗かきましたね。」って言われたくらいです。「はい、冷や汗です。」って応えたんですが、暑い夏の日に10km走った時と同じくらいの汗の量だと思います。

 

そして今回私は1週間の予定のところ3日で退院してきたのですが、その後ネットで色々検索していたら中には1泊2日で退院された方もいました。この方も新規植え込みではなく、本体交換の手術です。

初回に植え込む人の場合は体調が悪くなってPMを植え込むしかない、となって入院手術を受ける訳ですので、そして初めての経験でもあるし術後の観察も当然必要になります。植え込んだ後の生活にも慣れていないしで最低1週間の入院で術後の様子を見ることが必要になるのです。

しかし本体交換の場合、本人は至って健康なんです。そしてPMを植え込んだ生活にも十分慣れてもいます。なので今回の本体交換手術と言うのは私としては転んで肩に怪我をして5cm縫ったと言う程度の感覚でしかないのです。2泊すれば十分だと思います。その患者さんごとによって体力の違い、免疫力の違い、生活環境の違いなど様々です。本体交換手術でも1週間の入院が必要な患者さんもいるでしょうし、前述の様に1泊2日で出てこれる患者さんもいます。それぞれの事情、状況によって違う対応があって当然のことだと思います。

海外では出産の翌日に職場復帰しているママさんがいます。その人に言わせると「出産は病気ではないです。」と言うことで人によりますがそんなケースもあるのです。

 

今回の私の場合は実際に先生の了解の下退院してきた訳です。しかし同時に担当の先生の口から「退院して良いですよ。」と言う言葉は最後まで聞けませんでした。3日目の血液検査で問題がないと分かった時に朝9時の時点で先生に「では今日退院して良いのですね?」と確認しましたが、先生は無言で立ち去りました。看護師さん達が見る先生からの指示書(?)には10月5日退院という文言があった様ですが、今回はあくまでも患者である私の希望で退院したと言うストーリーになっている様です。

今後切開・縫合箇所からの感染などがない訳ではなく、その責任は私本人にあるのだと理解していますので良いのですが、前後の事情を明確にしておくためにもこの事を書き残しておくことにしました。

 

*使い終わったPMの処理

取り出したPMの写真を載せましたが、これは手術後に医師の了承を得て病室に持ってきてもらい撮影したものです。本来取り出した後は病院側で感染性廃棄物処理マニュアルに従い医療廃棄物として処理されます。記念品として自宅に持ち帰ることは出来ない様ですね。

またPM植え込み者が亡くなった際に、病院で亡くなった場合は医師がPMを取り出して同様に処分します。これは火葬場で焼却した時にPM本体が爆発する可能性があるためです。火力が600度程度に上がった時点、火葬後30分程度での爆発だそうです。しかし医師のいない看取り施設などで亡くなった場合はPM本体をご遺体から取り出すことができませんので、そのまま火葬されることもあります。ただし、PMが植え込まれていることを明記して火葬場のスタッフが30分間は釜の中を覗き込んだりしない様に事前の連絡が必要です。火葬場の施設によってはPMを取り出していない場合は釜の内壁の破損を考えて火葬が出来ない、というケースもあるようなので出来るか出来ないかの確認も必要になるそうです。

 

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入院3日目無事退院

2022年10月05日 19時26分11秒 | 心臓ペースメーカー植え込み手術

退院日の今日は取り敢えず院内でスマホのメモ帳に記録していた内容をまとめてみました。

だらだらとした内容で単に私の備忘録です。予めご了承ください。

 

 

 

 

3日目の朝、5:50過ぎ病室の窓から日の出

今日はその後曇りになって昼前からは雨となりました。

 

起床後は朝の散歩で院内を周回です。2階と3階の病棟廊下を歩く。

初日は1階の外来の廊下も歩いていたのですが、何度目かの散歩時に入院患者は検査以外では1階に降りない様にと、すれ違った看護師さんから注意されてしまいました。コロナ感染予防のためとのことです。

 

散歩は1回に30分だったり長い時は50分歩いたことも。この他院内での運動は廊下の隅でストレッチに片足立ち(それぞれ2分ずつ)とスクワット50回をそれぞれ2セットやってました。

普段はトレーニングの一部でやっていて大汗かいても問題無いのですが、2セットやるだけで着ているパジャマが汗びっしょりになってしまいました。丁度パジャマの交換の時間前だったので良かったですが午後はやらない方が良い様です。

 

そして今朝の散歩では各病室の前に貼ってある入院患者名のラベルで人数確認しながら歩いていました。

結果、現在ベッド数86床に対して入院患者数は49名でした。

何か目的持って歩いていないと楽しくないのです。^ ^

 

そして今朝は散歩の途中で看護師に呼び止められて6:10過ぎでしたが採血がありました。早朝から看護師さんは大変ですね。この検査結果で問題無ければ今日の退院が確定します。

 

今回の入院で病院食を5回食べましたが全て完食でした。ご飯は毎回135gだったので大分物足りない量でしたがおかずは薄味過ぎる訳ではなく、しっかり味はついていてまずまずだったと思います。でも病院食だと運動しなくても直ぐに体重が落ちますね。

 

入院時朝 64.85kgs

退院時朝 63.70kgs

 

23日その間ずっと病院食だけだし、ビールも飲めずですからまあ妥当な減でしょう。でも帰宅しても暫くは走れず、泳げず、自転車にも乗れずですから直ぐに67kgs台にはなってしまうことでしょう。それ以上にならない様にウォーキングに励みたいと思っています。

 

病院食の紹介

 

10/03昼食は手術前なので残念ながらなしでした。

 

10/03夕食 

ご飯はおにぎりでした(毎食135g)

魚の柚あん焼き

ふろふき大根そぼろ味

青菜の梅肉和え グレープゼリー

 

10/04朝食 

ご飯 味噌汁

チーズスクランブルエッグ

アスパラのドレッシング和え

牛乳

 

10/04昼食

ご飯 豚肉のスタミナ炒め

冬瓜の中華風煮

キャベツの辛子醤油 金時豆

 

10/04夕食

ご飯 揚げ鮭の南蛮漬け

春雨の五目炒め

果物(キウイ)  ゆず味噌

 

10/05朝食

ご飯 味噌汁 がんもの煮付け

オクラのおかか和え 牛乳

 

10/05昼食

ご飯 たらのちゃんちゃん焼き

ツナじゃが ブロッコリーのナムル

果物(バナナ1/4)

 

 

 

入院中に読んだ本です。

*70歳の正解 

和田秀樹さん 幻冬舎

 

*おいしいごはんが食べられますように  高瀬隼子 講談社

 

本の感想はまた時間のある時にでもと思っています。

 

そして持参したのに読めずだった本

*やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ 

大平信孝 かんき出版

この本は明日から読む予定です。

 

23日で慌ただしくこの他に数独も1冊持って行きましたが2問やっただけでした。

 

 

さて、今日は9時前に担当医が来て傷口に貼ってある滅菌シートを新しい物に張り替えてくれました。この新しいシートは剥がさずに次回外来の12日までこのままだそうです。今週中はお風呂もダメ。髪を洗ったり身体を拭くのはOK

そして傷口も綺麗ですし朝採血した血液検査も異常なしとの事で無事午後に退院出来ることが確定しました。

 

 

その後PMチェックとメーカーの技師さんから新しい機種の機能説明がありました。

新たに植え込んだ心臓ペースメーカーの機能

 

*遠隔モニタリング

ホームコミュニケータを通じてPMのデータを病院へ送ることが出来ます。

 

自宅のベットの脇に置いておけば後は自動でデータを送ってくれます。今までは外来時に大きなマウスの様な機器を肩に置いてデータを読み取っていましたがそれが不要になります。次回の外来では診察時には既にPMのデータが先生の手元にあるので診察時間の短縮にもなりますね。

 

これとは別に

*Bluetooth を使ってPMのデータを自分のスマホに送ると言う機能もあるのですが、説明を聞いた範囲では私が欲しいと思えるデータではなかったので現時点ではこの機能を利用することはありません。

 

 

 

そして次回外来は12日なのですが、今回のPMチェックで心房細動の出現回数が急増しているとのこと。このためPMの稼働割合が当然増えることになり、今回の新しいPMの電池寿命は最短で8.6年だそうです。心房細動がなければ10年以上は持つと思うのですが、余分な電力を消費する様です。またこの心房細動を抑えるための薬の見直しをするとのこと。薬の服用は極力避けたいのですが、いたしかたないのでしょうね。

 

その他にも心房細動や房室ブロックなどに関する話がありましたが、これはまた別の機会にブログで報告する予定です。

 

 

午後1時に退院手続きを行い無事に退院しました。

入院費用は総額89万6000円弱(1割負担の人は8万9600円となります。)ですが、私の場合は障害者医療証があるので医療費は0円です。保険外の食事代2,760円だけ支払いました。

 

今日は次男がたまたま仕事休みの日だったので車で迎えに来てくれました。徒歩でも帰れる距離ですが雨だったこともあり大変助かりました。

 

自宅で暫く休憩後、夕方4時に両親を迎えにショートステイの施設へ。

3日振りに会いましたが、両親共に間違いなく認知が進んでいます。自宅に戻って来て落ち着けば良いのですが、かなり不安を感じています。今夜は実家に泊まりとなります。

 

 

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入院2日目

2022年10月04日 15時22分00秒 | 心臓ペースメーカー植え込み手術

昨日の手術前からずっと点滴をしていましたが今日午前10時ごろにこの点滴から解放されました。点滴していると移動の際に点滴スタンドをガラガラ押す事になります。昼間は気になりませんが深夜とか朝方同室者が寝入っている時にトイレに行く時が不便です。


今朝も3時半頃尿意を催したのでトイレ行きました。ガラガラと音を出すのは気が引けるので左腕でスタンドを持ち上げて部屋を出たのです。部屋のドアは開け放してありますが気を付けないと持ち上げたスタンドの上部が通路との境の上部に当たってしまうので気が抜けません。


無事廊下に出ました。廊下はカーペットなのでスタンドを押しても音無しですからホッと一安心です。

部屋を出て直ぐ隣がトイレなのですがトイレのドアを開ける音も気になるだろうと思い、病室からは少し離れたトイレを使用です。ここのドアは押して開けるタイプなので音無しです。入院生活は自宅とは違い気を使いますね。


午後2時になってからPMを植え込んで縫った箇所にガーゼの塊を乗せテープで留めて押さえていたのですが、これが外されました。








スッキリしました。経過は良好だそうです。


現在患部に貼ってある薄いテープはまだ暫くはそのままだそうですが今週末には剥がしても大丈夫と思います。


そして明日午前中に血液検査をして問題が無ければ午後に退院しても良いとの事。


通常は術後6日とか7日間の入院が必要で院内で養生をするのですが、私は両親の介助・介護をしています。私の入院中は1週間の予定で両親をショートステイの施設へ預けたのですが96歳と高齢の父が1週間も施設に入ってしまうと認知症が進んでしまう心配があります。そして92歳の母は人との付き合いが出来ない人で利用しているデイサービスでも度々トラブルを起こしているのです。そんな母なのでショートステイの施設でも1週間もの入所はトラブルになる可能性が大なんです。問題を起こす前に引き取った方が賢明です。


このため、今回は入院が決まった時点から事情を説明し出来るだけ早い時期に退院させて欲しい旨、担当医の先生にお願いしていました。手術前にOKは貰えませんでしたが、昨日手術時に先生が「早く退院したいんだったよね。」と聞いて来たので再度「よろしくお願いします。」と伝えたのでした。


手術後病室へ戻ってから夜間の看護師さんが来て「あら、明後日退院になってるのね。」と何やら指示書を見ながら言って来ました。ビックリでしたが、この時やっと先生が早目の退院を許可してくれたことが分かったのでした。


と言うことで通常は1週間の入院ですが23日の滞在で明日午後に退院出来る事になりました。明日の血液検査の結果次第ですがまず大丈夫でしょう。とても嬉しい事です^ ^

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心臓ペースメーカー本体交換手術

2022年10月03日 16時20分00秒 | 心臓ペースメーカー植え込み手術

1039時に大和成和病院に入院しました。9年前、20137月に植え込んだ心臓ペースメーカーの電池がそろそろ切れるので本体ごと交換するための手術です。


病気になっての入院ではなく植え込んだ機器の交換だけなので入院後の検査などはなく、入院当日の午後に直ぐ手術です。しかし担当医が救急車で運ばれてきた患者の治療を行なっていたことで手術予定が1時間ちょっと遅れることに。


手術後病室で



植え込んだ右肩を動かさない様にするための固定バンドをしています。


9年間お世話になったペースメーカー



入院後、そして手術に関するお話は明日以降にしますが取り敢えず手術は無事終了したことだけ報告いたします。


後は感染症などにならぬ様に23日は大人しく安静にしています。ブログはスマホからの投稿になりますので毎日の更新は出来ないかもしれませんが、院内の様子を少しでも発信できればと思っています。

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ペースメーカー植え込み手術 その3

2013年07月27日 21時43分44秒 | 心臓ペースメーカー植え込み手術

遅くなってしまいましたが、ペースメーカー(以下PMと表示)植え込み手術 その3 です。

退院まで

12日に入院し当日にPMの植え込み手術を行いましたが、手術後4日目の16日にもなるともう体調は万全で一日でも早く退院したい気持ちになってしまいます。退院の予定は19日だったのですが、前日の18日にはなんとしても退院するんだ、という気持ちで朝、夕の30分~40分の院内散歩と腹筋やスクワットと言った体幹トレーニングにもいっそう気合が入りました。

ベッドの上で腹筋などをやっている時に隣のベッドの患者さんの担当医がこられる時がありましたが、そんな時には今すぐにでも退院できま~す、と猛アピールしました。そして17日の朝に私の担当医の菅原先生の巡回時に、思い切って18日には退院したいことを伝えたところ、傷口もしっかり着いているので18日の退院を許可します、との返事をいただけました。
たとえ1日でも、早く退院できることはとても嬉しいことでした。

Img_3132 そして17日には看護師さんからPM手帳を渡されました。「この手帳は命の次に大事なものなので、常に携帯するように」とのことです。手術時に私のPMはMRI対応型との説明があったのですが、この日の看護師さんからの説明で、条件付MRI対応型と言うことでした。MRI検査を受ける際には大和成和病院へ事前連絡し、検査時にはメドトロニック社の検査員立会いの下に行われるようです。



18日退院日の朝9時には病院の検査技師とメドトロニクス社の方が同席しPM最後の調整を行いました。その時の担当者さんの話や執刀医である菅原先生の説明やらを総合すると、私のPMは最低心拍数の確保を担っているだけで、日常生活の中で、あるいは運動をした時などの心拍は自分の心臓がPMの力を借りずにしっかりと働いてくれているのだそうです。ということは身体を動かせば私の心臓は自分の力で自然に心拍数を上げてくれるのです。また心房から心室へ発信される信号の間隔は少し間延びしている様ですが、心房から心室への信号はしっかりと伝わっているそうです。これが伝わっていないと心室からの信号もPMに任せなければならないようでしたが、この設定はしなくて済みました。

このため、手術時の設定当初はModeがDDD rate 60/130(モードDDDとは心房と心室の心拍数を1:1にすることです。下限が60で上限が130、運動して自身の心房レートが140になっても上限レート130を越えられず、レート130で心室ペーシングが行われ、心拍数が130を越えることがないのです。)でしたが、この日の設定ではMVP(Managed Ventricular Pacing)(不要な心室ペーシングを抑制してくれます)に変更になりました。

その患者ごとの症状に合わせた細かな設定ができるPMは凄いなぁ~と感心させられます。またモードをMVPにしたことでDDDよりも僅かでしょうが電池の消費が少なくて済み、その分電池の寿命も延びるそうです。

Img_3131 17日の右肩、植え込み部分の写真です。手術後、傷口にはテープが貼られてます。脇の部分の内出血は手術時に出来たものです。テープの下側が少しもっこりしているのが分かると思います。ここにPMが植え込まれています。

さて、18日退院日です。ナースステーションの看護師さんたちに挨拶を済ませ、9時過ぎには1階受付にて精算し無事退院することができました。4年前の退院時はまだ胸骨の痛みがあって、おっかなびっくりの退院でしたが、今回はもう元気いっぱいの退院でした。病院の駐車場に停めて置いた自分の車を運転し帰宅することができたのも嬉しいことです。PMが右肩に植え込まれているので運転席でシートベルトをすると丁度PMの上にベルトが当たります。このためタオルを小さく畳んでクッションの代わりにベルトに挟んでいます。これは暫らくの間続けることになるでしょう。

27日現在の状態です。
Img_3154

身体障害者福祉制度

退院後はその日の内に市役所の福祉課へ行き身体障害者手帳の申請をしてきました。入院前にこの福祉課で申請書を入手しておいて、入院中に病院で必要事項を記入してもらいさっそく申請に行ったのでした。福祉課の担当者の話ではこの申請書を県へ送って県が手帳を発行するそうですが、発行までは1ヶ月か1ヶ月半かかるとのことでした。手元に届くのは9月上旬でしょうかね。

PMを植え込むと身体障害者1級になるそうですが、その福祉制度は各自治体で異なります。大和市では障害者への福祉として主なものは下記があります。

* 医療の給付
* 公共料金の割引(鉄道料金、高速道路料金、NHK受信料、水道料金など)
* 障害者福祉手当 ¥3,000/月
* 燃料費の助成(ガソリン代) ¥2,000/月
  (車を運転しない人はタクシー券¥2,000/月)
* 駐車禁止除外指定車の標章
* 引地台温水プール利用料

詳細は手帳が交付される時に1時間程度を使って説明があるそうです。入手した時点でまた詳しくアップしたいと思います。 

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