「介護もトライアスロンも楽しんで」

90代両親を介護の日々ですが、合間に走って泳いで、バイクにも乗って年1回のトライアスロン大会参加を目標に楽しんでいます。

カテーテルアブレーションの手術・入院時の様子

2023年07月02日 13時57分47秒 | 心臓手術体験記
先月13日に大和成和病院で心房細動を治すためのカテーテルアブレーション(以後カテアブと表記)手術を受けて来ました。退院後は胃痛に胃のむかつきや吐き気、食欲低下、膨満感、胃酸の混じったゲップが出るなどして、そしてそれらがある程度落ち着いてきたら今度は頭痛に左腕の痺れが出たりと体調不良が続いていました。そんなことで入院時の記録をずっとアップせずにいましたが、体調もやっと落ち着いてきて散歩なども出来る様になってきています。そして退院後2週間以上経ちましたがやっとですがその気になったので備忘録としてまとめてブログにアップします。尚文章は入院時にメモ書きしていた物を一部手直しや新たに追加したものです。



6/12  入院
13:45 大和成和病院到着。たまたま次男が仕事休みだったので車で送ってもらう。この病院に入院するのは5回目だ。
3階315号室 5人部屋で同室者は1名だけ。
14:30 看護師から明日起床後から手術までの手順の簡単な説明、手術は9:30からとのこと。
バイタルチェック、ナースステーションで管理の為の心電図装着。





15:10 栄養士さんから明日の朝食と昼食は出ないと告げられる。水も朝6時以降は摂取禁止とのこと。手術だから仕方のないことだが明日は空腹感を我慢する1日になる。でもたまには2食程度抜いて胃腸を綺麗にするのも悪くないと思う。まあ諦めが肝心。

16:05 心エコー検査

16:35 外は小雨だったり時折強い降りになったり、5分程度でまた小降りに、を何度か繰り返していた。



病室に入ってからは長男から早めに貰った父の日のプレゼントの「ただいま神様当番」青山美智子著を読んでいる。
貰ったもう一冊の「神さまのビオトープ」凪良ゆう著は入院前に読み終わってしまった。入院用にと貰ったのだが読みたい本だったので我慢出来ずに読んでしまった。どちらも面白く引き込まれてしまう内容だ。お勧めの本。

ところで入院中は取り敢えず両親の介護からは解放されているのでとても気分が楽で清々しい。今夜は久し振りに良く寝られるだろうと大きな期待感でいっぱい。
実際にこの日の睡眠時間は8時間、(深い睡眠2時間25分、浅い睡眠4時間16分、レム睡眠1時間20分)で睡眠スコアは89、良い睡眠という評価だった。

一方、明日の手術のことは考えない様にしてる。考えたところで自分ではどうにもならない事。医者に全てをお任せです。

17:50夕食

ご飯、サバの味噌煮、竹輪と野菜の煮物、果物、ふりかけ
明日の朝食と昼食は抜きになるのでしっかり噛みしめて味わって頂きました。

18:15 執刀医の先生が病室に顔を出してくれた。手術時間は約3時間、以前縫合した心房中隔の壁は硬くなっている(先程の心エコーで確認)そうだが慎重にゆっくりやるとの事で手術時間が長引いても良い様にと時間はたっぷり取ってあるそうだ。
今までは一度縫合した箇所にまた孔を開けることは出来ないと言われていたのでこのカテアブ手術を受けられずにいました。この病院でもそして執刀医の先生も私の様な状態の患者にカテアブ手術をするのは初めてのことなのです。しかし心房細動が悪化している現状からこの手術を受けないと症状は改善しない。薬を飲み続ける事でもある程度は改善するが薬を飲んでいるとスポーツがほぼ出来なくなってしまう。それは避けたい。リスクを伴う手術なのですが、ここまで来たらあとは先生にお任せするだけだ。


19:45 点滴開始
手術が終わるまでずっと点滴継続。



夜中に2度ほどトイレで起きる。



6/13 手術当日

06:00 薬の服用で看護師に起こされる。

一旦点滴外される。
06:50 紙パンツの上に手術着(薄手のガウン)に着替え

07:25 点滴再開

「ただいま神様当番」読み終える。
予定していた2冊を早々に読んでしまった。2冊共に読んでいてワクワクする様な、そしてホロっとしたりと楽しく読めました。多分こうなるだろうと思いもう一冊自分で買って持ってきて良かった。「月曜日の抹茶カフェ」青山美智子著

同室のOさんと会話
恰幅が良く70代後半と思う。市内在住
もう2年も入退院を繰り返しているそうだ。パジャマから覗く胸には正中切開の痕、首の動脈が破裂したそうだ。本人曰く声が上手く出せない、聞きづらい事はないのだが喉の感触が以前とは違うのだろう。咳払いを何度もしていた。
テニスを60年続けていたがもうやれないだろうと笑いながら言っていた。

朝8:30ごろ左手首に太い針とチューブをセット
09:10 病室でこの左手首に動脈ライン(Aライン)設置 



手術中に血液検査をするための処置。通常は手術室で全身麻酔を施したあとにやるそうだが今回は病室で。手首に局所麻酔して太目の管を挿入。「かなり痛いよ」と言われましたが途中でちょっとチクリとした程度でほぼ無痛でした。麻酔のせいか、先生の腕が良いのか?
そして抗生物質の点滴も追加
こちらは明日の朝まで継続

09:30 手術室へ
この病院での手術は5回目ですが今回手術室は凄い人数のスタッフや看護師の数でビックリ。10名以上いたと思う。こんなに多いのは初めて。
心臓ペースメーカーを植え込んでいるのでそちらのスタッフさん達もいるのだろう。

麻酔を点滴から注入で少しフラフラしてきた。手術前の様々な処置を意識のある間に20分程度かやっているので早く意識が飛んでくれと願う。
今回意識のある内から酸素マスクするのも初めての事。

しかし今回は何の心配もせずとても落ち着いていた。万一のことがあったら両親の世話は誰がするのか、とか実家の相続、不動産の管理など引き継ぎ事項が山の様に残っているのだ。家内や子供達に過大な負担が襲いかかる。今まで忙しくて手をつけなかった事を大いに反省している。

でも考えたところで居なくなったら居なくなったで世の中回って行くもんです、と勝手に解釈して、同時に万が一なんて絶対にないと強く信じて都合の悪い事には眼を瞑っていたのです。また今回の入院で久し振りに両親の介護から完全解放されているのでこの貴重な数日間を十分堪能しようと言う気持ちの方が大きかったです。そのためには余計な事は全て忘れ去って病院での別荘暮らしを楽しもうとも考えていました。
過去の手術では緊張や心配でドキドキ感、冷や汗でびっしょりなんて事になっていたのですが今回はそんなことは一切なくてとてもとても穏やかな心境で手術台に横たわっていました。

その後左肩から麻酔注入の段で意識飛びました。
手術中のことは当たり前ですが、そして残念ながら記憶にありません。また以前の開胸手術や心臓ペースメーカー(PM)植え込み手術の際には看護師さんに頼んで手術室での私の様子をカメラに収めて貰ったのですが、去年のPM交換手術の際には写真撮影の許可が出ませんでした。なので今回は最初から看護師さんに撮影をお願いしませんでした。とても残念でした。


さて予定では手術時間3時間だったのですが、30分以上超過したそうです。看護師さんの声掛けで目が覚める。まだまだボーとしている。手術室を出たところで手術が終わる予定の時間に病院へ来ていた家内と会ったそうだがこの時の記憶は残っていませんでした。
また手術室へは歩いて行きましたが、病室へ戻る際はストレッチャーに寝たままで。

14:00過ぎに病室へ
この後4時間はベッドの上で絶対安静。
動くとカテーテルを挿入した鼠径部から出血してしまう。トイレ(小)は尿瓶で。しかし横になったままでは過去にもそうだったが、絶対に無理なので、ベッドの背中部分を起こしてもらう。これで目的完遂。

ところで手術室へ向かう際に一人同室者が増えて3名に。丁度部屋を出るタイミングだったので挨拶は出来ず。
そして術後部屋に戻ったら新たにもう1名増えて4名になっていました。
私はベッドから出られず彼とも挨拶出来ずでした。
また最初から居た70代後半の人は明日やっと退院になったそうだ。ビックリでしたが、急な退院で本人の方がもっとビックリしていた。



16:30過ぎ執刀医の先生回診。かなり丁寧に心房内の処置をしたそうで取り敢えず心房細動は治まっているとのこと。今後どうなるか分かりませんが取り敢えず手術は成功。

気になっていた術後の運動について尋ねると2ヶ月間は禁止との事。ある程度覚悟はしていましたが実際に宣告されるとショック、衝撃、憔悴・・・
2ヶ月か、長いな・・・
しかし無理して再発したら元も子もないので受け入れるしかありません。お盆明けにはまた走れるのだからね。その事に感謝です。

18:00 夕食
ご飯、豚肉の塩麹炒め、切り干しサラダ、果物、ふりかけ
麻酔が完全に抜け切れていないせいかあるいは腹が減っていたからか、夕食の写真を撮り忘れていた。

夕食後の薬
プラザキサ110mg
タンポコール50
ペプリコール50mg



06/14 退院日

06:00 採血に来た看護師に起こされる。強力な耳栓をしているので直ぐには気が付かない。大部屋なのでどんな人がいるか分からないので安眠確保として必需品だ。実際にナースステーションを挟んで反対側の部屋の患者さんは昼夜問わず大声を出していた。時々看護師さんが注意すると静かになったり、また騒いだりを繰り返してる。病気なのか障害なのか、耳栓を持参して来て良かった!と思った。

他には
歯磨きセット
アメニティで用意されているが普段使っているのを持参してます。奥歯とか歯と歯茎の境に使っている極細タイプと2種類、歯間ブラシ、歯磨き粉。病院で用意された歯ブラシは持ち帰り実家の台所水回りの掃除用として利用。

院内での上履きはランニングシューズ
入院生活中は院内ウォーキングをするのが常でしたが今回は鼠蹊部からカテーテルを挿入したので挿入場所を2針縫ってある。止血のため患部を圧迫固定しているので手術当日の昨日は歩行禁止だった。
院内ウォーキングを楽しむのは今日だけだ。朝食が終わったら歩こう。

06:30 鼠径部と左肩の止血処理材を外す。あとは右腕の点滴用の管のみ

07:40 看護師が来て入院時に預けておいたペースメーカー(PM)手帳を持って来てくれた。新たに手術時のデータが書かれていたのだが最低心拍数が今までの50bpmから70bpmに変更になっていた。PMを最初に植え込む以前は徐脈の症状で普段は30bpm程度の脈拍数だったんです。そしてPMを植え込んだ当初は最低心拍数を70か80bpmに設定していましたがいきなり倍以上の心拍数になってしまい動悸がする様な感覚だったので50bpmに下げてもらったと言う経緯があります。それ以来10年以上に渡り最低心拍数は50bpmでしたがこれでは低すぎるとのことで今回の手術時に70bpmに引き上げたとのこと。
PM検査時にはまた変更できるのだが本人に相談なしに勝手に変更された事に少々不満が残った。

また退院療養計画書を頂いたが、これが何と去年10月にPM交換手術で入院した時の物でした。日付が2022.10.14になっていたのにうっかり見間違えてプリントアウトしてしまったのだろう。ちゃんと確認して下さいよ。

08:00 朝食


ご飯、味噌汁、スクランブルエッグ、白菜の和え物、牛乳

09:30 ケアマネさんに電話をしてショートステイに預けている両親を今日夕方6時過ぎに迎えに行くことやデイサービス、訪問リハビリの再開時期を予定より早めて金曜日からとすることなど依頼した。当初は万一入院が延びたことを考え12日から16日までの間ショートステイに居られる様に手配をしていたのです。しかし両親は高齢だし認知症なので環境が変わると認知症の症状が直ぐに悪化してしまうのです。引き取れる物なら一日でも早い方が良いのです。

10:30 心電図とレントゲン検査

12:00 昼食

ご飯、魚みりん焼き、蒸し鶏のサラダ、卯の花炒め

14:20 看護師が点滴用のポートから利尿剤を注入。聞けば朝の血液検査で尿の出が悪いと言う結果が出たそうだ。血液検査で尿の量まで分かるのかとビックリ。本人としてはいつもと変わらずの回数だと思っているのに。そしてこの薬、効果がテキメンでその後10分おきにトイレへ行く羽目になった。これでは身体の水分がなくなるのじゃないだろうかと心配になるくらいだ。これは多分手術時のCT検査の為に造影剤を注入されているのだが、術後にこれを早く体外に排泄する必要があってのことなんだろうと思う。その辺りの説明をちゃんとしてくれるとありがたいのだが。
しかし脱水になっても困るので自販機で缶コーヒーを買って飲む。飲んだ後、コーヒーでは余計トイレに行きたくなるな〜と思ったが遅し。 

15:10 手術時に鼠径部を2針縫ってあったのだが退院を前にして執刀医の先生が抜糸してくれた。先生曰くこの抜糸が入院時で一番痛いのだそうだ。ところがちょっとチクッとした程度でさほどの痛みではなかった。
その後執刀医先生から手術時のことなど説明があった。

カテーテルは鼠径部と左肩からの2か所から挿入したとのこと。過去に心房中隔欠損症の手術で縫合した心房中隔の同じ場所にカテーテルを通す孔を開けたのではなく、縫合部から1cm程度離した場所に孔を開けたとのこと。そして心房内では鼓動を打つための電気回路で異常な動きをしている箇所が多数あってそれぞれ焼灼したとのこと。画像(焼灼箇所が色付で一目で判る様になっている)を見せてもらったが、心臓内の30か所以上あったのではないかと思うぐらいだった。画像の写真をスマホで撮らせて欲しいとお願いしたが予想通り許可されずでした。
またPMのリードを誤って焼灼してしまうと大変なことになるのでこのリード線にも十分注意しながらの処置となり、手術時間は予定の3時間を大幅に超過したとのことでした。

先生からの説明後は直ぐに退院の手続きを行い15時30分には退院できました。帰りは病院から実家までタクシーを利用。

実家で一息ついてから4時15分に両親を迎えに車でショートステイの施設へ。今回は2泊3日だったこともあって両親共に認知症が進んだ様子は見られずホット胸をなでおろしたのでした。手術時より両親の顔を見る時の方が緊張したくらいにこの事は私にとっての重大事だったのです。


さて、退院後は執刀医の先生の外来が26日にあってこの時のことはこのブログで既に書きました。また私の本来のPMの主治医の先生の外来は29日にあり行ってきました。この時のことを書いておきます。

この日は9時が予約時間でしたが受付を8時30までに済ませておくようにとのことで時間通りに到着し受付を済ます。血液検査や心電図などの検査がなかったこともあり、9時に診察室へ呼ばれました。

退院後の体調不良のことなどを話し、今月11日に胃カメラと大腸の検査をすること、そして頭痛と左腕の痺れが出た時には掛かりつけの病院で頭のCT検査を受けたことなどを説明。すると肘から下だけの痺れに関しては入院中に左手首に施した動脈ラインのせいではないか、との事。



手首の血管に太目の管を挿入していたのでその影響で痺れが出る場合があるそうだ。でも2,3週間で取れるとのこと。なる程そういうことなんですね。まだ若干の痺れが残っているのですが、理由が分かったのは安心材料でした。

そして去年の10月にPMの入れ替え手術をすることになってからは本来の主治医の先生と手術の執刀医の先生の2人体制になっていましたが、今後はまた以前の様に本来の主治医の先生1人だけの外来に戻りました。2人それぞれの外来に病院へ通うのは面倒だったのでこれで暫くは楽になります。心房細動が完治せずにまたカテアブの手術を受けることがあるとまた2人体制になってしまいますが、そんなことが無いように願っています。
主治医の先生の次回外来は今月末の予定です。
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無事退院しました

2023年06月15日 09時59分00秒 | 心臓手術体験記
心房細動を治療するためのカテーテルアブレーショという手術をしてきました。12日に入院して13日に手術、そして昨日14日に無事退院。当初は15日退院ということでしたが、予定より1日早く2泊3日での退院となりました。私は高齢の両親の介護をしていることもあって短期での退院ができたことは本当に有難く、感謝しかありません。

昨日夕方4時半に退院し、一旦自宅に戻ったあと6時過ぎに両親を預けているショートステイの施設へ2人を迎えに行ってきました。去年10月に心臓ペースメーカーの交換手術をするために入院した際も同様に2泊3日でしたが、その際には2人の認知症の症状が進んだな、と感じていたのです。高齢の認知症患者は環境が変わるとその症状が一気に進んでしてしまうことが往々にして起こるのです。今回も1日も早く施設から両親を引き取りたいという気持ちが大きかったのでした。
幸い今回は2人に大きな変化は見られませんでした。ホッとしています。


一方入院中はフォローしている方々のブログを訪問することが出来ずにいましたが、今日から少しずつですがお邪魔して読ませていただきたいと思っております。

そしてカテーテルアブレーション手術の体験記は後日何回かに分けて更新していこうと思っています。肝心の心房細動がしっかり治まったかどうかですが、現在は服用している薬の効果もあって根治できたかどうかは分かりません。次回外来が26日に予定されていてその時の検査で確認ができるのではないかと思っています。今回の入院に際しご心配くださっていたフォロワーの皆さまには感謝とお礼を申し上げます。ありがとうございました。無事に退院することができました。
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病院食に関すること

2009年04月07日 12時20分58秒 | 心臓手術体験記
その1 病院食って結構美味い!

病院では食事が終わると、元気な人は各自でトレーに載せた食器を廊下に置いてある食事用台車に戻しますが、そこにはおかずやご飯が半分以上残されたものが結構な数置かれているのです。特に手術後は食欲もわかずになかなか食べることができないのが普通なのでしょう。しかし、点滴ではなく口からしっかりと食物を摂ることが体力回復にはとても有効なのです。

病院の食事というと、味付けが薄くて美味しくないというのがイメージとしてありました。実際出される食事は塩分6g以下/一日の減塩食です。でも私は、手術翌日と翌々日の夕食は体調のせいで少し残してしまいましたが、それ以外入院生活12日間で殆どの食事を残さず綺麗に、また大変美味しいと感じながら食べることができました。何故でしょうか? 

私は大和成和病院の食事が薄味とは全く感じませんでした。いや、逆に味噌汁などは自宅のそれよりもかえって濃い味付けだと思ったほどです。その疑問はしばらくして解けました。同じ病室の退院まじかな人が、栄養指導の講習の日取りを決めている時でした。栄養指導の方が、ここの食事は減塩食ですが、味を薄くするのではなくて、味噌汁などは量を半分にすることで一日の塩分摂取量を調節していますよ、と言っているのが聞こえたのです。なるほどと頷いてしまいました。確かに、味噌汁の量は少ないですね。でも味はしっかりしたものなのです。

我家では、醤油は減塩醤油を使っています。ですから塩分は普通の醤油の約半分です。10年以上減塩醤油を使っていますので、薄味に慣れてしまっています。なので、外での食事は大方味が濃く感じてしまいます。ですからここ大和成和病院の食事も薄い味付けとは感じませんでした。手術後最初の食事が2月22日の朝食でした。その日は3分粥にゆずみそが付いていました。これは嬉しかったですね。塩気がまったくないお粥ですからゆずみその香りがあるだけでも美味しく食べれるのでした。「塩の代わりに香りを付けて」というのも塩分を抑える方法の一つです。





その2 腹が減って眠れん!

手術後4日目の夜、空腹感で目が冴えてしまい寝れませんでした。朝7時になって、駄目もとでとりあえず看護師さんにお願いしてみよーか、と思い、ナースステーションへ。丁度小國さんがいたので、「すいません、食事の量が足りなくて、腹が減って、減って、夜全然寝れませんでした。出来たらでいいんですけど、ご飯大盛りにしてもらえませんかね?」と言ってみました。すると、先生に聞いてみますので少し待っててください、とのこと。まあ、駄目だろうなと思いつつ、病室で待つこと10数分。小國さんがやって来て、「先生がご飯だけなら大盛りにしていいって言ってくれましたよ。おかずは駄目だそうで、ごめんなさいね。」
おぉぉ・・・言ってみるもんだね。おかずまではさすがの私も大盛りなんて言いませんよ。もう、ご飯だけで十分ですよ。ありがたや、ありがたや。あはは。
「今日の朝食は間に合わないので、お昼からね。」と小國さん。はいはい、お昼からでいいですよ~。



この後は退院の日までの4日間は、ずっとご飯大盛りでした。退院の日の昼食はけんちんそばだったのですが、これがまた大盛り(上の写真)でしたよ。




その3 同室者の食事に関するお話


1)ICUから出て、最初の207号室でのお話。同室者のTさんは病院の食事がまずくて全く食べられないそうです。手術後何日経っても食事が摂れず、病院側もついに根を上げでしまいました。点滴だけでは元気になるはずもありません。口から固形物を摂ってこそ体力も回復するというものです。そしてTさんは何と、家族が外から持ってくる食事を食べているそうです。


2)211号室に移動してからの話です。ここの同室者Mさんは常食になってからも米粒のご飯は食べずらいとのことで、退院の日までお粥にしてもらっていました。


私の大盛りの話も含めて、病院での食事の要求(我がまま)は結構言ってみるもんだということです。病院生活の楽しみの中で、食事が占める割合は大きいと思います。その食事がただ我慢して胃に流し込んでいるだけでは味気ないし、体力も回復しないでしょう。いかに美味しく満足して食べれるかというのも体力回復の大きな要因と思います。こんなことを言ったら我がままだよな、何て思わずに思い切って看護師さんに気持ちを伝えてみましょう。意外な応えが返ってきたりしますよ。
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入院費用について

2009年04月04日 09時30分52秒 | 心臓手術体験記
心臓の手術ってどれくらい費用がかかるんだろう?誰でも気になる関心事ですよね。大和成和病院には、(どこの病院でもそうかもしれませんが、私は他の病院の事情について全く知りません)メディカル・ソーシャルワーカー(社会福祉士)と言う肩書きの方(心や体にさまざまな悩みを抱える患者様のよきアドバイザーとして活躍するスペシャリストのこと)がいます。私は入院前に彼女に手術費用を聞きました。彼女は手術費用一覧表を持っていて、心房中隔欠損症の場合、通常で\500,000~\600,000 と言われました。結果的にはこれに三尖弁閉鎖不全症の手術も加わりましたので手術代だけで\1,990,000と言う金額になりました。しかし、高額療養費制度というのがあるのでそれを利用すると良いですよ、とのこと。

高額医療費制度とは:

事前に「限度額認定証」という証明書を取得しておくとその月に掛かった医療費の内、自己負担限度額までを支払えば良いという制度です。自己負担限度額は医療を受ける方の所得金額によりにより下記3区分があります。


1.上位所得者(月収53万円以上)
150,000円 +(医療費-500,000円)X 1%

2. 一般
80,100円  +(医療費-267,000円)X 1%

3.低所得者(住民税非課税)
35,400円

注意点 
・食事代、レンタル代、室料差額等は自己負担ですので、医療費には含まれません。
・限度額は1ヶ月ごとの金額です。月をまたいでしまいますとまた限度額まで負担が発生します。


「限度額認定証」は健康保険協会が発行してくれます。

私が会社にこのことを伝えると「健康保険限度額適用認定申請書」という用紙をくれましたので、必要事項を記入して、私の場合は全国健康保険協会東京支部(品川区)に郵送しました。すると2日後に「限度額認定証」が届きました。入院までに17日間もあったので、この手続きは余裕を持って行えました。 因みに、私の区分は一般です。

注意点にもあるように、月をまたいでしまうとまた限度額まで支払いが発生してしまいます。私は1月と2月にまたがって医療費が発生しましたので、全て同じ月に収まると更に経済的でした。私が実際に支払った金額はカテーテル検査で入院した1月が約7万円で心臓手術をした2月は約11万円でした。

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心臓リハビリテーション

2009年04月02日 17時00分53秒 | 心臓手術体験記
大和成和病院では、手術後数日で退院に向けてのリハビリ(急性期)が開始されます。そしてそれだけではなく、回復期・維持期と退院後も外来心臓リハビリテーションを利用することにより引き続いてリハビリを受けることができるのです。


大和成和病院HPによれば、
心臓リハビリテーションは、幅広い内容と長期間を包括するため、その時期により3つに区分されています。

◆区分1(Phase1):急性期 手術、心筋梗塞及び狭心症から退院に至るまでのリハビリテーション
リハビリの目標は日常生活の自立、通院までとします。

◆区分2(Phase2):回復期 退院してから社会復帰に至るまでのリハビリテーション
リハビリの目標は社会復帰とします。

◆区分3(Phase3):維持期 社会復帰後から生涯にわたる良好な身体・精神機能を維持するためのリハビリテーション
リハビリ目標は生涯にわたる快適生活とします。

また、外来心臓リハビリテーションの目的は次の2点だそうです。

● 患者の自己管理力向上

● 生命予後改善


私は退院後この外来心臓リハビリテーションに通っていますが、次の点で優れていてまた安心感を持てますので今後も引き続き通って行きたいと考えています。


● リハビリを始める際に身体に心電図の計測器を取り付けてくれるので、運動中に不整脈がでたのかどうか、また心拍数も同時に見ることができます。

● ここではトレッドミルや自転車エルゴメータを利用でき、負荷を掛けての運動ができます。負荷を掛ける際にはスタッフが患者に合った負荷の計算をしてくれます。

● 私の質問にきちんと納得の行く説明をしてくれるので、常に安心してリハビリのプログラムを任せられます。



運動中の心電図と脈拍がモニターで確認することができます。



トレッドミルと自転車エルゴメーター







私が現在このリハビリテーションを受ける目的は区分3(Phase3):維持期の内容にあてはまります。特につぎの2点を期待しているからです。


1.退院後僅か18日目で職場復帰をしてしまった私にとっては、定期的にここ外来リハビリテーションに来て負荷を掛けた状態での心電図から不整脈が出ていないかどうかを確認すること。

2.フルマラソンへ向けた体力向上を信頼のおけるスタッフと機器を使って行えるということです。現時点(術後1ヶ月)ではまだ走ることができませんが、いずれ走れるようになった時はここのトレッドミルを使い、心電図を取りながら4分30秒/kmぐらいで5ー10km程度を走らせてもらいたいと考えています。



3月17日(火)

今日のリハビリでは、いつものボールやゴムひもを使った運動の外に、トレッドミルで初めて負荷をかけてもらいました。徳田さんが私の為に無理のないレベルの負荷を計算してくれました。それは最大で、

•傾斜角 6%(5.4度)
•速度 4.5km/時
•脈拍 115回/分まで
•歩行時間 20分

というものです。

初めは傾斜もなく、3km/時ぐらいからスタートして徐々にスピードを上げて行きます。暫くしてから傾斜角をこれまた徐々につけて行きます。スピードは4.5km/時まで上げても何の問題もありませんでしたが、傾斜を6%まで上げると、かなりきつく感じます。明日から職場復帰です。職場では1日歩き続けますが、ここまできつい負荷はかかりません、と徳田さんに言ったくらいです。

トレッドミルでは20分歩き、最後は心拍数も115まで上がりました。歩き終わると結構な汗をかき、運動したな~という感覚でした。
不整脈もでなかったそうで、問題はなかったとのことで、一安心です。


3月28日(土)

今日は初めに前回から始めたトレッドミルを使った運動です。前回同様の負荷設定です。しかし今日は心電図の装着がありません。前回のリハビリ中に不整脈がでなかったので、今回は装着しなくて良いと言うことでした。

初めはゆっくりのスピードから徐々に上げていくのは前回と同じですが、今回は徳田さんが「はい、プレゼント」と言いながら3kgsのウエイトを入れた袋を手渡されました。それを持ってのウォーキングです。そして、前回よりも早い時点で最大の負荷設定まで到達しましたが、今回はまったくきついという感覚がありません。この10日間仕事をしていて毎日1万歩以上歩いていますので、結構体力も回復しているようです。

きょうも20分のトレッドミルウォーキングでしたが、脈拍は最大で100回/分までしか上がりませんでした。そして、物足りないな~という感想です。

•傾斜角 6%(5.4度)
•速度 4.5km/時
•脈拍 100回/分
•歩行時間 20分

ウォーキングの後、徳田さんから「今日は楽でしたよね。奥山先生に許可を取って次回からの負荷設定を変えますから」と言ってもらえました。

私の感覚では、脈拍が120ぐらいになると丁度いい運動かな~と思っています。次回は4月2日を予約しましたが、その日の負荷がどれくらいなのか楽しみです。

そして、今日は職場復帰後初めての夜勤ですが、この調子なら大丈夫でしょう。


4月02日(木)

残念ながら今日のリハビリでは負荷を上げてもらえませんでした。今日もう一回トレッドミルでトレーニングをし、その結果を診てからとなったのです。なので、今日のトレッドミルでのメニューは前回同様です。今日の運動中の心拍数は最大で98回/分。トレッドミル終了後の心拍数も1分以内で運動前の心拍数に戻ったとのこと。また、途中での不整脈もなかったので次回からはより大きい負荷でのトレーニングになります、とのことでした。

•傾斜角 6%(5.4度)
•速度 4.5km/時
•脈拍 98回/分
•歩行時間 20分




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