「介護もトライアスロンも楽しんで」

90代両親を介護の日々ですが、合間に走って泳いで、バイクにも乗って年1回のトライアスロン大会参加を目標に楽しんでいます。

身体の不思議

2009年03月29日 16時54分44秒 | 心臓手術体験記
人間の身体は不思議なことがいっぱいです。医学的に解明されていないこともいっぱいあるでしょう。皆さんも不思議だな~と思われたことが沢山ありますよね。

退院後私が不思議と思ったことです。

手術後まだ日の浅い日々は胸骨を切断されていることもあって、寝返りや咳、クシャミなどをするととてつもない胸の痛みに襲われます。これを防ぐためにハートハガーがあります。しかし、私は深呼吸がしづらいこともあって手術後5日目にハートハガーを外してしまいました。そのため、クシャミが出そうになると、慌てて自分の両腕で胸を覆う様に抱きかかえます。

退院した当日の夜です。布団に入った時ですが、急にクシャミが出そうになり慌てて両腕を胸に回そうとした瞬間に、あっ間に合わないヘッ!(クション!)・・・

ビックリしましたが、この(クション!)が出ないのです。その後も同じ様にクシャミがでそうになってもヘッ!だけで終わってしまうのです。本当に不思議なのですが、痛みの伴う(クション!)がまったくでないのです。身体が痛みから自身を守っているのだろうと考えられますが、本人の意思というか感覚からは大きくずれていることです。本人的にはもう間に合わなくて観念して(クション!)がでてもしょうがないと諦めているのですが、実際にはそれがでてきません。これは退院後20日ぐらい続いたでしょうか。クシャミが最後まで出たのは3月20日を過ぎていたと思います。しかし、もうその時はハートハガーをしていなくても胸の痛みは感じなくなっていました。

人はその恐怖心から逃れるために、信じられない反応をするものですね。

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職場復帰

2009年03月23日 18時42分08秒 | 心臓手術体験記
3月09日(月)

車で会社へ。通り慣れた道なので何の問題もない。痛いも痒いもなく、約20分で会社へ到着。
上司と仕事復帰への話をする。まだ当分の間10kgs以上の物は持てないので一部自分だけでは出来ない仕事があるが、自分としては3月18日から仕事に復帰したい旨を伝えた。

私の仕事はデスクワークではありません。ハードな肉体労働でもありませんが、勤務時間中は椅子に座ることはなく、殆どずっと歩きづめです。本来は手術後3ヶ月はゆっくりと静養して、胸骨がしっかりくっついてからの職場復帰が良いのでしょう。でも、3ヶ月も仕事を休んでしまうと55才という年齢もあり、いざ復帰しても身体がなまってしまい元通りの動きは出来なくなってしまうのではないかという不安があります。徐々にと言っても以前と同じ様に動けるのには多分半年以上の日数が必要ではないでしょうか。それはどうしても避けたいと思っていました。痛みがあったりすれば別ですが、無理をしないで出来るのならば仕事をしながら元の身体に戻すというのが一番だと思っています。

上司からも絶対に無理はしないこと、と条件を出され仕事復帰の許可を得ることができました。一部重い物を持つ仕事については同僚にお願いすることになり、従来と同じ仕事での復帰です。


3月18日(水)

今日から仕事に復帰です。3交代の仕事なのですが、今日からは後段(12:50~22:35)です。

会社に行って約1ヶ月振りに仲間と再会です。入院の際は上司やほんの数人にしか話をしていませんでした。私の病欠中に上司から事情をきいたのでしょう、会うなり、「心房中隔欠損だったんだって?私も5才の時に同じ手術したわよ。」と言ってきた同じ部署の女性がいました。これにはビックリです。心房中隔欠損の人って、1500人に1人の確率なのです。この会社に社員3000人なんていません。それも同じ部署に2人。これは凄い確率です。

さて久し振りの仕事の感想ですが、やはり足腰の筋力が弱っていることを痛感しました。何とか仕事はこなせましたが8時間歩きづめは正直きつかったです。でも、これも予想の範囲内なので今後も何とか大丈夫だろうとも思いました。

身体は動かして治す。これが一番だと再確認しました。


3月23日(月)

今日から前段(07:00~15:45)。朝は5時起床です。
午後になって上司から「今日残業できます?」と聞かれた。エッ!とびっくり。こんなに早く残業の話があるとは。「すいません、まだ無理です。」と返事をしましたが、それだけ私が傍からも元気に見えるということでしょうね。これは嬉しいことでした。

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手術痕

2009年03月22日 16時26分47秒 | 心臓手術体験記
入院前にインターネットで検索して色々情報を入手しましたが、その中に心臓病患者達のブログもあり、カムバックハートさんのそれを拝見したことは前にも触れましたね。その中には彼の傷跡の写真もあり、結構長い傷跡だな~と思っていました。こればかりはしょうがないことですが、出来れば小さい方がいいですよね。

私はプールで泳ぐことも楽しみの一つになっているので、あまりグロテスクになっていたのでは、私は気にしなくてもプールに来ている他の人たちに不快感を与えてしまうことをとても心配しています。特に小さな子供たちにとっては怖い物なのかもしれません。私の傷跡を見た子が、その日の夜に怖い夢を見てしまったらどうしようなどと考えてしまいます。実際にプールに入れるのはまだまだ先の話でしょうから、傷跡の様子を見ながら考えることにしましょう。

私の傷跡です。画像をクリックすると大きくなりますが、気の弱い人にはお勧めしません。念のため。

手術前(当日)


術後5日目


術後10日目


術後1か月目





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車の運転

2009年03月10日 16時29分05秒 | 心臓手術体験記
いったい、何時になったら車の運転ができるの?

今の世の中車がないと本当に不便です。我家の奥様は免許を持っておりません。なので私が車を運転しないと家族の行動範囲がいっぺんに狭まってしまいます。そして車がないと仕事に復帰できてもしばらくは通勤も電車になってしまいます。胸骨がしっかり付くまでは満員電車には乗りたくありませんよね。

私は、以前にも書きましたが今回の手術はあくまでも単なる外科の手術であって、退院したらさっさと職場復帰し、マラソンも始めたいと思っているのです。なので初めから復帰後も職場へは電車ではなく車でと決めていました。

211号室で同室になった花屋を営むMさん。彼は私より早く退院していきましたが、退院の日に看護師さんから車は2ヶ月経ってからね、と言われ困惑していました。花の仕入れや配達のために運転手を雇わなければならないな、と言っていましたが、彼の様子から私には人を雇っていたら商売にならないよね・・・と言っているように見えました。たぶん、彼は今頃もう自分で花の仕入れや配達もこなしていると思います。



2月28日に退院した私はその日の内に、3月9日に会社へ出向き仕事の復帰をいつにするか相談してこようと決めました。当然その日は車で行きます。なのでその準備として3月5日から車の運転をし、徐々に運転の感覚を戻そうと考えました。私が退院後初めて車を運転したのは退院後5日目でした。

5日から会社への往復を運転した9日までの運転時間は下記の通りです。


3月05日(木)
5分程度 自宅周辺を一回り シートベルトの圧迫感あり。思ったほどの危険性はないと思う。

3月06日(金)
40分程度 自宅→コジマデンキ→つきみ野サティ→実家→自宅
バックでの運転時は身体を後ろに捻るので胸骨に多少の不安感あり。

20分 自宅→ノジマデンキ→自宅 前進時のハンドル操作で負担になるようなことはない。

30分 自宅→子供の友達宅へ送迎→眼科(子供の通院)→自宅

20分 自宅→南林間テニスクラブ(往復X2回) 長男の送迎

3月07日(土)
25分 自宅→つきみ野サティ(往復)

30分 自宅→泉の森公園→イナゲヤ→自宅 泉の森公園では散歩のリハビリ

3月08日(日)
20分 自宅→つきみ野サティ(往復) 子供の映画送り

20分 自宅→つきみ野サティ(往復) 子供の迎えと買い物

3月09日(月)
40分 自宅→会社(往復) 走りなれた道路なので何の不安もなかった。


開胸手術後、車を運転する際の問題点は


1.直進から右左折する際に左右を見ますが、その時に首だけねじって左右を見ようとすると胸に負担がかかります。またバックから、そのまま右左折する場合も同様です。ルームミラーとドアミラーだけを見て済むのであれば問題はありませんが、後ろを直視する場合にはかなりきつい思いをします。私の自宅は道路から私道を入った奥にあります。帰宅時に頭から入ってしまいますので、自宅を出る時はバックでの発進となります。左右や後ろを振り向く際には上半身ごと見たい方向に身体を回せばその負担感は軽減されます。

2. シートベルトが傷口をこすりますので、不快感があります。私は片手でシートベルトを掴んで胸に直接当たらないようにしていますが、右左折などの時はハンドルを両手で持ちますので、どうしてもシートベルトの不快感からは逃れられません。

余裕を持って会社への復帰が出来る人は、病院側が言っている2ヶ月後からの車の運転がやはり安全だと思います。担当医師の許可を取ってからにしてください。

しかし、そうとばかりは言っていられない人もいます。退院後5日目から車の運転をした私としての感想は、1回の運転が20~30分までであれば退院後1週間とか10日で大丈夫と思いました。ただし、事故ってエアバックが作動してしまった場合は胸骨が完全にずれてしまうと思われますので、その覚悟で運転してください。当ブログの記載事項での責任は当方では負いかねます。各自のご判断、自己責任でお願いいたします。


<事故責任は自己責任>

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退院時に貰った薬

2009年03月01日 16時49分04秒 | 心臓手術体験記
退院日の午前中に薬局の人が部屋まで薬を届けに来てくれました。 

25日分まとめて頂いた薬は次の4種類です。既に貰っている薬でまだ残りがあります。これだけあると4月上旬まで持ちますね。何度も病院へ来なくて大変たすかります。

そして、薬では何よりワーファリンを飲まなくていいことです。ワーファリンは血栓を出来にくくするために血液をさらさらにする薬です。手術方法・使用する金属弁などの影響でこの薬を一生飲み続けなければならなくなる患者さんもいます。幸い私はワーファリンではなくて同じ様な効果があるバイアスピリン錠で済みました。この薬での特別な制限はない様で、病院からは特に何も言われていません。


薬の名前 外形 飲み方・使い方 効能・注意事項

バイアスピリン錠100mg 1日1回 朝食後 血を固まりにくくし、血液の流れをよくして血管内に血液の固まりが出来るのを防ぐ薬です。

タケプロンカプセル15mg 1日1回 朝食後 胃酸の分泌を強く抑えて潰瘍や胃液の逆流によっておこる食道炎等を改善する薬です。又2種類の抗生物質と一緒に服用してヘリコバクター・ピロリ菌を取り除きます。

セルペックスカプセル50mg 1日3回 毎食後 胃粘液の分泌を高めて、胃粘膜を保護し傷ついた粘膜の修復を促す薬です。
(注意事項)発疹、かゆみ、吐き気、便秘、下痢、お腹がはる、腹痛、口が渇く、頭痛、まぶたが赤くなり熱く感じる等が現れることがあります。

シベノ-ル錠50mg 1日3回 毎食後 心臓の筋肉の興奮を鎮め、脈の乱れを整える薬です。




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