青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

幸せの黄色い電車

2020年04月11日 17時00分00秒 | 京浜急行

(こんな時代に、春をお届け@黄金町~日ノ出町間)

今年の桜は、歴史的な暖冬という事もあり3月20日頃に開花しました。あまりにも開花が早かったもんだから、「こりゃあ長いことは持たねえなあ・・・」なんて思っていたのですが、東京に満開宣言が出た後の週末に首都圏を襲った時ならぬ雪。そして、その前後に気温が上がらない花冷えの日が続いたせいで、桜の花びらは比較的長持ちしたような気がしますね。なんだかんだ見頃は2週間くらいあったのかなと。今年の桜は自粛の桜ではありますが、人間の世界の混沌をどこ吹く風と咲く満開の桜に、ひと時の心の安寧を貰ったような気がしました。

大っぴらには愛でる事も出来ず、花見の宴もなく、例年であれば無数の屋台が並んでいたはずの大岡川の春。真っ赤な電車が行き交うハマの街中の高架線に、見てくれはちょっと変わった形をしているけど、なんだか懐かしい顔つきの車両がやって来ました。事業用電動無蓋貨車・デト11。新幹線がドクターイエローなら、京急はこれが幸せの黄色い電車。混沌の春に、心ばかりの小さな幸せを配給します。

コメント (2)
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