シャガールがシュールだと言ったのはアポリネールのようだけれど
シャガールはシュールレアリストだったわけでもなく
本人ンもそうくくられるのは 認めなかった
(って何者にもくくられるのは嫌ったようだけれど)
奇妙な表現には
みんな ユダヤの言葉のイディッシュ語の言い回しを
画像化したもののようだ
七本指の自画像
七本指で行う
というのは
誠心誠意 見事に行うということを表すそうだ
そういう自負の絵か
屋根の上のバイオリン弾き
でも ユダヤ魂とのつながりのことを書いたけれど
屋根の上を飛んでいるのは
自立していくということ
袋を持った伯父さんは 物乞いをして歩くということだって
この
屋根の上に
ぬーっと現れるおじさん
メルヘンチックに思ってしまうが
貧しくつらかった ユダヤ人の記憶に結びつているのだ
この頭のひっくり返ってるのも
酔っぱらったり
恋をしたり
めくるめく感じを
直訳すれば 回転する頭 という語で言い表すのだそうで
そういえば
女の人の頭でひっくりかえっている絵もあった
牛や猫そういう動物にも
それぞれ
意味がある
寓意を絵にしているというか 繰り返し 同じ図像が出てくるものね
そう考えると
シュールレアリストではないわな
ブルトンは 引き込みたかったらしいけれど