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NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

江戸に学ぶエコロジー「太陽エネルギーで生きる」

2011年05月02日 | エコでボランタリーな江戸の町
現代社会の大部分は化石燃料と原子力のエネルギーで動いていますが、江戸時代は基本的には衣食住のすべてが太陽エネルギーだけで廻っていました。

<衣>
ほとんどの着物は木綿か絹で作られていますが、どちらも太陽が育てたものです。当然のことながら化石燃料を原料とする化学繊維は存在すらしていませんでした。

<食>
最も重要な食べ物であった米は、太陽光と太陽によって循環する水、太陽の副産物である堆肥と下肥により成長します。副食となる野菜や魚も太陽により育てられたものです。

<住>
建物は木(竹)と紙、土と藁(萱)が主な材料ですが、土以外はすべて太陽エネルギーで育ったものが使われていました。

燃料となる薪や炭は、化石燃料や原子力とは無縁の太陽が育てた里山の産物です。

行灯は菜種かイワシの油、ロウソクは櫨(はぜ)の実を生成した木蝋で、いずれも過去数年以内の太陽エネルギーで育った動植物から作られたものです。

和紙はコウゾやガンピ、ミツマタなどを原料としますが、これらも太陽が育てた植物です。

現代社会に生きる私たちは、石油から作られた繊維、石油を燃やして育てた野菜や果実、化石燃料や原子力から作った電気をふんだんに使いながら快適な生活を送っていますが、こうした生活が永久には続けられないことは明らかです。

江戸時代の先祖に学んで、太陽の恵みで生きる社会を一日も早く確立する必要がありますよね。

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