NPOな人

NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

江戸の学ぶエコロジー「リサイクル」

2011年05月07日 | エコでボランタリーな江戸の町
 今日は、江戸時代に行われていた「リサイクル(再資源化)」のお話です。

<紙のリサイクル>
 紙は大変貴重なものでしたから不要になった帳簿などの古紙は「紙屑買い」が回収し、専門の業者が浅草紙として漉き返して再生使用されました。

<着物のリサイクル>
 着物は高価なので普段着は古着ですが、回収業の「古着買い」、再生業の古着仕立屋、商人の「古着屋」の分業が確立していました。

<生ごみのリサイクル>
 江戸の生ごみは、下総方面から薪などを積んでくる運搬船が「ごみ取り」として戻り船に積んで堆肥として持ち帰りました。

<金属のリサイクル>
 子供たちが集めた古釘などの金属は、「とっけえべえ飴売り」が飴と交換して、専門の業者に回されて再生されました。

<その他のリサイクル>
「湯屋の木拾い」  銭湯の従業員は、ひまさえあれば燃料費を節約するために燃えそうな木屑を拾い集めていました。
「蝋燭の流れ買い」 蝋燭の燃えたあとに残るしずくを買い集めて再生の原料にしました。
「灰買い」       灰は貴重な資源として取引され、土壌改良剤、染め物の色止め、釉薬、アク抜き、研磨剤、洗剤、
             保温器、芋の植え付けなどとして使われました。

 リサイクルは比較的新しいものと考える方もいらっしゃると思いますが、既に江戸時代には立派なリサイクルシステムが整っていたことがお分かりいただけたでしょうか。



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