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NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

江戸に学ぶエコロジー「リデュース」

2011年05月05日 | エコでボランタリーな江戸の町
環境配慮に関するキーワードとして3R(リデュース:ゴミみを抑制する、リユース:繰り返し使う、リサイクル:再資源化)が使われますが、今日からは江戸の3Rについてご紹介したいと思います。

江戸時代の経済は米を基本としていましたが、稲作はゴミが出ない「リデュース」の典型例と言えるでしょう。

収穫の秋を迎えると、成熟した稲は玄米ともみ殻と藁に分けられます。

・玄米を精米するときに出る糠は、漬物や調理、肌の手入れなどに使いました。

・米を食べた後の排泄物は、貴重な肥料(下肥)として農家が購入しました。

・もみ殻は、つや出し、枕の詰め物、重りなどに利用されて最後には堆肥や燃料になりました。

・藁には、わらじ、笠、蓑、むしろ、米俵、縄、屋根材、燃料など多様な用途があります。

・藁で作られた製品は古くなると堆肥や根覆い、燃料として燃やされた後の灰は土壌改良剤、染め物の色止め、釉薬、アク抜き、研磨剤、洗剤、保温器、芋の植え付けなど様々に使いました。

余談ですが、江戸時代は馬もわらじを履いていたんですよ。




「四ツ谷内藤新宿」 安藤広重


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