12月中旬の日曜日のことです。都内での所用を済ませてから訪れたのですが、それが予想以上に短時間で終わってしまい、どこかへ立ち寄ろうとかとも考えたのですが行きたい場所も思い浮かばず、14時19分には店頭へ到着。それから2番目のお客さんの姿を見かけるまでの2時間を、今迄の人生を振り返り、この先どうしたら楽しく生きられるだろうと考える等して過ごしていました。その後は、17時時点で10人が、17時30分時点では17人が、17時48分に開店する際には24人が行列を形成していました。
こんな時期になりました。
国産ブタメン、大蒜多め+大盛り+野菜+ブタかす入りアブラ。
配膳直後の美しい円錐形。
時間が経つにつれ形が崩れ始めて。
ギューッとねじってから3分間鍋の中を泳いでいた麺。かなり大人しめの量でした。
丼から顔を覗かせていたプレーンさ溢れる部分は釜揚げ状態。ボソボソとして喉の奥に小麦感を濃く残していきました。
スープを絡め取るとしなやかに変質し、全体に滑らかな食感を覚えました。
行儀悪くも野菜とアブラをぐちゃぐちゃとかき混ぜて締めの一品に。
今回もおまけ。良い年が迎えられそうです。
ぐったりとして、調味料で下味が付いているという理由だけでは説明できない甘さを持つ野菜。野菜の食券の2枚買は可能かな?と考えながら。
お椀に移してアブラを絡めて。
ムッチリとした肉質で、噛み切ろうとする動作に反抗するように伸縮した豚。
サクッと歯を受け入れて、筋繊維に沿って裂けた豚。
鋭い塩味を感じるタレを全身に纏った端豚。
タレをふんだんに抱え込んだことで奥まで味を受け入れており、箸で持ち上げるとボロボロと崩れ始めました。
こちらはやや小振りな端豚。
タレによって茶色く変化したトロットロの脂身が食欲をそそります。
弾むような噛み応えで弾力に富んだ肉質の豚。
ほぼ赤身でしたので、試しに辣油でコクを与えて。悪くないですが、黒胡椒もプラスすれば良かったなと。
マイルドな色合いのスープ。
僅かにとろみを持つ、舌に纏わりつくような液体油が角の取れた醤油の塩味を包み込んだような円やかな味わい。ただ、いつまでも後を引くことなくサッと消えていきました。
カリッとしてドライな大蒜。
辛味は控えめでしたので麺に塗して大胆にガリガリと。
ちょこんと乗った、甘さと塩気のバランスが取れた固形脂。この量でも野菜の味付けとしては十分。
プチプチとした固形脂たっぷりのブタかす入りアブラ。液体油が汁物のように浮かんでいますが、見ため程のしつこさはありませんので野菜や麺をどぶんと沈めて。
一時期よりも落ち着いた量だったので余裕を持って18分程で完食。第一助手さんとエアコンの操作を巡って口喧嘩をした末、店主さんが暫くの間店奥へ閉じこもってしまったので、年末のご挨拶が出来なかったことを心残りに思いながら、開店時よりもさらに伸びた27人の行列を横目に帰路に就きました。