明治と昭和に大津波を経験した先人が、地震が起きたら親や子を構わず、ひたすら高い所へ逃げろという教えだ。
2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)においては、「津波てんでんこ」に反して自宅に家財道具を取りに行ったり、家族を迎えに行ったりして、結果津波に飲み込まれるケースが各所で発生した。
他方、釜石市立釜石東中学校では「津波てんでんこ」を基に、生徒たちが教師からの指示も待たずに各自高台へと避難した。その結果、校舎が津波に飲み込まれたにも関わらず、登校者全員の無事が確認され、「釜石の奇跡」とマスコミなどにもてはやされた。
(言葉をたずねて・・)
「てんでんこ」は、「各自」「めいめい」を意味する名詞「てんでん」に、東北方言などで見られる縮小辞「こ」が付いた言葉。すなわち、「津波てんでんこ」「命てんでんこ」を直訳すると、それぞれ「津波はめいめい」「命は各自」となる。
「津波てんでんこ」「命てんでんこ」を防災教訓として解釈すると、それぞれ「津波が来たら、取る物も取り敢えず、肉親にも構わずに、各自てんでんばらばらに一人で高台へと逃げろ」「自分の命は自分で守れ」になるという。また、自分自身は助かり他人を助けられなかったとしてもそれを非難しない、という不文律にもなっている。
(以上ウィキペディアより)
いつ地震が起きてもおかしくないと言われている昨今、逃げ道の確保や、家族内での約束事、備えなども考えて、日々暮らしたいもの、備えあれば憂い無し。今も昔も変わらぬ言葉だ。
(緊急事態対応として考えておくべきこと)
1,避難時の持ち出し品
(靴下、着替え、懐中電灯、電池、バケツ、キッチンハサミ、毛布、寝袋、バスタオル2枚、新聞紙、マッチ、深皿とコップ、電池、財布、免許証、保険証、携帯電話セット、実印、銀行印、通帳、スキンクリーム、パソコン)
2,緊急持ち出し袋(常時準備品)
3,最終集合場所、連絡方法(AU伝言板)
*時間がないときは2と1の一部。