歌舞伎役者 板東玉三郎(71歳)さんは、民放テレビで「専門家とは、技術の積み上げと組合わせ」と話していた。また、芸歴50年以上であっても、磨いていかないと食べていけない」と話していた。
放送中に柔軟な体やよく通る声、そして声の力などを見聞きする度、人間国宝であることを、素人ながら理解した。
さらに、師弟関係においても、「忠告は風のようにささやく。それに気付かないと二度と言わない」という。続けて玉三郎さんは言う。「その言葉の重み、理解力がないとダメだ」と。
一方、その人をダメにしようと思えば、3回褒めれば充分だという。褒めるのは社交辞令。褒められたら疑えという。
本人のことを本当に思うなら、厳しいことを言うのが当然だという。芸の道の深さを垣間見た瞬間だった。
芸にしろ、仕事にせよ、専門家として、技術の積み上げと組み合わせをするため、どう磨き上げていくのか。答えはすべて自分の中にある。そう感じたテレビの一場面だった。
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