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講演会「つなげる力(藤原和博氏)」に参加

2010年11月23日 09時47分03秒 | 気になる○○

今月始め、宮崎市内にある会社主催の記念講演会があった。
テーマは「つなげる力」。リクルートから東京都杉並区立和田中学校の校長に転身した藤原和博さんは、その後、全国に広がることになるさまざまなプロジェクトを成功させてきました。
講演の中で、感じたことをまとめてみたいと思う。

2010_11_13

子ども達は現在、コミニュケーションの力が不足していると感じる。(会場で参加者に、コミニュケーションの力が不足について尋ねたところほぼ全員の参加者が手を挙げていた)いろんな理由が考えられるが、ひとつに「考えなくてもよい」環境が出来上がっていることだ。
さまざまなところ(コンビニや家電)に「ロボット=コンピュータ」が存在していることが原因ではないか。

これは好む好まざるにかかわらず、世の中の流れであり、考えなくてもよい・・ということは、働きかける(愛情の本質)ことを奪う行為となっている。人間には、「情報処理力」と「情報編集力」(知識と経験を組み合わる力、最適をさがす想像力)が備わっており、つなげる力とは、いかに良いバランスをとることではないかと考えている。
20世紀は「成長社会」21世紀は「成熟社会」だからこそ、このつなげる力が大切だ。

具体的どうするのか?
(1)親・オトナの学んでいる姿から子どもが学ぶ。
(2)ナナメの人間関係(家族ではないおじさん、おばさん、お兄さん、お姉さんなどの関係)をつくる
それを実現するために、「土曜寺子屋」をおこなった。学校を核にして、自由に宿題やオトナと学ぶ、遊ぶ機会をつくった。
そのことで、学力も向上していった。

また、子ども達にその力を回復させるためには、クリエイティブな頭脳を取り戻すことが大切だ。
その為には、脳の制限をかけること、例えば無いものを見立てて遊ぶなど、昔の子どもがやった遊びなどが良い例。そのことで情報処理力が育つそうだ。またブレーンストーミングも有効だ。

脳の奥の「智」のカケラを思考により舞い上がらせて混ぜ合わせ、化学変化を起こさせることだ。また、「正解主義」という考え方から「修正主義」へと考え方を変えることが重要だ。例えば、まず自分の意見を話す(脳に回路ができることで思考の旗が立つ)そして、関係情報が深まり、つながりやすい「よりしろ」ができる。その上で人の意見を聞いて修正されることで、より本質に近づく。

「3人よれば文殊の知恵」という言葉があるが、人間のすぐれた脳の特徴は、このネットワーク脳だ。このようなことが前記のことにもつながっていくと感じた。

全体を通して感じたこと。
地域でこどもを守る、地域で育てるなど、これまで日本で行われてきたことが、今見直されようとしている。こどもは、未来の日本をつくる宝だ。まず気づき、それぞれの立場で、できることをまず始めることだ。小さな力も積み重なったいけば、世の中を変えることができると思う。


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