「あ~おいしいね」と私。ガスじゃないと火加減が難しいと友人。上記の餃子は、「ホワイトギョーザ」。
宮崎県延岡市では、昔有名だった。現在は延岡店は廃業し、鹿児島市内のチェーン店で販売されている。
昔からホワイトギョーザのファンだった友人は、自身の経営するスーパでその餃子は販売している。
遠く70キロ離れた宮崎市からも購入に訪れる程、人気なのだ。
かれこれ40年程前、学生時代。部活やバンドの練習の終わったのち、食べに行った。
店主がかなりお金に細かい人で、使いにくかった割りばしを諦め、2本目をつかうと嫌な顔をされた。ギョーザのたれを多く使うと、また嫌な顔をされた、一か月後店に行ってみると、箸はひとりに一本だけ手渡し、たれは事前に小皿についであった。自由にたれを使えるところがよかったし、量を食べる方だったので、毎回たれをもらうのは面倒になったが、そのおいしさに魅かれ度々店を訪ねた。
ある日、学生同士はふざけあっていたら、「あんたたちみたいな客には来てもらいたくない」と真顔で言われ、ショックを受けた。それから、しばらく店へと足は遠のいたが、旨さと安さに負けて何事もなかようにまた通った。
店長は張り紙が好きで、部屋中、ギョウザの作り方のポスターが張っていたっけ。面白い漫画だったので、続きを見ようとしたら数年前の月刊誌だったとか、お金を清算した手でぎょうざをつくる奥さんとか、話題には事欠かないお店だった。
今でも昔の友人と会うと、その話題で盛り上がる。こんな学生時代の思い出がいっぱい詰まった店が3軒ほどあったが、いずれも店主が高齢となり店は、もうない。
現在の学生達にも、そんな記憶に残る店はあるのだろうか。食欲旺盛な若い時代。どんなお店とつきあっているのだろうか。
そんな青春の時間を共有したお店はある意味、地域の文化を担っているかもしれないと思う。
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