1月21日、義母と嫁、次女、私と4人で日帰りバスツアーに参加した。朝8時に宮崎駅を出発したバスは、日南市、串間市、鹿児島県志布志市で昼食、再び日南市を経由して、JR海幸山幸号に乗って宮崎駅に帰ってくるというコース。
最初に訪れたのは、マグロと飫肥杉で栄えた歴史の町並をたどる油津堀川運河。ガイドボランティアの高橋の楽しく軽妙な語りが印象的。高橋さんは、郷土料理も研究されており、何度も全国ネットのテレビに出演されたとのこと。
「堀川運河」は、飫肥藩が飫肥杉の運搬を効率的に行うためにくられた運河。堀川運河は、全国三大運河(小樽運河、半田運河、日南堀川運河)のひとつで、1683年着工、1686年竣工、延長1,450m、川幅22~36m、水深6m。半田運河についで2番目に古いとのこと。
平成4年には、堀川運河に架かる堀川橋を舞台に「男はつらいよ寅次郎の青春」が撮影された。正面の住宅は、理髪店を営む女性・蝶子の店。
正面に見える乙姫橋は、現在工事中。奥の鳥居は、吾平津神社(あひらつじんじゃ) 。
油津レンガ館が競売にかけられるという話を聞いた地元の方が各人150万のローンを組んで守ったというエピソードが残る。
建物は二階建てになっており、展示場やお土産品販売所がある。近くには、野口雨情や種田山頭火が訪れた場所やドラマわかばの撮影現場などがある。現在、国の有形文化財となっている。
お昼は、志布志、大黒リゾートホテルにて、宮崎牛の焼き肉、宮崎牛をつかったお寿司。伊勢エビを堪能。
昼食後は、イルカショーを見学。4名のイルカ、インストラクターとイルカ達の共演。イルカのダンスやジャンプなど観客と一体となったショー。「いい仕事しているなぁ~」とても微笑ましく感じた。全体的にツアー客へのもてなしの心が伝わるイベントだったように思う。
このように観光地をめぐると、観光地の必死さ、歓迎スキル、もてなしの心の大切さ、点としての観光地が客の満足、地域の満足を受け止める面として機能することが重要だと感じる。ひとりひとりの想いが、おおきなネットワークとなり、多様なニーズを満足させる事例である。それには扇の要といえる人が重要な役割を果たすのだと思う。ひとづくりこそ、すべての原点なのだと改めて痛感させられる。
海幸山幸号の室内。高千穂鉄道で走っていたトロッコ列車を改装したものとのこと。飫肥杉による落ち着いた雰囲気の列車だった。
旅の途中で次女の夢への挑戦の話などを聞いた。春には、新たなエステ技術を求めて旅にでるとのこと。知らないうちに、成長していく娘を頼もしく思った。
油津駅から一路、宮崎駅へ。家族での旅行は、思い出づくりになる。あと何回旅行ができるだろうか。
1回1回大切に、思い出深い旅をつくっていきたい。
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