Giant Steps/John Coltrane
(Atlantic SD-1311)
(Atlantic SD-1311)
自分がジャズの洗礼を受けたのは75年前後の事と思います。10枚目以内に購入したアルバムの中には,当時なんじゃこりゃ(松田優作のようですね!)のアルバムって言うのがありますよね。自分の場合,理解に苦しむアルバムとしてコルトレーンの至上の愛とマイルスインザスカイがそれでした。コルトレーンについて言うとやはり至上の愛を最初に購入したのが間違いのはじまりです。確かに,B&Wでコルトレーンの横顔が大写しになったこのアルバムはレコードショップで見た時、名盤の香りがプンプンしていたのは事実でしたね。でも理解できなかった。”アラヴサプリーム”のコーラスと硬質のコルトレーンのテナーサウンドしか頭に残りませんでしたよね。未だに,気楽に聴こうと思えないLPですね。
次いで手に入れたのが本日アップの"GIANT STEPS"です。最初は,これとてもあまりピンと来ていませんでした。やはり最初は”ブルートレイン”,”ソウルトレイン”、”バラード”ぐらいにしておくべきでした。それでも繰り返し聞いたおかげでジャイアントステップスに関してはコルトレーンの硬質の締まった音色,曲の素晴らしさ、トミフラの好サポートもありA面ばかり聴いてましたね。あるとき、たしか東京上野のジャズ喫茶イトウだったと思いますがこのB面がかかりました。"Syeeda's Song Flute"のカッコいいイントロからややアクロバティックなテーマがはじまったとき、入り口のレジに掲げられたカバーをみてGiant StepsのB面である事を知りました。B面再発見の瞬間です。つづいでのネイマのケリー、Mr.PCのトミフラのピアノソロも素晴らしく、その後はむしろB面中心になってしまいました。もちろんB面も全体を通して好調なコルトーレーンサウンドは健在ですよ。なんたって超名盤ですものね。
たまにはコルトレーンもいいですね。”ブルートレイン”,”ソウルトレイン”と並びうちでは最もターンテーブルにのるLPですね。米国盤再発の緑/赤センターラベルです。