Cannonball Takes Charge/Cannonball Adderley
(Riverside 12-303)
(Riverside 12-303)
Cannoball Adderleyは1955年、フロリダからNYCに出て来てジャズシーンにデビューしますが、その流暢で太くたくましい男性的なトーンと類い稀なブルースフィーリングで一気にスターダムに駆け上がっていきます。彼のアルバムを紐解いていくとワンホーンアルバムが極めて少ない事に気付くと思います。最も有名で皆さんがすぐに頭に浮かぶのはおそらく同じリバーサイドのリリースによるビル・エヴァンスとのコラボ"Know What I Mean"であろうと推測いたします。でも、もういっちょあるんですよ!ご存知のかたも多いかも知れません、そんなの”あたり前田のクラッカー”と言うジャズフリークのかたはこの先を読む必要は全くありませ~ン。
さてこのTakes Chargeです。ワンホーンとなると相方のピアノが問題でしょう。これがケリーなんですよ。キャノンボールとケリーなら悪いわけないでしょう。 後は好みの問題でエヴァンスが好きかケリーが好きか、自分の場合は断然ケリーです。2つセッションからなりますが、ピアノはすべてケリーでケリー節のてんこもり!残りのリズムはチェンバースとジミー・コブ、もう一つはパーシーとアルバートのヒース兄弟、このメンバーで悪いわけがないでしょ!サイドAの"poor butterfly"とサイドBの"I Remember You"の2曲が特にすばらしい。いつものキャノンボールのパワー全開のアルトが聴けますよ!
Riversideのモノラル盤でブルーレーベル、シルバーマイクアンドリールのオリジナル、音もバッチリです。