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I'll Be Seeing You/Jo Stafford
(Columbia CL1262)
Jo Staffordと言うシンガーも古き良きアメリカを感じさせるシンガーの代表ですよね。ジャズ・ボーカルでは何と言ってもエリントニアンをバックにつけた"Jo+Jazz"が有名でいろんなところで解説されています。元々、カントリーのシンガーだった事もあり、この事も古き良きアメリカに通じるルーツなのかもしれません。その後では、トミー・ドーシー楽団の専属コーラスグループであるパイドパイパーズの一員としての歌唱も知られています。独自のブレスとやや甲高い”トランペットボイス”そしてビブラートの少ない歌唱法で唄われるアメリカンスタンダードは第2次世界大戦中、故郷を離れて任務に就いていた兵士に郷愁を誘い、とても人気があったと言われています。
本日のアルバムは、米コロンビア盤6eyeのモノラル盤で、こういったG.I.に人気のあった曲ばかりを取り上げたアルバムです。カバー周囲にあるエアメイルの図柄、そして筆記体の手紙文がパソコンも電子メールもファックスもない現代とのギャップを感じさせ郷愁をかき立てますよね。演奏は、夫でもあるポール・ウェストン楽団です。タイトル曲の"I'll Be Seeing You"や"It Could Happen To You", "I'll Remember April", "Yesterdays", "I should Care"等のスタンダードをストレートに唄うジョーの歌唱が最高です。
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G.I.Jo/Jo Stafford
(Corinthian COR-105)
ジョーとポールは、後に原盤を買いとりCorinthianと言う自主レーベルを作成し、コロンビア時代のアルバムを再発していきます。このG.I.Joこそが米コロンビアの”I'll Be Seeing You”なのです。B&Wのこのカバーも印象的でコロンビア盤にない魅力がありますよね。