67camper's Blog

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女流オルガニスト、ツルーディ・ピッツ

2006-08-11 04:07:27 | jazz & vocal
Introducing The Fabulous Trudy Pitts/Trudy Pitts
(Prestige 7523)

 女流オルガニストと言えば、何と言ってもシャーリー・スコットがビッグネームですが、こんなオルガニストはどうでしょう?。カバーからして、どファンキー、怪しいコテコテムードが横溢していますよね。でも、このカバーの雰囲気とはうってかわり、ツルーディは元々クラシック系のピアノプレーヤーで、テンプル大学やジュリアード音楽院でも学んだ才媛です。たまたまBill Carneyのバンドでオルガンの席が空いたところをきっかけにジャズ畑へオルガンで進出したプレーヤーです。

 おそらくデビュー盤と思いますが、プレステッジのコテコテ路線に準じたアルバム造りでとても楽しいオルガントリオ盤に仕上がっています。演奏は、スコットに比べ足を使ったよりアーシ-なプレイが特徴で、2曲では自慢のノドも聴かせると言う大サービス盤です。佳曲が多いのも、聴きやすくていいですね。特に"Spanish Flea"! 聴けばみんな知ってるこのメロディ、ジャズは曲じゃないでしょうが(曲だと言う吉祥寺のおやじもいますが)うれしくなりますね。古くはセルジオ・メンデスのワンノートサンバの後半部でのこのテーマの引用や、映画”ビバリーヒルズコップ”でエディ・マーフィともう一人の白人警官(俳優の名前は失念!)が金魚鉢の前でこのメロディを口ずさむシーンを思い出しますね。他にもテイク・ファイブや"Music To Watch Girls By"等の佳曲が彼女のファンキーなオルガンプレイで楽しめます。また、ギターのパット・マルティーノの好演も特筆ものですよ。

 プレステッジのブルートライデント、モノ盤です。カットアウトホールが惜しい!