Meet Betty Carter and Ray Bryant/Betty Carter
(Epic ECPZ7 jp reissue)
(Epic ECPZ7 jp reissue)
Betty Carterのプロ・デビューは結構古く1948年にライオネル・ハンプトン楽団で”バップスキャットを唄い始めたと言います。当時は、バップ花盛りの時代でハンプトンは彼女に“ベティ・ビバップ・カーター”の愛称をつけて売り出したと言います。現在の、ホーンライクで即興性の強い彼女のボーカルスタイルはこの辺りが下地になっているのかも知れません。この時代の黒人歌手がすべて影響を受けたビリー・ホリデイをアイドルとし艶のある声で唄うスタイルは勿論ですが、彼女のスタイルはそのイントネーションと器楽的なノリの独特さにあると思います。
昨日のプィル・ウッズに続いて再びのエピック国内盤再発ですが、本日は事実上の1st albumともいえる"Meet Betty Carter and Ray Bryant"をアップします。タイトルからもわかるように、ピアノのレイ・ブライアントとの共演【Wendell Marshall(b), Jo Jones(ds)】で、一部の曲ではJerome Richardsonのフルートが入っております。全12曲の構成で、ベティのボーカルが聴けるのが6曲【"Moonlight In Vermont", "Thou Swell", "I Could Write A Book", "Gone With The Wind", "The Way You Look Tonight", "Can't We Be Friends"】、レイのインスト曲、6曲からなります。Vermont~はリリカルなボーカルで出だしから艶やかな声にニンマリしてしまいますし、急速調のThe Way You~やThou Swellでのバップスキャットなど彼女の真骨頂と思います。レイのピアノ伴奏の巧みさは言うまでもありません。リチャードソンのフルートもいい味をだしてますね。
この国内再発盤もなかなか入手困難な一枚でした。ロゴだけのカバーですがカラーセンスの良さが光ります。