Confessin' The Blues/Billie Poole
(Riverside RS9458)
(Riverside RS9458)
インストで有名なリバーサイドレーベルでは、なかなか味のある渋いボーカルアルバムがリリースされています。アビー・リンカーン、マーク・マーフィー、ベブ・ケリー、テリー・ソーントーンなどはこのレーベルを代表するボーカリストですよね。
ここでアップしたビリー・プールはこのレーベルに2枚のリーダーアルバムを録音する機会を与えられた黒人シンガーです。彼女は50年代後半にヨーロッパに渡り各国で唄っていたようですが、パリでリバーサイドのBill Gaunerによって発掘され、帰米後録音の機会が与えられたようです。アーシーでブルース・フィーリングあふれるビッグトーンでのシャウトが売りのブルース系シンガーで、ダイナ・ワシントンからの影響が垣間見えます。その2枚とは 初リーダー盤の"Sermonette"とここでアップしたセカンドアルバム"Confessin' the Blues"です。前者はジミー・ジョーンズのオケが伴奏し比較的有名かも知れません。ここで紹介するセカンドアルバムではジュニア・マンス・トリオ(マンスのピアノ、ボブ・クランショーのベース、ミッキー・ロカーのドラムス)がバックを勤めており、さらにケニー・バレルがブルージープレイで盛り上げています。タイトル曲からはじまる12曲が収録されていますが、ほとんどが12小節からなるいわゆるブルースです。ベッシー・スミスの"Jailhouse Blues"とかレイ・チャールズの"Ain't That Love"等も聴かれます。 またスタンダードではA面の"Stormy Weather", B面の"Alone Together"が取り上げられています
バラ色のドレスのビリーが寝そべったカバーが、第1作を大きく引き離しています。リバーサイドのステレオ、ブラックレーベル、シルバーマイクアンドリールです。